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産まれて76年 [平和]

 



 



2020年がこんな環境で待っていたとは・・・。私の生まれた年は1944年9月です。まもなく76歳になります。今年の春は桜を見る余裕がありました。今年も桜が見られたと思ったものでした。サクラはそんな思いを抱かせますね。テレビのバラエティー番組で自衛隊「潜入」番組の宣伝があっていました。一昔前でしたら大問題になっていたでしょう。それは、戦争体験者が減り、戦争問題を引き継ぐ世代も少なくなっているからでしょうか。8月の原爆忌もオンラインだそうです。今年が後世どのように語り継がれるでしょうか。



そうしたなかでかつての体験者の言葉を連載していく試みがされています。



 



「戦後75年 言葉を刻む



要するに、逃げてばっかりですよ 言葉を刻む(122020/6/12 西日本新聞 社会面」は今年の戦後75年の戦争体験者の連載の記録です。 



 



「要するに、逃げてばっかりですよ (福岡市中央区、重松一さん)



 「菊兵団」の通称をもつ、福岡県久留米市で編成された陸軍第18師団で、補充兵としてビルマ(現ミャンマー)での戦闘に参加。どんな戦い方をしたのかを記者に問われ、こう言い放った。194523月、ビルマ戦をほぼ決定づけたと言われるメイクテーラの戦いで、機械化の進んだ英印軍に日本軍はじゅうりんされた。日本軍の対戦車砲では敵の最新式戦車の装甲は貫通できず、たちまち集中砲火を浴びて全滅したという。(以下略)」



 



西日本新聞の取材に語った言葉だそうです。


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とどめることもできない [高齢者]

 



 



コロナ禍という経験をするなど予想もしていませんでした。パンデミックなどは物語のどこかに存在しているものだと感じてきました。



 



読み終わった本に次のような言葉がありました。



 



「病むこと老いること



 もどることはできない。



 とどめることもできない。



 さまざまな病いがあるが、もとの状態をとりもどすこと、病気の進行をとめること。そのどちらの道も封じられた難病。病む本人にも、看とるものにも、出口なしの苦しい試練を課さずにはいない病気がある。それは、人が老いることとよく似ている。()



 老いへ向かって歩きはしても、苦しみや喜びもあって、苦痛だけが道づれなどということはない」(「昭和とわたし」澤地久枝)



 



  老いは「とどめることもできない」と思う。それでも、サプリメントがいろんな形で発売されています。「とどめる」期待を抱きながらのみ続けています。また、老いは自覚していましたので、歩くなどしていましたが、75歳になったら、待ってましたと追いかけてきた老い。背中が丸くなりつつあります。その他アチコチと。今のところ苦痛だけが道づれという状態か。いや苦痛だけにしか気づいていないのかもしれません。



 


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行政の末端では [年金]

 



 



「記者コラム2020/6/10 西日本新聞 ふくおか都市圏版 後藤 潔貴」では、いわゆる10万円給付といわれる「特別定額給付金」の対応の話です。



 



 「『最近はずっと午前様ですよ』と言うのは、ある自治体の職員。もちろん飲み歩いているわけではない。新型コロナウイルス対策として国民に110万円を配る「特別定額給付金」の処理で、残業が続いているのだこの職員は自分の仕事を終えた後に、担当課に応援に行くが、申請書のチェックが終わらないという。口座情報の間違い、添付書類の不備も多い。評判の悪い「給付金辞退のチェック欄」に印がついていれば、「間違いかもしれない」と再確認担当へ回さざるを得ない役所には、大量の郵便物を扱う郵便局、給付金を振り込む各金融機関からも、悲鳴が届くとか。(以下略)」



 



申請手続きでは、申請者の名前など記入されたものが届きました。分かりにくいとされた申請する、しないのチェックも、「する」にレ点をつけるようになっていました。工夫の跡が見えました。スピード感をもっての口癖が聞こえてきますが、遅れるなら明確に示したが良いと思います。



 新聞の読者欄に、年金受給者は受給額が減っていないので辞退しろとか、寄付をという人がいますが、10万円もらいたいとの意見が寄せられていました。年金と言っても個々で複雑なものになっています。本人に任せていいのでは。


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物の見方が違う [テレビ]

 



 



NHKが動画を削除して謝罪。「これでわかった!世界のいま」の公式Twitterが投稿し、批判殺到していた。 | ハフポスト」とありました。動画は見た記憶がありませんが、黒人側・白人側双方に過激なグループがあり、それで暴動になっているかのような説明があったと記憶しています。どっちもどっちみたいな見方のように感じました。公平な扱い方への配慮だと思いますが、人権に関する社会の動きは、暴力を否定する人たちの台頭にあると思います。分かりやすく伝える努力をされているのでしょうが、NHKとしての分析の仕方に疑問が残りました。



 見せ方の問題というより、どこに焦点を当てるのかというような気がします。



 



「コラム 春秋 2020/2/29 西日本新聞 オピニオン面」からです。 



 



 「『おいはまだ4歳やけんな』。高校時代にそんな冗談を飛ばす友がいた。あながち偽りではない。東京五輪の年の229日が誕生日だった



▼友が言うには誕生日が暦の上で4年に1度とは寂しい。31日に食べる誕生ケーキは味気ないとか。きょうが誕生日の方は計算上1461人に1人。4年間心待ちにされた日を祝福したい



▼こちらは4年に1度どころか前代未聞の事態である。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、安倍晋三首相の表明を受け、文部科学省が全国の教育委員会に小中高校などの一斉休校を要請。九州の自治体でもほぼ32日からの休校が決まった。共働きの保護者からは「そんなに休めない」「給料が減れば生活はどうする」と悲鳴が(以下略)」



 



オリンピックも中止の憶測が流れています。コロナ禍でオリンピックどころではない国が多いのではと言われると、フェイクニュースとばかりは言えないと思いました。4年に一度が延期になり、世界はコロナ禍により疲弊しています。オリンピックの初心に立ち返ることが求められているのではないか。


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見えないから [寛容な社会]

 



 



言われなくても、目で催促しているような気もします。



 



「記者コラム 花時計 2020/6/6  西日本新聞 ふくおか都市圏版 山下 真 



 「おい、マスクはどうした」。マスクの品切れが続いていたころ、商店街を歩いていると突然、がなり声が聞こえた。振り向くと、初老の男性が道端で、幼い女の子をとがめている。その口元にマスクはない。のどかな昼下がりに、不穏な空気が流れた▼正体不明の新型コロナは、社会の不安と不信を増幅させた。感染への恐怖心がとげとげしい言葉となって飛び交い、休業しない店や外出する人を過剰に非難する動きがある。見えないウイルスが人の心までむしばんでいるようだ(以下略)」



 



 最後は子どもの笑顔が場の空気を変えたという話です。早朝に散歩することがあります。まだ、人通りもほとんどないので、マスクはバッグに入れたまま歩きますが、私が右側を歩いている時に、向こう側から左側通行で来るマスクをした人がきます。私は左側に移り2メートルの離隔距離をとります。それよりも恐いのはマスクをしないでいることを咎められるのではないかということです。あわててマスクを取り出しました。そこではトラブルにならずにすみました。まもなく、近所の顔見知りの人が犬の散歩をさせていました。マスクはされていませんでした。苦笑いみたいなことですれ違いました。



 見えないことの不確かささが警戒心を増しているのでしょうか。


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人生相談か [寛容な社会]

 



 



「鴻上尚史のもっとほがらか人生相談  息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」を読みました。タイトルも長いが新聞の人生相談ぐらいしか見ない私にとっては、回答欄の文字数が長いのに気づきました。帯にはイギリス在住のコラムニスト・保育士でもあるブレイディみかこ氏の推薦文「人は分かり合えない。その認識に立った回答がどうしてこんなにもポジィティブなのか」とあります。同じ帯には鴻上氏の「自分の頭でちゃんと考えて欲しい」とあります。それができるなら相談しないのではと思ったりして・・・。鴻上氏の本を読んだ翌朝のコラムもまた「人生相談」でした。どなたが相談者なのでしょうか。



 



「コラム 時代ななめ読み 例えばこんな人生相談2020/6/7 西日本新聞特別論説委員 永田 健」からです。 



 



「新聞や雑誌の人生相談を読むのが好きだ。まず興味深いのは相談の内容。「あるよなあ、こういう悩み」と共感することがしばしばである()



 それに倣って、ありそうな相談を私が創作し、それに回答をこしらえる自作自演をやってみた。ちょっとした頭の体操である。



 【相談】先日、夫の実家の義母が突然倒れ入院しました。幸い現在は小康状態にあります。私は夫の実家に駆け付けて義父の世話をしたり、義母の退院後の生活環境を整えたりと、大変な毎日です。



 そのこと自体は問題ないのですが、私が納得いかないのは夫の態度なのです。



 やることが遅いのです。当面必要なお金を銀行から下ろしてきてと頼んでも私の手元に一向に届かない。入退院や検査のための手続きも、どんな事情があるのかさっぱり分かりませんが、なかなか進めてくれませんでした。ツケは全部現場の私に回ってきます。(以下略)」



 



香港への国家安全法適用で一国2制度が絶望的になりつつあり、抗議活動が盛んになっています。欧米の中国批判声明に日本政府は参加しないのだという。米中2大国は国内で抗議活動にさらされています。日本は、経済が一丁目一番地の政権ですから当然なのかもしれません。  



アメリカの人種差別問題でも何も言わないのだろうか。



さて、先の相談ですが、どなたの相談でしょうか?。


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「息ができない」 [寛容な社会]

 



 



「最古最大のマヤ遺跡か、メキシコ 紀元前1000年ごろの建造物(共同通信) - Yahoo!ニュース 」はピッグニュースです。マヤ遺跡かどうかは今後調査されるでしょうが、建造物の大きさなどから豊かな文明があったことを示していると思います。自由で平等な社会だったと分かればいいですがね。



 



今日の話題は、「コラム 春秋 2020/6/5西日本新聞 」はアメリカの人種差別抗議行動を取り上げています。



 



「▼60年以上たった今も米社会は理不尽な差別に覆われ、虐げられた人たちの怒りが爆発した。中西部で起きた白人警官による黒人男性暴行死事件。抗議行動は全米に拡大した。トランプ大統領は、一部の破壊、略奪行為を強く非難し、軍の投入をちらつかせてデモを威圧する。一方、発端となった事件や根底にある人種差別問題には目を向けようとしない



▼デモが燃え上がった背景にはコロナ禍も。仕事を失った貧困層は困窮を深め、感染しても満足な医療を受けられない。白人警官に押さえつけられた黒人男性が残した言葉「息ができない」は、差別や格差に苦しむ人たちに共通する悲鳴だ(一部引用)



 



 日本のテレビも詳しく伝えていますが、今までと違うのは、非暴力の抗議行動を求めていることです。亡くなった黒人の弟さんが兄は暴力を望んでいないとし、暴力的行動では解決しないと説得する黒人の次世代に差別を温存させないためにも、非暴力をという説得を続けていました。感動的でした。非暴力しか道がないことを知った国民の新しい力の広がりを感じさせてくれます。大統領選にどういう影響を与えるのでしょうか。



いすれにしろ、非暴力でしか人種差別が解決しないということを知らしめたことは大きい財産だと思う。しかし、日本国内からの連帯の声があがっていないのだろうか。


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新しい社会を [支え合う社会]

 


 


 コロナ禍というのだから災いでしょう。新しい生活に向けて、消費税ゼロというのも魅力的ですが、現実の財政基盤としてゼロというのが根拠を持っているかは分かりません。小さな政府論に洗脳された頭としては現実的効果に不安が残ります。こうした課題提起がありました。


 


「新しい社会をつくる機会に 哲学者 斎藤幸平さん2020524日西日本新聞」では次のように新しい時代を開く好機であるという。


 


「だが、ここには、新しい社会をつくり出す好機がある。日常の秩序が崩れる中で、今まで.普通だと受け入れてきたことの不合理さに多くの人が気がつくからだ。その結果、消費税ゼロや、家賃不払い運動のような、今までは非現実的だとみなされてきた発想が日本でも支持を集めつつある。スペインでは病院が国有化され、政府が最低限必要なお金を全国民に配る「ベーシックインカム」も検討されているという。


もちろん、これらの政策が実行され、良い結果になる保証はない。危機が過ぎ去ったあとに、どんな未来になるかはいまだ開かれた状態で、様々な闘争や交渉が進路を決めることになる。今はその「分岐点」だ」


 


 コロナ禍の前までは公立病院の統廃合を強行しようとしていた。コロナ禍前までは保健・医療政策の費用を削るのが妥当だという論が優勢でした。どうでしょうか。保健所・福祉事務所の縮小を進めてきた結果検疫がなかなか進まなかったのに、日本型システムが功を奏したという。検疫が進まないのは大きな問題でなく、経済が一丁目一番地だと言い放つ。斎藤氏が例示したスペインの病院国有化も検討されて良いかもしれません。しかし、容易なことでは方向転換はできない。どういう進路をとるかは「闘争と交渉」によるものだという。


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老人の孤独  

 

「死の現前化」など具体的なことが想定できるお年寄りには、欝傾向に陥りやすいという。子どもに先立たれた有名人も少なくないですが、自分の中で味わう孤独に身をよじるような思いをされたのだと想像します。海の彼方では肌色が黒いというだけで差別的な扱いを受けています。この世は矛盾だらけです。

 

 瀬戸内寂聴さんは、次のように述べています。

 

「私たちは幸福な時、あるいは自分が幸福だと思っている時には、皮膚のように自分にくっついて孤独に気がつきません。

 私たちが自分の孤独に気づくのは、自分が不幸だと思った時でしょう。 ()

 自分は今苦しんでいると思い知った時に、人間はその身に貼りついている孤独と出会い、はっきり顔を合わせるのです」(『寂聴九十七歳の遺言』)

 

 四苦は生老病死ですが、老病死は老人に集中します。そのために孤独を癒すために友だちや宗教などが持ち場を固めているのかもしれません。いつも雑な思考で恐縮ですが。

 

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時は流れるか

 



 



「『待つ』ということ」という鷲田清一氏の本を読みました。帯には「『待たない社会』そして『待てない社会』いつしか失った『待つ』ことの意味を問いかける」とあります。でも、待てないこともあります。「スピード感を持って・・・」という宰相のマスクは6月に入っても6割が届いていません。国民一人10万円の給付金では、オンライン申請に重大な欠陥があり、決してオンラインが便利なものだとはいえないことが分かりました。それでも、スピード感という言葉は使い込まれています。世の中にはSNSという便利な道具が行き渡っています。瞬時に今の思いを伝え、返事を待ちます。



 



鷲田清一氏の本では、「『待つ』ということ」には、時は流れないこともあるという。



 



「『時が流れる』とひとは言う。



 が、時とは、川の流れのように、かんたんに流れてくれるわけではない。



 たとえば、ぺしゃんこになるまで踏みつけられた、あるいはごそっと肉をえぐりとられ、としか言いようのない過去の出来事。ちらっと思い出しただけで軀ががたがた震えてしまう過去の傷。口では『過去の』と言っているが、それはほんとうは過去の出来事なのではない」



 



 時は生々しく過去を掘り出してくれる。それに苛むことがあるのだという。心当たりがあります。


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