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左手だけで弾くピアニスト [脳梗塞]

 



 



「コラム ピアニストの苦海浄土 神屋由紀子2020/12/11西日本新聞」で ピアニスト舘野泉さんのことを取り上げていました。



 



「今年は生誕250年のベートーベンの曲を聴く機会が多かったが、そんな中でピアニスト舘野泉さん(84)の演奏会はひときわ個性的なプログラムを組んでいた。



 デビューから60年を記念した今秋の演奏会はバッハの名曲「シャコンヌ」で始まり、現役の作曲家3人が寄せた曲の初演を連ねた。目を引いたのはピアノソナタ「苦海浄土によせる」。水俣病とそれを生み出す近代を世に問うた作家石牟礼道子さんの代表作を冠した楽曲である。(以下略)」



 



コラムによると「舘野さんは2002年、公演中に脳出血で倒れ、右半身不随になりながらも2年余りかかって復帰し、左手だけで弾き続ける」とあります。私は脳梗塞で右手に麻痺としびれが残り、60歳で仕事を引退しました。ある日、舘野氏のことをテレビで知りました。その頃、著名なピアニストとして復帰されたということで取り上げられていました。県内でのコンサートがあれば聞いてみたいと思いながら、15年ほどが経ち、持病の他に老いが追いかけてきましたので、実現しないままです。



 コラムによれば、左手での作品が徐々に増えていったという。私の場合は利き手が右でしたので困りました。パソコンのマウスを左手にしていきましたが、元々、腕の力がひ弱でしたので、簡単な荷物の移動にも妻などに頼りました。少し使いすぎると痛みがはしりダメでした。その頃、リハビリについては治療としての制限がありませんでしたが、医療費の節約で180日間を基準になりました。今はどうなっているか知りませんがそんなこともあり、リハビリをやめた記憶があります。


 舘野氏の存在はリハビリに励む人たちへの応援歌でもあります

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玉ねぎと血圧の話 [脳梗塞]

 



 



「デスク日記 2020/11/16 西日本新聞 社会面 山下 真 」では、農水省の共用部分の4基あるエレベーターのひとつが 大臣専用になっていることについてどうなのだろうという提起をしています。省庁のすべてが大臣専用であるかどうか分かりませんが。警備の都合上と言われれば、専用を認めざるを得ないのか。門のところでのチェック機能がどれだけ有効なのかもあるのだろう。



 



  血圧ほど厄介なものは日常生活のなかで感じるのは少ないです。朝と就寝前の測定を毎回2度測定しますが、変動の大きい血圧はどこまで正確なのかと疑いたくなります。これから寒くなりますが、寒い部屋に移動しただけで10~20ぐらいは変動します。だから、測定頻度を増やさないといけないのでしょうか。



 1回目140を超したぐらいでも2回目120台になることもあります。玉ねぎは血圧に良いと言われますが、私は140超したら食べることにしています。昼食時に大きい方を1玉食べます。すると翌日の夜の測定ぐらいに効果が表れてくるように思います。炒めて食べ釣ることが多いです。他にもいろいろな工夫をされているのではないでしょうか。


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「テレビ体操」のこと [脳梗塞]

 



 



志村けんさんが亡くなられた。知れば知るほど稀代のコメディアンだったと思います。遺体との面会がかなわなかったことはご遺族には無念だったと思います。



 



15年前、脳梗塞になっときにリハビリのひとつとして「テレビ体操」を始めました。偶然番組のことを知り、今も続けています。「みんなの体操」「ラジオ体操」の他に、体操指導の3人が考えた体操を組み合わせて実施されます。体操指導の他にピアノの3人、体操をしてみせる女性7人で構成されます。番組改編時期の年度末にアシスタントの五日市祐子さんがやめられたようです。この番組では別れの挨拶などがありません。突然消えます。なにかさびしい。


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あきらめようとして [脳梗塞]

 

 

先月は図書館に行くのに、妻に送迎してもらいました。夏が終わり、酷暑の影響からか、急激な体力低下に見舞われています。毎回、送迎してもらわないといけなくなれば、図書館でなく移動図書館しか利用できないと思い始めていました。移動図書館だと借りたい本が少なくなります。図書館には1時間1本のバスしかありません。バスの利用法を見直して、これも1時間1本のJR駅までのバスを利用し、コミュニティバスに乗り換える方法があると気づきました。(私鉄までのバスは多いのですが)。今日はその試しの利用でした。コミュニティバスは一律100円。常連らしい障害者だと思った人が、ICカードの利用がコミュニティバスが特殊で乗る時の読み取り機へのタッチと降りるときのタッチを乗る時にしてしまうようになっています。一律運賃だからでしょうか。間違った人がいて彼が指摘していました。彼は施設のあるバス停で下車しました。

図書館の利用はスムーズに行き、時間が余ったのでロビーで読み始めた葉室麟著『河のほとりで』を読み始めました。

 

「『美しくない』歴史に寄り添う

高校一年生のころ、わたしは関節炎で足を痛めて一年間休学し、苦しんでいた。 今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の冒頭シーンを見ていたら、官兵衛が不自由な足を引きずるようにして、小田原城に独りで向かっていた。官兵衛役の岡田准一さんが黒ずくめの具足、陣羽織姿で小田原城内の将兵に向かって「生きられよ」と叫ぶ。その姿を見ていて胸にジンと来た。わたしは高校生のころに読んだ吉川英治作『黒田如水』の文庫本を今も持っている。(略)

官兵衛は荒木村重の有岡城に1年にわたって幽閉される。足が不自由になるのは、牢獄での過酷な暮らしのためだ。

 高校生のわたしは級友たちから取り残されていく焦燥感と、青春時代に特有の自分は思い通りには生きられない、という憂鬱な思いを、牢獄に閉じ込められ、足を悪くした官兵衛

に重ね合わせていた」

 

私もまた脳梗塞の後遺症で最近目立つようになった足の引き摺りのことを思っていました

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脳梗塞のつながり [脳梗塞]

 

 

 

 

 

 

 

先日、所属する団体の全国大会が福岡市で開かれました。そこで、40年近い時を経て会う人がいました。昔、一時期共に活動していましたが、事情があって疎遠になっていました。リハビリの職員で私のようなしびれを主に担当していたという。いろんな出会いがありますね。

 

 

 

新聞の投稿欄からです。

 

 

 

「(ひととき)また来るね   20181022日朝日新聞

 

 「母の携帯の着信履歴から電話しました」。会ったことのない、友人の娘さんからだった。

 

 同級生の女3人で、岩手の郷土料理「ひっつみ」を食べる会を、我が家でやっていた。恒例になろうという矢先、彼女と連絡が途絶え、数年が過ぎていた。突然の電話に緊張が走り、聴き入った。

 

 脳梗塞(こうそく)で倒れ、しばらく入院していたが、今は高齢者施設に入所しているとのこと。すぐに2人で面会に行った。施設の職員さんに案内され、「こちらの方です」と言われ、お互いに見つめ合う。

 

 「分かる?」

 

 「分かるわよ、京子ちゃんと、ふみちゃんだね」

 

 笑いがあふれた。化粧気のない顔は彼女らしくなかったけれど、表情は変わっていなかった。 昼食時だったので、彼女は左手でスプーンを持ち、中華丼を上手に口に運ぶ。私たちはコンビニのおにぎりで、食べながらしゃべり続けている。

 

 帰り際、「来てくれてありがとう。私、とっても幸せよ」と彼女が言った。 また来るね、化粧品とひっつみを持って。楽しみに待っていてね。 (千葉県 無職 77歳)」

 

 

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ひとりのときの対応は [脳梗塞]

 

 

「『九州新喜劇』あす旗揚げ公演

寿一実さんやコンパット満さん、ケン坊田中さんら九州を拠点に活動する お笑い芸人が16日、「九州新喜劇」を 旗揚げし、福岡市で初の公演に臨む。 福岡吉本(よしもとクリエイティブ・ エージェンシー福岡支社)所属芸人を 中心に九州ゆかりの芸人が集結、吉本 新喜劇の九州版となる。今後は年4回ペースで公演する考えで、座長を務める寿さんは「九州らしい人情味あふれる芝居を届けたい」と話している。(以下略)」(2018215日西日本新聞)

 

閉塞感がただよう社会に笑いが必要かも・・・。

1人暮らしの知恵が紹介されていました。

 

「ピンチ 右手が動かない

一緒にテレビ番組に出演して いる、九州大学の南野森教授に 緊急事態が起きた。教員用の古びたアパート。夜中に目が覚めると、右手が動かなかったそうだ。「寝相のせいで、しびれたかな」と再び眠ろうとしたが、そのとき、右足も動かないことに気が付いた。これはおかしいぞ!枕元のスマートフォンで検索したら、脳梗塞の症状、と出た。 翌朝、病院に行こうか、と悩 んだが、ただごとではない身体 の異変に、スマホで救急車を呼 んだ。救急隊員が来たら、1人 でドアの鍵を開けなきゃいけません。動く片半身で、どうにか玄関まではって向かった。が、 はいつくばったままだと、ドア の鍵に手が届かない。顔を靴に うずめながら、ここでくたばり たくない、と必死で鍵を開けた そうだ。 即病院に搬送され、2週間の絶対安静。しかし、処置が早かったので後遺症もなく、すっかりお元気になり、復帰していらっしゃいます。1人暮らしのトコ、もし自分にも同じようなことがあれば、と南野先生にアドバイスを求めたら、「必ず枕元に携帯電話を置いておくべし」と言われました。

(以下略)(トコ コラムニスト))(同前)

 

私の時は風呂から上がるときに違和感があり、横になりました。家族が家にいましたが、家族がいない時もあるので、注意したいと思います。

 

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「リハビリ・バンバン」 [脳梗塞]

 

 

「ビリー・バンバン」のリハビリの姿はEテレで拝見しました。歌声と同じさわやかな生き方に励まされました。

 

「(天声人語)リハビリ・バンバン 20171127日朝日新聞

   今秋刊行された闘病記『さよなら涙 リハビリ・バンバン』の著者は、伸びやかなハーモニーで知られる兄弟デュオ「ビリー・バンバン」である。菅原孝さん(73)と進さん(70)。兄は脳出血に倒れ、弟もがんに見舞われた。二人を訪ねた▼3年前の春、弟が大腸がんの手術を受ける。2カ月後、今度は兄が夜中に搬送される。「さすがに一時は僕らもおしまいかと思いました」と弟が言えば、兄は「いまも毎朝起きるとアーッと声を出して自分の生死を確認しています」と話す(略)

▼リハビリに耐えて兄が声を取り戻し、音楽活動を再開した。兄は車イスで登場し、不自由な左手を隠さない。「半身マヒなんかにへこたれないと伝えたくて」▼3年遅れで実現した結成45周年コンサートはさながら闘病報告会のよう。弟が歩み寄り、兄を支える。数秒間、立ち姿を見せた兄は「病気でもっと大変な人がいっぱいいる。僕も頑張るからみんなも頑張って」と語る▼脳血管疾患をわずらう人は全国に110万人以上、がん患者は160万人を超す。これまで通り恋や愛を歌うビリー・バンバンに加え、病と闘う人々を勇気づける新デュオ「リハビリ・バンバン」の境地を広げてほしい。」

 

脳血管疾患で後遺症の残る私には今は歩くことが唯一のリハビリです。110万人のうちに含まれているのかどうかも分かりません。血圧しか関心のない主治医でした。リハビリと言っても様々なレベルがあると感じました。

 

 

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時間はあるが [脳梗塞]

 

 

6月にひとつの役職を辞任しましたので、時間はできたのですが、体調不良になり、血圧が180程度になり、頭痛が続きました。病院に行かなくちゃと思った頃、少し下がり始めましたが、なかなか思うようにいきませんでした。体の方がもう無理だと言っているようでした。なんとか動けるようになったのは8月になってからでした。それでも時間はありますので、準備していた放送大学のテキストで学ぶことにしました。ラジオの講義でラジコを使っています。『高齢期の生活と福祉』『死生学入門』です。私が学びたいものだったので良かったのですが、計算違いだったのは、聞いたことを翌日は忘れているという事実でした。時間は得ましたが、学ぶのには適切な時期があることを思い知らされました。正式な入学ではなく、放送を聞いて、テキストだけを購入しています。

 

関心があるのは「高齢者も参加してのまちづくり」です。西日本新聞が「ここで生きる」として随時掲載しているものと重なります。次のような例もあります。

 

「お年寄りを地域で見守り 「町で暮らす」を支える 山口県平生町

福祉推進主役は住民

町社協 サポート役に徹す

 

山口県東南部に位置する室津半島。その西側を占める平生町は、箕山(標高413M)と大星山( 438M)中心とした丘陵地帯と平野部からなり、瀬戸内海に面した温暖な 気候が特徴だ。全人口(12257人、2017430日現在)65歳以上が占める高齢化率は367(3月末)と高く、平均寿命や、介護などを必要とせず日常生活が送れる健康寿命は県内1(10)。お年寄りが自宅で安心して暮らせる地域づくりが課題となる。そんな同町で平生町社会福祉協議会は高齢者への介護事業を展開、その収益をお年寄りの見守り活動などに還元している。住民自身が地域を支える取り組みを応援し、「ここで暮らして良かった」と思える地域福祉を目指している現場を訪ねた。(木下悟)(以下略)」(2017630日西日本新聞)

 

2学期はどうするかですが、聞いても忘れるだけならと逡巡しています。

 

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しびれに悩む [脳梗塞]

 

 

新聞の投稿欄からです。

 

「蚊帳の中から 美しい蛍の舞 77

ほほほたるこい・・こっちのみずはあまいぞ・・・の童歌「ほたるこい」。開け放した部屋の蚊帳の周りに舞い込んだ蛍。その幻想的な光に見とれた少年時代が懐かしい。今では、住宅地で蛍を見ることはない。蚊帳をつりて寝る家庭もなかろう。私が小学生のころはどの家庭も蚊帳をつり、その中で夏の夜を過ごしたものだ。入梅の雨上がり、庭先のアジサイには、蛍が飛んできて光の舞。その疲れを休めるため蚊帳に止まる光景に、中から見ほれながら眠りに就いた。至福の時間で心豊かであった。蛍の命は約1週間。はかなくも美しい。湿気を含んだそよ風に吹かれて蚊帳に 舞い込む蛍に正岡子規の句が重なる。

〈人寝ねて蛍 飛ぶなり蚊帳の中〉」(201774日西日本新聞)

 

病弱で貧乏。楽しい思い出が少ないとひがんで育ったというのは後付けで、子どもの頃はそれなりに楽しく過ごしていたように思う。忘れたことも多いと思うので今更何かを思うこともない。

そんなかでも、蚊帳の中にホタルを放した場面は今も残っています。

 

脳梗塞の後遺症で右腕と右脚にしびれが残ったままです。次の投書に頷きました。

 

「汗 しびれに悩む 梅雨よ明けろ 65

雨が降らねば、困る人がたくさんいます。田植えを控えた農家、傘屋さんなど雨具関連の方・・・。湿気があると肌は潤い、若返ります。本のページを繰るにも、指が乾燥していてはうまくめくれません。 夏雨だれを聞きながら、読書 するのが好きでした。しかし10年前、脳出血を発病。運良く、命は取り留めましたが、左半身に後遺症が生じました。出血したのは右脳の視床下部。温度 と湿度を感じる所です。 梅雨になると、その視床下部が活発に働き、左半身に強いしびれと痛みが襲い ます。主治医に聞くと、それらを和らげる薬はないとのこと。気分だけで晴れるようにと、改善の薬を処方してもらっています。気晴らしの薬を飲んで、ひたすら梅雨が明けるのを待っている次第です。」(同前)

 

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寛容な対応とは [脳梗塞]

 

 

世界的な免疫学者・多田富雄氏が亡くなったのが2010年だという。唯一の接点は脳梗塞だったということです。その後、政府はリハビリ制限を打ち出し、原則180日とします。これに対し、長期間リハビリしても効果がないという政府に対し、猛烈に反論し、立ち上がられた姿が強く印象にあります。『寛容のメッセージ』という本では次のように多田氏の業績を紹介しています。

 

免疫系がウイルスに対して強力に働いてしまうと、自分の肝臓を排除するような炎症を起こします。劇症肝炎がそれです。そうなったら命にかかわります。それを回避するために、あるところで反応をやめてしまうのです。これは広く「免疫学的寛容」と呼ばれている現象の一つです。癌になるのと劇症肝炎になるのとどちらがいいということはないけれど、当面の危機(致命的な劇症肝炎)は回避できる。 この現象は、今の世界情勢と面白い比較が出来るのではないでしょうか。もちろんイラクが問題でないといっているわけではない。でもアメリカは過度に好戦的で、世界を自分が監視しているという免疫系を気取った倣慢さがある。しかし
免疫には、一度引いて共存関係を探る「寛容」というもうひとつの戦略がある。

ブッシュはそれに気づいてほしいものです。(『露の身ながら』集英社))と述べているそうです。

 

こうした考えについて、五木寛之氏は次のようなコメントを述べているそうです。

「戦後ドイツで産業復興のためにトルコ人の労働者をたくさん入れました。(略)ドイツが経済的に復興してくると、今度は失業者が増える。すると『外国人労働者は国に帰れ』という運動が出てきました。その時ネオナチなどの人たちが『免疫を見ろ、人間の身体でさえも非自己を排除しているじゃないか。われわれが異民族労働者を排除するのは免疫の理論に従っている』と言い出したのですが、それは間違っているのです。免疫には『寛容』というものがあって非自己と共存することもあることを知らない」のだと述べています。そして、政治・経済に「寛容」を持ち込むべきだとしています。

排外主義が抬頭する今、とても大事な視点のように思えました。

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