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見えないから [寛容な社会]

 



 



言われなくても、目で催促しているような気もします。



 



「記者コラム 花時計 2020/6/6  西日本新聞 ふくおか都市圏版 山下 真 



 「おい、マスクはどうした」。マスクの品切れが続いていたころ、商店街を歩いていると突然、がなり声が聞こえた。振り向くと、初老の男性が道端で、幼い女の子をとがめている。その口元にマスクはない。のどかな昼下がりに、不穏な空気が流れた▼正体不明の新型コロナは、社会の不安と不信を増幅させた。感染への恐怖心がとげとげしい言葉となって飛び交い、休業しない店や外出する人を過剰に非難する動きがある。見えないウイルスが人の心までむしばんでいるようだ(以下略)」



 



 最後は子どもの笑顔が場の空気を変えたという話です。早朝に散歩することがあります。まだ、人通りもほとんどないので、マスクはバッグに入れたまま歩きますが、私が右側を歩いている時に、向こう側から左側通行で来るマスクをした人がきます。私は左側に移り2メートルの離隔距離をとります。それよりも恐いのはマスクをしないでいることを咎められるのではないかということです。あわててマスクを取り出しました。そこではトラブルにならずにすみました。まもなく、近所の顔見知りの人が犬の散歩をさせていました。マスクはされていませんでした。苦笑いみたいなことですれ違いました。



 見えないことの不確かささが警戒心を増しているのでしょうか。


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