SSブログ
水俣病 ブログトップ

受け継ぐこととは [水俣病]

 

 

戦争体験者がやがていなくなります。同じように被爆者もいなくなります。1956年(昭和31年)51日に熊本県水俣市にて公式発見されてから60年を過ぎました。

 

  「オピニオン  デスク日記

 4月末、熊本に来た妻と小学生の娘2人を連れて、初めて水俣病資料館(熊本県水俣市)を訪れた。

 「水俣病はうつりません」と書かれた展示コーナーで足が止まった。当初は原因不明の奇病と騒がれ、バスや列車は水俣を通る際に窓を閉めたという。原因が判明した今なお、「うつりません」と明記しなければならない苦しみは、いかばかりか。

 ふと隣を見ると、小学5年の長女と、小学3年の次女がじっと展示を見ていた。理解しているのか。ただ「怖い」という印象を持っていないだろうか。ちゃんと教えてやらないと-。声を掛けようとして、やめた。私自身、きちんと理解できているのか、自信がなかったからだ。

 娘たちもこれから学校で公害について学び、考えるだろう。その時、水俣に行き、資料館に来たことを思い出してほしい。「また来ような」。そう声を掛けると、2人は静かにうなずいた。 (丸野崇興)=2019/05/09付 西日本新聞朝刊=」

  

「水俣病はうつりません」は、ハンセン病のことでも言えることですが、それを認知するのに1931年の「らい予防法」から2001年の国家賠償の裁判判決までの時間を要しています。

歴史を受け継ぐのは容易なことではないことを教えてくれます。

 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感
水俣病 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。