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青いか、「本当の涙や悲しみ」か [社会福祉]

 

日曜日の「笑点」は今でも見ています。子どもたちは「サザエさん」が終わると「また、学校か」と気を重たくすると言われましたが、大人では「笑点」だったように思います。同僚からよく聞きました。それだけ、見られていたのでしょうが。先代、円楽が亡くなり、6代目が誕生。先日は司会の歌丸さんが入院されるなど、時の流れを感じます。「週刊朝日」に三遊亭好楽と息子の王楽の対談がありました。好楽さん曰く「王楽がときどき不満を言ってると、まだまだ青いなと思うね。アタシ、不満なんかないもん」。私は青いのだと再認識しました。

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 さて、障害者自立支援法などを含めた施策について「

安全保障としての医療と介護

安全保障としての医療と介護

  • 作者: 鈴木 厚
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2010/01/08
  • メディア: 単行本

」では次のように指摘されています。著者は医師で、障害者自立支援法について不正確な部分もありますが、考え方は鋭いと思います。

 

「保険制度は全員が保険料を払うことを前提にしているため、保険料を払えない弱者は保険制度から排除されています。この保険制度から排除された弱者こそが、本当の弱者であり、公費により彼らを救うのが弱者救済の福祉になります。厚労省の官僚は福祉のプロとして、福祉については隅々 まで知っています。しかし最も大切な「本当の涙や悲しみ」を知りません。一般人も含めて血も涙もない者に福祉の何たるかが分かるはずがないのです。この福祉に対し、白民党政府は「自己責任、自立支援」という冷たい言葉で弱者を突き放しましたが、障害者になったのは自己責任ではありません。突発的な事故や病気、先天性の疾患によるものです。また自立ができないから支援が必要なのです。障害者自立支援法は「障害者の自立」という文言で、福祉を放棄したといえます。平成18年に知的障害者に1 割の施設利用料を新たに負担させ、そのため障害者は利用料を払えず、施設の利用をやめています。利用者が減れば、施設は補助金を減らされ閉鎖となり、利用者は行き場を失ってしまいます。それまでの障害者は施設での作業で月約1 万円が支給され、その1 万円が障害者の生き甲斐になっていました。しかし無料だった利用料と食費が月約3 万円請求され、差し引き2 万円程度の自己負担になりました。これでは自立支援ではなく、弱者突き落とし政策といえます。」

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ここで言われているように介護保険などの負担は大きいです。障がい者問題を論じていても、私は「本当の涙や悲しみ」というところに帰着します。それは、時として横柄になることがあるかもしれませんが、そこからしかエネルギーが湧いてきません。私の不満もそこから生まれてきますので、好楽さんに言わせれば「青い」のでしょうね。


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pn

怒りや不満が「青い」象徴だとするならば、「青くない」証明はなんだろう?「悟り」が人の心を救うとすれば、あくまでもその人の中の問題であって他の人は救えない。おごりではなく、人を思う気持ちが心に届いた時、救えないかもしれないが何かを変える事が出来る気がします。その為の怒りや不満を「青い」と言うのは違うと思います。
自分はいつまでも「青い」ままで居たいです。
すみません、表現下手で(涙)。聞き流してください。
by pn (2010-03-13 18:13) 

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