とどめることもできない [高齢者]
コロナ禍という経験をするなど予想もしていませんでした。パンデミックなどは物語のどこかに存在しているものだと感じてきました。
読み終わった本に次のような言葉がありました。
「病むこと老いること
もどることはできない。
さまざまな病いがあるが、もとの状態をとりもどすこと、病気の進行をとめること。そのどちらの道も封じられた難病。病む本人にも、看とるものにも、出口なしの苦しい試練を課さずにはいない病気がある。それは、人が老いることとよく似ている。(略)
老いへ向かって歩きはしても、苦しみや喜びもあって、苦痛だけが道づれなどということはない」(「昭和とわたし」澤地久枝)
老いは「とどめることもできない」と思う。それでも、サプリメントがいろんな形で発売されています。「とどめる」期待を抱きながらのみ続けています。また、老いは自覚していましたので、歩くなどしていましたが、75歳になったら、待ってましたと追いかけてきた老い。背中が丸くなりつつあります。その他アチコチと。今のところ苦痛だけが道づれという状態か。いや苦痛だけにしか気づいていないのかもしれません。