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『韓国現地からの報告』を読んで [読書]

 


 


韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

  • 作者: 伊東 順子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 新書



韓国に住む伊東順子氏の内側から見た韓国や日本の姿が取り上げています。韓国の文化というか、歴史の違いを学ぶことができました。日本で報道される韓国の姿は矮小化されたものであることが分かります。


 


本の最後近くになって伊東氏を含む撮影クルーの話がありました。柳川市の旧暦3月に行われる「さげもん」のエピソードです。


旧藩主立花邸の「御花」に到着した時、撮影クルーのレポーターが泣き出した。「日本では、こんなに女の子が大事にされてきたんですね」と。韓国では、レポーターが子どもの頃は、女の子が生れたら通夜みたいでお祝いしてくれなかったという。儒教社会の韓国と日本との差はそんなにあったとは思えません。日本では女性ゆえの不自由さが続かないための祈りみたいなものがあったのではないかと著者は述べています。通夜みたいなことはなかったと思いますが・・・。


 


私は「さげもん」を柳川で見たかどうか記憶が定かではないのですが、母が作っていたのを思い出します。柳川の隣りの旧瀬高町の生まれでしたので、旧柳川藩でもあり作った経験があったのだと思います。


「さげもん」とは


「柳川の雛祭りで飾る「さげもん」とは、江戸末期頃より、女の子が生まれると初節句のお祝いとしてお雛様の代わりに古着の端切れで小物を作り飾ってお祝いしたのが始まりだと言われています。小物には、鶴、亀、えび、三番叟といった縁起の良い小物がさげられ、一つ一つ袋ものになって物を入れることができます。竹の輪に、77連に49個の小物と、中央に大きな柳川まりを2個さげて全部で51個。人生50年と言われていた時代に一年でも長生きしてもらいたいという親の願いが込められています。縁起ものを吊るして、初節句の女の子の幸せと健康、無病息災、良縁を願って飾る「さげもん」。親から子へ子から孫へ受け継がれ、地域みんなで祝う風習が今なお続き、心温まる思いやりと地域の絆を大切にしています」(「柳川市観光協会HP」)


 


 本の最後になって韓国が身近に感じられたラストでした。抱える歴史の違いなど学ぶことが多かった。


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