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「老いの孤独と生活形態」   [高齢者]

 

 最近、孤独についての本が目立つようになった気がします。そのなかのひとつに下重暁子著『極上の孤独』があります。下重氏は、小学2年生で結核になり、2年間自宅の一室で安静にしておく日々を送ったそうです。「私は、幼くしてその愉しさを知ってしまった。誰にわずらわされこともなく、自分と向き合い、自分自身を知ることは、極上の時間であった」と述べています。当時の結核の治療は安静が中心でした。

 下重氏と比較するようなことではありませんが、私も病弱であり、小学一年生の時は病欠が多かった。1学期は特に多かったが、2学期以降は大幅に減りました。下重氏のように孤独を愉しむこともなく、ぼんやりと過ごしていたと思います。高熱を出してドジョウを額にのせて解熱させるということもしていましたが、農薬でたんぼからドジョウが消えました。ドジョウの効果があったのかどうか分かりません。

 今は、老いて孤独といえばそうですが、不便に感じたことはありません。老人は孤独がメンタルヘルスに影響するのだという。『精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟』(竹中星郎)では次のように記されています。

「年をとるとは孤独に耐えることである。高齢を貫いているひとの多くは、若い頃から一人暮らしで生きてきたが、彼らの大半はひとのつながりをもっている。孤独の寂しさに耐える原動力はひととのつながりなのだ」とする。2015年統計では65歳以上で単身世帯624.3万世帯、夫婦のみ世帯746.9万世帯だという。独居が孤独だとは思いませんが、孤独感の引き金になるでしょう。一人住まいでないことは孤独感に陥るのを防ぐこともあるでしょうが、それで十分とは言えないでしょう。老いることは四苦のひとつです。覚悟して生きなければ

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