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老人の孤独  

 

「死の現前化」など具体的なことが想定できるお年寄りには、欝傾向に陥りやすいという。子どもに先立たれた有名人も少なくないですが、自分の中で味わう孤独に身をよじるような思いをされたのだと想像します。海の彼方では肌色が黒いというだけで差別的な扱いを受けています。この世は矛盾だらけです。

 

 瀬戸内寂聴さんは、次のように述べています。

 

「私たちは幸福な時、あるいは自分が幸福だと思っている時には、皮膚のように自分にくっついて孤独に気がつきません。

 私たちが自分の孤独に気づくのは、自分が不幸だと思った時でしょう。 ()

 自分は今苦しんでいると思い知った時に、人間はその身に貼りついている孤独と出会い、はっきり顔を合わせるのです」(『寂聴九十七歳の遺言』)

 

 四苦は生老病死ですが、老病死は老人に集中します。そのために孤独を癒すために友だちや宗教などが持ち場を固めているのかもしれません。いつも雑な思考で恐縮ですが。

 

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