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『蜩ノ記』を読む途中 [医療]

 



 



「断捨離」のつもりで処分する前にもう一度読んでみたいという本を開いています。今は葉室麟著『蜩ノ記』文庫版を読んでいます。藩の歴史を調査し、記録として残す仕事を10年でやりとげ、10年目がきたら切腹を銘じられている武士の話です。400ページという長編です。なかなか先に進みませんが、面白いです。



 



現代では死はあきらめることでしょうか。そんな問いかけをしたくなる記事がありました。



 



「『もう死ぬから』自暴自棄も…コロナで苦境、受診「困難」2552020/10/31 西日本新聞



 新型コロナウイルスの影響で経済的に困窮し、医療機関の受診に困難を伴う患者が37都道府県で少なくとも255人に上ることが30日、全日本民主医療機関連合会(民医連・東京)の実態調査で判明した。うち66人は受診を控え、23人は症状が悪化。民医連は「把握できているのは氷山の一角にすぎない」と警鐘を鳴らしている。(以下略)」


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薬害への関心 [医療]

 


 


11月1日に薬害問題のインターネットでの無料のLIVE配信があるとの情報をいただいたのでZoomを初めて利用させてもらいました。主にシンポジウムを聞いたのですが、臨場感あり、便利な世の中になったと思いました。新型ウィルス対策としてのワクチン開発競争に巻き込まれているのではないかとの指摘に薬害の不安があります。薬害が起きても製薬会社の補償はないよという話が出ているという話には驚きがありますが、政治的利用に対する企業としての防衛の面もあるのではないかとも思う。


 


「デスク日記 2020/11/1 西日本新聞 社会面 井上 真由美 


 病院の臨床試験(治験)の審査委員を務めている。月1回、医師や薬剤師ら関係する多くの職種の人が集まって議論。計画からの逸脱や異変は細かく報告され、患者への説明文書はリスクも明確に伝わるよう精査する。治験とは、患者の協力を得て効果や副作用を確かめる実験の面が否めない。安全を最優先する責任の重さを痛感している。()


 感染蔓延(まんえん)を防ぐため、ワクチンや特効薬の開発は急務。かといって安全が置き去りにされては意味がない。危機感だけにあおられるような現状が危なっかしくて仕方ない」


 


ワクチンが大切なのは分かるが政治家の競争になってはならないのではないか。ヨーロッパで第2波の広がりに危機感が広がっています。安全面が横に置かれる危険性はありそうで気になります。


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薬害の歴史も伝えて [医療]

 


 


コロナ禍のなかで治療薬の競争が政治家の好餌の様相を見せています。


 


「記者コラム2020/10/14 西日本新聞 ふくおか都市圏版 斉藤 幸奈 」では、エイズの治療薬の発見でエイズが慢性疾患になったことを紹介した後


 


取材で会った筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患った60代女性の言葉の重さを改めてかみしめる。ALSは詳しい原因が不明で根本的な治療法は確立されていない。女性は「新薬が必ずできると信じることが生きる希望。多くの人に関心を寄せてもらうことで開発が進んでほしい」と訴える」と締めくくっています。


 


コロナ禍のなかで多くの治験薬が発表されています。当然のことですが、治験でうまくいかない状況もあるようです。ALSを取り巻く環境も厳しいように思います。新薬への期待も大きいと思います。必ず実現させてくれると思いますが、慎重なプロセスが求められると思います。薬害もまた歴史を重ねていることを忘れたくないですね

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10万円給付の意味 [医療]

 



 



 新聞の電話意見欄に年金生活者が「特別定額給付金申請」を辞退せよという意見があるが、



今の年金では切り詰めた生活費でやっと食べていけるので分かって欲しいという趣旨の声が掲載されていました。今の年金制度だと月5万円程度の人もいるという。貧困層に特に厳しい消費税の増税は、お年寄の医療と福祉の改善だと説明されていましたが、ほんのわずかしか使われていなかったことがコロナ禍で明らかになったことを斎藤幸平氏は指摘しています。



 



「新しい社会をつくる機会に 哲学者 斎藤幸平さん」(2020524日西日本新聞)では、10万円給付の意味について考えさせられた。



 



「英国は、集団免疫戦略をやめただけでない。巨額の財政出動を約束し、国債発行で、個人の生活補償に踏み出そうとしている。日本も遅きに失したとはいえ、10万円給付を決断した。政府は、この数十年間にわたって支配的だった 新自由主義の緊縮政策からの決別をついに迫られるようになっているのである。 この間、政府は新自由主義以外の代替案はないとして、無駄の削減を目指して改革を推し進めてきた。なかでも医療は緊縮政策の格好のターゲットであった。保健福祉体制の解体・縮小である。日本でも保健所の体制か弱められ、新型肺炎患者による医療崩壊を現実の脅威としている。つまり、非常事態に噴出した医療崩壊や貧困といった社会問題は、非常事態だから発生したのではなく、日常では不可視化されていた矛盾や不平等が可視化されたにすぎない。だが、ここには、新しい社会をつくり出す好機がある」



 



 例えば、斎藤氏が指摘する「保健所の体制」が弱められたことがあります。検査が進まないのはせいぜい「目詰まり」を起こしているからだという表現しか使い切れなかったマスコミでした。それが保健衛生機能だと言い切れなかったように記憶しています。小さな政府というが、それがコロナ禍で実態がさられさた。国民生活に直結するところが削られ、大企業の減税は1980年代中ごろから増えています。



私が住む県では、かつては保健所、福祉事務所と別々にありました。今は保健福祉環境事務所となり、「医療、福祉、介護、子育て、健康、くらしの衛生、環境についての業務」とされています。人員の比較をしないといけませんが、情報を手にしていません。斎藤氏は保健所機能が弱められた結果「新型肺炎患者による医療崩壊を現実の脅威としている」と指摘します。


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コロナウイルス患者の支援は [医療]

 



 



 5月12日のEテレの「ハートネット」でのケアラー(家族などが介護するなどの無報酬の人たち)の悩みがとりあげられていました。認知症などの高齢者家族、統合失調症などの障害者家族などがその大変さを語っていました。たった30分の時間では語りつくせない内容でした。13日に後編がありましたが、相談機関に行ったときに話を聞いたてもらうだけでもいいのに、具体的な制度なり、支援施設の紹介になるのはどうしてかという話がありました。それと、気なったのはコロナウイルスに感染したケアラーの支援ができているのだろうか。医療的ケアが必要な子どもを介護している母親が感染した場合はどうなるのでしょうか。父親はどうするか。



 



「デスク日記 2020/5/11西日本新聞  



 兄の影響もあり中学時代から聴いている「ザ・ローリング・ストーンズ」。1962年結成の世界的ロックバンドだ。95年春、先輩と2人で、福岡市のドームで開催されたコンサートに行き、豆粒ほどのメンバーに目を凝らした。



 そんなストーンズの新曲が「Living In A Ghost Town(廃虚の町に生きる)」。新型コロナウイルスの感染拡大によって封鎖され、人けのうせた都市像と重なり、コロナ禍を予見していたのでは、と話題を集めている。実際は1年以上前に手掛けていた曲らしい。(以下略)」



 



障害者団体もコロナウイルス対策の充実の要請をしていていくつかの方針を示しているようですが、ケアラーへの支援状況はどうなっているのでしょうか。


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休みが必要   [医療]

 

私は白衣高血圧です。病院に着くと血圧が上がります。受付横の血圧計で測ることになっていますが、高いので看護師の方が測定に来られます。毎度のことなのに看護師の守備範囲なのでしょうか、毎回別に図られます。小さい時から病弱で太い注射器で刺された残像があるからなのでしょうか。医師は高くてもそんなものだと前の病院でも今の病院でも別に問題にされません。看護師としては見逃せない状態なのでしょうが。

 

病気に関わる話です。

村田喜代子氏は竹中星郎著『精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟』を読んで驚いたこととして

「うつ病や神経症に関わる病は、一般病棟に入院すると良くなるというのだ。うつは身体の病気に準じて、休息が最重要であるという。だが精神科病棟では生活リズムを正し、作業療法やレクリェーションをおこなう。治療が真逆なのだ」(2020130日西日本新聞 老いを歩む)

 

作業療法などに問題があるのではなく、うつ病に対する治療の姿勢の問題として精神科病棟のテリトリーではないのだという。そうであるならば、在宅のままなどで「治療」するアウトリーチ(訪問医療)がふさわしいのでしょうか

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「健診」はつらいよ [医療]

 


 


福岡市は健康診断の受診率は低いという。


 


「健診はつらくないよ 「寅さん」が福岡で映像広告2019/12/16 西日本新聞  


 福岡市が健康診断の重要性を啓発しようと、故渥美清さん主演の映画シリーズ「男はつらいよ」とコラボレーションした映像広告を作成した。16日に同市中央区天神の街頭ビジョンで放映が始まり、27日から2週間は一部映画館で流される。キャッチコピーは「健診はつらくないよ」。(以下略)」


 


私は通院しているので血液検査などしていますが、年齢もあり正常値とされる範囲内というのは少ないし、さがせばどこか悪いに違いないと思う。検査を勧められるのは良いが新しい薬などが増えるのが面倒なのだ。健康診断も同じ。分かっちゃいるけど・・・。


 


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実態を調べてみて [医療]

 


 


20191130日西日本新聞の投稿欄に「病院の統合案 現場理解せず 89歳」として、


厚生労働省が公立・公共病院の再編・統合案を公表したなかで、実態が知らないでの案ではないかと指摘されています。


「整形外科領域を例にとると、対象には福岡県内の肢体不自由児診療施設や脊髄損傷(脊損)治療施設も含まれている。それぞれ専門的な治療が必須で、長期の治療観察を必要とする」


として、案に反対するとしています。同感です。


肢体不自由児診療施設とされているのは、肢体不自由だけでなく神経系など幅広い専門的な診療とリハビリテーションがなされていると思います。脊損についてはよく知りませんけど、近所の方が転居してリハビリテーションをされるなど広域の方が利用されていると思う。


こうして安易な案が省庁で出されていくことに行政の怠慢というか、劣化を示しているのではないか。


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雑な仕事では [医療]

 


 


ラグビーのワールドカップが終わり「ラグビーロス」が覆っているという。「ワンチーム」「ノーサイド」という精神を改めて指摘されると血が騒ぐ。福岡選手の医師志望というのも話題を盛り上げています。


 


社会保障費の削減に取り組む厚労省のいかにも雑な仕事だと思います。福岡県では例えば、北九州市立総合療育センターも再編・統合の対象とされています。障害児の先駆的な療育機関として関係者の期待を九州一円から集めています。同じように対象とされている飯塚のせき損センターも広域を担っています。


 


「公立病院再編・統合 国と自治体の意見交換会 反発の声相次ぐ1017日 NHKニュース


公立病院の再編・統合に関する厚生労働省と自治体との意見交換会が17日から始まり、橋本厚生労働副大臣は個別の病院名を公表したことは、唐突だったとして「反省している」と陳謝しました。これに対し自治体側からはデータの撤回を求めるなど、反発の声が相次ぎました。


人口減少が進むなか、厚生労働省は地域ごとに公立や公的な病院の再編・統合の議論を促そうと、先月、診療実績が特に少ない病院など全国424の病院名を公表しましたが、各地で反発が出ています。(以下略)」


 


 厚労省がどういう判断をしたのかは分かりませんが、お上視線の強権的な姿勢のように映ります。全世代型社会保障の姿が見えてくるように思いました。


 


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病はつくられる? [医療]

 

 

高血圧学会が血圧の上を140から130にし、75歳以上は150140に下げるという。テレビCMで130と説明されています、75歳以上の規定があることを知りませんでした。自分の判断で150を超えたら、玉ねぎを食べたり、もろみ酢を飲んだりして血圧を150以下にするようにしています。今回の改定で膨大な人が高血圧患者となり、医師と製薬会社の収入は増えます。そのことは問題にならないのでしょうか。

 

後期高齢者になればいろんな病気があるのが普通だと思います。池内氏の指摘に同感です。

 

「『こうすれば治る』ということがはっきりわかっていれば、年齢にかからずこだわりなく治せばいいんです。

でも、老いてからの病は、一つの病を治せば全壊するというケースが非常に少ない。

一つ出てくれば、それは他の潜在的な病の前兆であって、一つ治すと次が出て、それを 治しても、また次々と出てくる。 六十年も七十年も八十年も使ってきた人体なんて、至る所に故障があるのが当然で、 調べれば必ず何か出ます。そうやって、治療を始めると際限なく治療が続いて、結局、 医者に通ったまま、入院した状態で亡くなるということにもなる。 僕はもう十年以上、検査は受けていません。血液検査だけはやってますけど、いわゆる大病院の、至れり尽くせりの、あらゆるものを検査するようなものは、もう必要ないかなっていう判断です。

検査を受けると、絶対に何か出る。出て、それを治療にかかると、また出る。で、ま

た出る。そうしているうちに、生きてるんじゃなくて、病院と付き合いながら単に生か

されていることになっていきます。」(「池内 紀『すごいトシヨリBOOK』」)

 

 


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