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「人間は過ちを犯す」 [寛容な社会]

 



 『伝えたい想い』という「徳田靖之弁護士活動50周年記念講演録」(非売品)という本を読む機会をいただきました。一度、春日市のクローバープラザで講演を聴く機会がありました。その時は「田舎の弁護士」だと言われていたのが記憶にあります。徳田氏はハンセン病問題で有名ですが、障害者問題のことで知りました。大分県障害者差別禁止条例制定やJR無人化問題もありますが、徳田氏の関わりが深まるのは、障害者を抱える母が無理心中を図った事件のことだとあります。背景に、相談機能が欠けていることを痛感し、支援機関を立ち上げた頃から仄聞していました。個人的には薬害スモン訴訟に関与されていたことが同時代の方だと思いました。



 



「講演録」を読んで目を開かせてもらったのは「人間は過ちを犯す、そこから喜びに満ちた進化がある」の章です。人間というのは「過ちを起こすんですね。もう人間の営みである以上、過ちを犯すことは避けられません。それが人間だといいと私は思います」と語られています。



徳田氏とは同世代ですが、過ちといっても比較できるほどのものではないことを繰り返し強調したいと思います。おこがましいですが、私は75歳となり人生の来し方を思うこともあります。過ちはたくさんありましたが、私にとって大きなものがいくつかあります。謝ってすむものではないですが、関係者には申し訳ない気持ちで一杯です。ああすればよかったと何度繰り返したでしょうか。徳田氏が言うようには「進化」できなかったことを含めて、過ちを含めての人生だと思えたことに感謝します



 


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