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活動とは [社会]

 



 



就活など「活」という言葉が多用されることになったのはいつごろからであろう。肩書に「活動家」を名乗る人もいます。ところが英語では当てはまる単語がないそうです。



 



「アンちゃんの日本GO アン・クレシーニ 北九州市立大学准教授



この2年、私はいろんなメディア 活動を頑張っている。バリ楽しいけど、一つ問題がある。それは、英語 で「活動」がうまく訳せないことだ。 辞書ではactivityactionが出るけど、何かおかしい。「media activity」は言わんね。結局、当てはまる単語がなかなかないけん、文章で説明するしかない。日本では「活動」という単語がバリ使われている。(以下略)」(20191010日西日本新聞)



 



「活動家」といえばアフガニスタンで水路を作り、農業振興に力を尽くし、アフガニスタン政府から名誉国民として検証された中村哲医師を思い浮かべます。新聞投稿欄にもノーベル賞を期待する声がありました。平和賞は政治家が多く受賞します。今年もそうでしたが、



民間活動を支援するためにも中村医師に期待したいと思います



 


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優生思想のひとつの背景

 


 


下記の引用の説明から始めます。古川真人著『ラッコの家』に収められているなかの「窓」と作品からです。視覚障害者の兄を介護することで食べていける立場にある稔の思いです。


作家志望の相田の作品に嫌悪感をもったことについてふれたものです。


 


「なにごとにも不自由することの多い兄を介護する者として、いつまでも変化のない生活を自分が送れる。そう、自分は願っているのではないか。助けることを理由に、相手の自由な人生の可能性を認めない。それは、社会の維持を理由にして不要と決めつけたひとびとを殺し傷つけた。相模原の事件が起きたのとおなじ願望を根に持つのではないか。


 稔は、あきらかに自分が飛躍した発想を抱いていることを自覚していた。しかし、この助けることを口実にしてひとを支配したいという願望こそ、自分が相田の書こうとしていた小説を読んだときに、胸の奥から《いやだ!》という声を発した感情の正体であると悟ったのだった。」


 


 旧優生保護法による中絶に対する補償費が支払われています。それとは別に国の責任を問う裁判も始まっています。障害を理由にした中絶は、優生思想を広げる役割を果たしてきたと思います。ところが、今は、新出生前診断での中絶も増えているという。障害者が不幸しか産まないのだという思想と現実感が、中絶の思想を支えています。そういう意味では優生思想は根強く支えているのではないか。


 


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多文化時代を迎えられるか [社会]

 

 

「『カッコいい』60年代以降、日本で一気に広まったのは、戦後社会に『自由に生きなさい』と放り込まれた人々が、その実存の手応えとともに、一人一人の個性に応じた人生の理想像を求めたからである」と「『カッコいい』とは何か」のなかで平野啓一郎氏は述べています。「日韓のかけはし」になりたいと願った「カッコいい」人とそれを支えた人々は今の嫌韓の動きをどう見ているのだろうか。

 

「コラム 風車 市民映画祭と小さなかけはし

  2001年、JR新大久保駅でホームから転落した人を救助するため、日本人カメラマンと韓国人留学生イ・スヒョンさんが線路に飛び降り亡くなった。「かけはし」はスヒョンさんが遺したものをテーマに制作された。スヒョンさんの死後、多くの弔慰金がご両親の元に寄せられたが、ご両親は「日韓のかけはし」になりたいと語っていたスヒョンさんの遺志を継ぐため、留学生を支援する奨学会の設立を懇願し寄付。これまで800人を超える留学生がサボートを受けている。ご両親のお人柄を見ていると、このご両親だからこそあの優しい面差しのスヒョンさんが育ったのだと思われ、亡くなった現場を訪ねるシーンなど涙が止まらなかった。父親のイ・ソンデさん は残念ながら死去。映画が終わると 母親のシン・ユンチャンさんが挨 拶。一生懸命日本語で話される姿に また涙した。」(一部引用)(太宰ふうこ) 」(20191011日西日本新聞)

 

 コラムでは硬直した今の政府の対応を嘆いています。テレビでは韓国政権の批判が強いですが、結果としては何を期待しているのでしょうか。嫌韓を煽るようでまともに見ることはできません。隣国同士気に食わないこともあるでしょうが、対話の空気まで否定しまうのはいただけない。「かけはし」とはいい言葉です。そのホームページにわれば2020年公開に向けて続編の第3章が制作されているという。それに期待しますが、外国人労働者を受け入れることにした日本にとっては多文化時代を迎えることができるのでしょうか。

 

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魚がいるところに [街で]

 

 

朝ドラ「スカーレット」は大阪を舞台に展開するらしい。いつものように朝ドラが新しく始まるまでの「慣れ」の期間が過ぎようとしています。「なつぞら」のインパクトの強さもあってモデルの一人である小田部羊一さんの『漫画映画 漂流記 おしどりアニメーター奥山玲子と小田部羊一』という本を読んでみようかと思っています。

 

今日の話題は「コラム 春秋 2019/10/11 西日本新聞 オピニオン面」からです。

 

「▼筆者の机の周りを見回すと、スマートフォンにデジタルカメラ、この原稿を書いているノートパソコン。外に出れば、ハイブリッド車や電気自動車、太陽光や風力による発電設備。見上げた秋空に航空機、はるかな天空には宇宙ステーションや小惑星探査機…()

▼こうした機器に欠かせないのがリチウムイオン電池。軽量かつ高出力で何度でも充電して使える画期的な技術を開発した一人が吉野さんだ()

▼どうすれば世の役に立つ発明ができるのか。吉野さんは「魚のいる場所に釣り糸を垂らせ」と。将来、何が必要となるのかを見定め、後はゴールに向かって努力あるのみ-。言うはやすし…と凡夫はうなるしかないが、若い皆さんはぜひお手本にしてほしい。」

 

 台風15号のときの長期の停電では、電線の地中化で解決できるという政治家がいますけど、非常時には電気自動車からの給電などが考えられるという。地中化には莫大な費用が掛かります。リチウムイオン電池を改良して家庭の停電対策に活用した方が経済的だと思う。

電柱には電気の他に電話・ケーブルテレビ・インターネットの光ファイパーなどもかかっている所があります。それぞれ別会社です。地中化に向けての国の支出は莫大なものになりかねません。そのなかに電池の利用を考えるのは経済的にも意味があるように思われます

 

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「カムサハムニダ」 [寛容な社会]

 

 

 台風の被害はどうでしたでしょうか。台風の規模が大きくなったようです。素人ながらに海水温が高くなっているからではないかと思います。温暖化防止に力をそそがないと子孫の暮らしは破壊されてしまうのではないかと心配します。マスコミは、環境省の大臣の行動をとりあげるのもいいけど、温暖化防止を正面からは取り上げていないと思います。隣国の政情を延々と伝えるテレビ。どこかおかしいように思います。せめて、リチウム電池が二酸化炭素の排出削減に貢献するのですから、ノーベル賞もその点でも喜ばしいと思う。

それでも秋晴れの空はありがたい気がします。気温は高めですが黄葉は進んでいます。そんな気持ちに沿うようなエピソードです。

 

 

「コラム 気流

ソウル在住の知人からの便りで知った話。9月のある日、日本人の観光客とみられる若い女性が一人でパスに乗り込み、運賃として5千ウォン(450)札を出した。運転手は韓国語で「ダメ、ダメ、1千ウォン(90)札しか使えない」と手を振った言葉が分からない彼女はどうしていいか分からず、あたふた。すると、乗車口近くの韓国人男性が自分のカードを取り出し、黙って精算機で支払ってくれた。彼女は驚くやら、うれしいやら。男性に5 千ウォン札を渡そうとした。彼は笑顔で「ケンチャナヨ(大丈夫です)」。彼女は片言の韓国語で「カムサハムニダ(ありがとう)この話、同じ情報元で他紙ソウル特派員も先日コラムに書いていた。ボツにしようと思ったが、何かととげとげしい日韓関係の中で、心温まる話題だと思い、あえて紹介することにした。」(20191010日西日本新聞)

 

 それにしても、韓国政権を支持する人たちも、支持しない人たちも道路を埋めつくすデモを平日でも繰り返しています。香港も同様です。日本の静けさはどうなのでしょうか。報道の現場では問題にならないのでしょうか。

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「オーラがない」 [高齢者]

 

 

2019107日西日本新聞の投稿欄に「温暖化対策は日本が先頭に 80歳」というのがありまして、温暖化が進めば台風も巨大化して大規模な被害をだし続けるであろうという。同感です。台風に竜巻が伴ってくるので油断できないが、対応策がない。竜巻の警報が出てもどうしようもない。自然は残酷なのだが、温暖化も人類の責任だと思う。

 

 話題を変えて、今年もノーベル賞の発表が行われています。吉野彰氏の化学賞に興奮しています。リチウムイオン電池の開発だというから鼻が高い。世界中の人が使っているのですから。民間企業の所属というのも自慢できそうですが、報道によれば1980年代の企業にゆとりがまだあった頃の成果だという指摘もあるという。

 奥さんの夫の人物評に好感を持ちました。「家ではゴロゴロ」「オーラがない」と言われていた。能ある鷹は爪を隠すだ。

 

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怖いもの [平和]

 

 

高齢者の運転事故が話題になり、安全装置に関心が高まっています。ぶつかりそうになると警告音を出してくれるが、万能なところまではきていないようです。説明書には、できないことも書かれているそうです。西日本新聞の投稿欄で知りました。ところが、JR九州は鉄道の自動運転の実証実験を予定しているという。今の技術で安全運転が可能なのだろうか。

 

「コラム 春秋 2019/10/6 西日本新聞 オピニオン面 」かららの引用です。

「現代を生きていると、目に見えないものほど怖いものはない。まずは「花粉」。花粉症の人は、花粉情報が新聞に載り始める頃が一番憂鬱(ゆううつ)とか。お次は「コンピューターウイルス」。パソコンに忍び込み暗証番号まで盗み出す。そろそろ「インフルエンザウイルス」も警戒する時季か

▼そんな怖いものの筆頭が「放射能」かもしれぬ。2011年の東日本大震災では、復興の妨げだった震災がれきの広域処理が大停滞した。福島第1原発事故の放射能の影響を恐れ、どの自治体も受け入れを尻込みした(以下略)」

 

 私の怖いものは数多くありますが、トップは「核兵器」「地球温暖化」です。温暖化によるものだと思いますが、台風が連れてくる竜巻。竜巻警報が出ても手の打ちようがありません。アメリカのハリケーンも巨大化しているらしい。それでも温暖化に無関心な政権。「我亡き後に洪水よ来たれ」か。

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祈り [平和]

 

 

「『国語』から旅立って」(温又柔著)という本では、台湾人であるのに中国語を学んでいたことに気付き、日本人ではないのに日本語に頼り切って生活しています。国語とは何ぞやを考える1冊でもあります。 モンゴル出身の関取衆の日本語の流暢なことに驚きます。他の文化を受け入れるのは大変なことだと思いますが・・・。コラムでは日本語学ぶときにつまずくのは、ひとつの単語が複数の意味を持つことだそうです。祈りには複数の意味はないと思っていますが。

 

「デスク日記 2019/10/7 西日本新聞 社会面 小野 浩志 」では次のようなエピソードが紹介されています。

 

「 自民党・二階派に入会した無所属の細野豪志衆院議員は、憲法改正派として知られる。そんな細野氏がかつて民主党幹事長時代、9条改正について問われ「9条は国民の『祈り』のようなものですから」と語尾を濁したことがあった。言い得て妙だなと、感じ入ったことを覚えている。()

 戦後日本に戦争がなかったのは、外に対しては在日米軍の抑止力と自衛隊の献身があり、内には国民に9条が宿っていたからだと思う。改憲は国民投票の過半数で成るルールだが、仮に「祈り」が改まる時は、国民の賛意が、国会発議の条件である3分の2を優に上回るような環境であってほしい。 (小野浩志)」

 

戦後74年戦争がなかったというが、徳川時代は戦争がなかった期間は200年を超すという。それでも戦争の昭和だったと思う。74年間の「平和」を自衛隊のおかげだとか、米軍のおかげだとか言うのはどうでしょうか。9条のもつ「祈り」みたいな力かもしれない

 

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いろんな理由で [消費税]

 

 

太宰府天満宮の参道には梅ヶ枝餅の店が多い。持ち帰り、ぶらぶら歩きながら食べたり、店に入りお茶をいただきながら食べたりとありますが、お茶をいただきながらはイートインと同じで10%課税にならないかとしてお茶をださなくしたところもあるとテレビでやっていました。こんなことまで考えさせて・・・。

 

気になったコラムからです。

「永田健の時代ななめ読み まだ「いだてん」を見ていない 2019/10/6 西日本新聞 オピニオン面  」では、大河ドラマの視聴率がふるわないということにふれて次のように述べられています。

 

「「いだてん」も1話から全部録画してきた。すでに37話、合計約28時間が録画機にたまっており、録画の残り時間を圧迫している。それなのに、どうも見ようという気が起きない。

なぜか。基本的にはこのドラマが来年の東京五輪という「国策盛り上げ企画」であるからだ。「国策に足並みをそろえる芸術ってどうなのよ」と思ってしまい、気がなえるのである。(一部引用)

 

昨年は『西郷どん』でどうも明治150年の盛り上げ企画ではないかと思いながら、時々観ていました。今年は、全く見ていません。観ないで批判するのはルール違反だと永田氏も述べています。私には、永田氏のようにオリンピック盛り上げ企画というのも観ない理由としてありましたが、『ポツンと一軒家』と重なるので観ようがありません。永田氏とは違って録画装置もありませんので・・。ところが来年は明智光秀というように国策盛り上げとの批判は当たらないかもしれません。『ポツンと一軒家』を観ているとよく見られていることが分かります。貧乏だったけど豊かだった故郷との勝負のようにも思えてきています。

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映画『お早よう』について [社会保障]

 

 

 

偶然、小津安二郎監督作品について語られていましたのでご紹介します。ひとつは、内田樹氏の『そのうちなんとかなるだろう』という本で、東京都大田区下丸子という故郷について「『文化』的なものが何一つなかった」町として紹介しながら、唯一下丸子を舞台に映画として『お早よう』を撮っているとしています。文化的文脈で語れる下丸子にとって唯一のものだとしています。

 

もうひとつは、放送大学テキスト『高齢期の生活変動と社会的方策』で、昭和30年代の家族の姿をとらえた映画として紹介されています。父はサラリーマン、母は専業主婦、子どもは2人という「標準世帯」とされていました。「お隣りの親父さん(東野英次郎)が定年を迎え, その後再就職先をさがしているがうまくゆかず, 飲み屋でクダをまくシーンがある。().定年なんて嫌なものですぞ。生殺しですね。 会杜じゃ定年になりゃあもうオマンマ食わないように思っているでしょうけどね,オマンマも食うし酒も飲みますよ。カカアもうるさく言いやがるし探しに行けど,口はなしどこまで続くぬかるみぞです。』(一部引用)」。定年というものの非情さを訴えていますが、この頃は55歳が主流だったと思います。しかし。1959年の映画なので昭和34年になります。昭和35年の平均寿命が男性で65.32歳。定年後10年程度になります。それでも働き続けようというのです。涙ぐましい。


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