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多文化時代を迎えられるか [社会]

 

 

「『カッコいい』60年代以降、日本で一気に広まったのは、戦後社会に『自由に生きなさい』と放り込まれた人々が、その実存の手応えとともに、一人一人の個性に応じた人生の理想像を求めたからである」と「『カッコいい』とは何か」のなかで平野啓一郎氏は述べています。「日韓のかけはし」になりたいと願った「カッコいい」人とそれを支えた人々は今の嫌韓の動きをどう見ているのだろうか。

 

「コラム 風車 市民映画祭と小さなかけはし

  2001年、JR新大久保駅でホームから転落した人を救助するため、日本人カメラマンと韓国人留学生イ・スヒョンさんが線路に飛び降り亡くなった。「かけはし」はスヒョンさんが遺したものをテーマに制作された。スヒョンさんの死後、多くの弔慰金がご両親の元に寄せられたが、ご両親は「日韓のかけはし」になりたいと語っていたスヒョンさんの遺志を継ぐため、留学生を支援する奨学会の設立を懇願し寄付。これまで800人を超える留学生がサボートを受けている。ご両親のお人柄を見ていると、このご両親だからこそあの優しい面差しのスヒョンさんが育ったのだと思われ、亡くなった現場を訪ねるシーンなど涙が止まらなかった。父親のイ・ソンデさん は残念ながら死去。映画が終わると 母親のシン・ユンチャンさんが挨 拶。一生懸命日本語で話される姿に また涙した。」(一部引用)(太宰ふうこ) 」(20191011日西日本新聞)

 

 コラムでは硬直した今の政府の対応を嘆いています。テレビでは韓国政権の批判が強いですが、結果としては何を期待しているのでしょうか。嫌韓を煽るようでまともに見ることはできません。隣国同士気に食わないこともあるでしょうが、対話の空気まで否定しまうのはいただけない。「かけはし」とはいい言葉です。そのホームページにわれば2020年公開に向けて続編の第3章が制作されているという。それに期待しますが、外国人労働者を受け入れることにした日本にとっては多文化時代を迎えることができるのでしょうか。

 

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