「カッコいい」年寄りは [高齢者]
平野啓一郎氏の「『カッコいい』とは何か」によれば、テレビの「月光仮面」が始まったのは1958年(昭和33年)だという。我が家にテレビがやってきたのは翌年だと思う。「月光仮面」や「名犬ラッシー」「快傑ハリマオ」などが記憶にあります。でも、「カッコいい」という存在ではなかったというか、「カッコいい」という感覚が私の中に育っていなかったように思う。
あれから60年余。9月16日は「敬老の日」の対象になりました。私の街では75歳からお祝いの対象になるようです。後期高齢者医療証も届きました。足をひきづるようにして歩いている年寄りがいました。それは私の姿でした。どのように今からを生きていくかという問いが、ガラスに映った我が姿が問うています。「カッコいい」年寄りになれるか。