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言い足りなかったこと [自分史]

 

 

新聞に「クチゾコ」とあった。「シタビラメ」のことを私の育った地域では「クッゾコ」と呼んでいたので違和感がありました。Wikipediaには「有明海地方では靴の底に似ていることから、「くつぞこ」が次第に訛り、「クチゾコ」、「クッゾコ」と呼ばれている」とありました。

 

 75歳を迎えて反省しながら思うことのひとつに、私が「断定的に言う」という批判に対してです。本人にはわたしにはことは個人の意見だからちひとつの主張として聞いてもらいたい。私には、自分の考えを言うのが発言や文章だと思います。表現力不足で断定的になることも多かったと思うが、本人としてはあくまでも「私はこう思う」のつもりです。坂東眞理子氏は次のように述べています。

 

「多くの70歳は、長い人生のなかで自分なりにとても耐えきれないと思う厳しい状況や悲しい出来事もなんとか乗り越えてきたはずである。あれをしなければよかった。ここの選択が間違っていた、などととりかえしのつかない過去の失敗もある。しかしそれをくよくよ後悔し続けるより、「今ではいい経験になっていると思うようにしよう。つらいこと、悲しいことがあったのになんとか今まで生きてきたのだと、自分をいたわってあげよう。「過ぎたことはみんないい思い出」になる。自分だけたくさん苦労してついていないなと思わないで、あの苦労 や失敗があるから今日の私があるのだと考える。理不尽な人生に押しつぶされなかったのは自分への勲章である」(『70歳のたしなみ』)

 

自分が気にするほど影響力がある訳ではないし、私が勝手に悔やんでいるだけです。失礼があったらお詫びするしかない。

 

歳月で思い出して書棚から取り出してみました。

 茨木のり子さんの詩集『歳月』の同じタイトル「歳月」は夫への思いです。

「真実を見きわめるのに

 二十五年という歳月は短かったでしょうか」で始まります」

 歳月だけでなく、稲妻のような真実も抱えて生きている人たちもいると最後に述べられています。

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