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老いについて―5 (おわり)  永瀬清子短章集2より [読書]

 



 



「流れる髪 永瀬清子短章集2」より



 



「冬が来るとは



 冬が来るとはどういう事か、



 冬が来るという事は沢山の昔の冬が来る事だ。



 沢山の冬の思い出が来る事だ。



 小さい時住んでいた家の勝手のあがり口の三角の板の間のつめたく凍るような肌ざわり。」



 



 私の中では、かまどの前で火吹き竹を使っている母の姿と続く板の間の冷たさがよみがえってきます。



詩人は言う。「冬が来るという事は沢山の昔の冬が来る事だ」と。生きて来た証しとしての冬なのだ。さて、この冬を乗り切れるだろうか。未知の世界です。短章集は老いにも詩人のリアルな眼差しが感じられました。


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老いについて―4 永瀬清子短章集2より [読書]

 



 



「流れる髪 永瀬清子短章集2」より



「糸巻のはじめを



 詩を書くのは今を破るため、



 詩を離れられないのは新しい自分の意味を探すため。



 いつも糸巻のはじめをみつけようとする



 死と反対の仕事―――。」



 



 糸巻にもいろんなタイプがあるようですが、詩は糸巻のはじめだという。死とは反対の仕事なのか。そうあるべきだということか。



 



 「糸巻のはじめを」次のページにあるのが「なぜ」です。



 



 「なぜ五十年も詩を書くのか、ときく。



  一番主な理由は『自分に満足していないから。』



  天使か悪魔なら多分詩を書かないだろう。」



 



 詩との関わりからすれば、自分は才能のなさを知り、書くことは止めたが読むことの関係を続けさせてもらっているのは何かの縁というか、受け入れてくれる人たちがいたということではないかと思います。もちろん、詩の香りをかいでいたいという思いがあるのだと思います。



この歳になっても考えさせてくれる刺激剤です。



 



「老



 自分にやさしくする事を自分に許す、



 それが老(おい)だ。」



 



老人の仲間入りをさせてもらっています。


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老いについて―3 永瀬清子短章集2より [読書]

 



 



「流れる髪 永瀬清子短章集2」からふたつ。



「蝉のように



 蝉のようにこの昆虫は長くかかるのだ。



 そしてその時間はすぐすむのだ。」



 



 寿命が伸びたとはいえ、意識の中では「すぐすむ」かもしれません。



 獲得したものは「すぐ済む」時間だったのでしょうか。



 老いはそんな時間で迎えてくれるのでしょうか。



 



 「蝉のように」の次のページをめくると「あわれみが」というのがあります。



 その2連目が読むたびに気になります。



「まっすぐに流れる河はない



 抵抗なしに進む考えはない



 悲しめるもの



 骨を曲げて眠れよ。」



 



 最近の平和について考えます。どこがターニングポイントだったのかと。「骨を曲げて眠れよ」とは、どういうことなのか。先人の知恵を教えてもらいたい。朝ドラ「エール」も戦後の場面に変わりました。「長崎の鐘」は鳴り響いているのでしょうか。


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老いについて―2 永瀬清子短章集2より   [読書]

 

「流れる髪 永瀬清子短章集2」

「わずかの時間に」の末尾は

「老いた私を、平安について、死について、何も考えないと嗤わないでおくれ。

 いま自分になりかけたばかりの私を、

 ただ取り入れようと蒔きはじめたばかりの私を。」

 

 この末尾の前には次のように書かれています。

「けれど私は家に着いた時、夕食の仕度にかからなければならない」とあります。女性が結婚して働くことが少なかった時代に生きて、今老いにさしかかり、「せまいせまい私の時間。/いまようやく小指の入る位すきまができた。」という。永瀬氏の生れた年は1906年という20世紀の初め頃です。女性の労働者の働く環境が厳しい時代だったと想像します。「せまいせまい私の時間」が老いて獲得できたとする。働く女性の先達としての苦難と誇りが感じられます。

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老いについて―1 永瀬清子短章集2より [高齢者]

 


 家の中の棚・床下収納庫などに積まれたままの本類の処分を迫られています。処分していい本と少しの時間の猶予をもたせてゆっくりと廃棄するものとに分けています。


 再読した詩人 永瀬清子氏の『流れる髪 短章集2』のなかから老いについてふれてみたいと思います。素人の独断的なものになりそうで心配ですが。


 


「固定剤。


 くたびれている私は


 せめて人の見ていないところでだけ


 楽に思いきり背中を丸くしていようと思う。


 ところが目に見えぬ固定剤がふりかかって、人が来てものびなくなっている。(以下略)」


 


「思いきり背中を丸くしていようと思う」というように丸くなっているようです。運動機能の回復のためのサプリメントのCMでさっそうと歩いているような人も多いのでしょうか。個人差はあるとは思いますが、プロテインを摂取したとしても丸くなる背中になじんできます。丸くならない人も多いです。その差はどこにある?


 


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非正規どうする

 


 


■都市型地震も


『地下に潜む次の脅威』というNHK取材班の都市型地震への警告の書を再読したばかりのところに「通販生活」の表紙に「巨大地震いつ来るかわからない原発ゼロ今すぐ」というのがあると知りました。さらに反対の理由も表紙にありました。声を上げつづけることの大切さを感じました。


 


■非正規は同一賃金なのか


「非正規2000万人時代 待遇どう改善 格差「不合理」判決 「企業努力すべきだ」(産経新聞) - Yahoo!ニュース  」という。日本経済を下支えしているのは非正規社員ではないか。ボーナス・手当など格差をすぐに埋めて欲しい。大企業のほうが中小より非正規への依存度が高いとも言われています。公務員の職場でも非正規が増えています。 同一労働同一賃金は何を示していたのか。 


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福祉避難所の在り方の検討を [支え合う社会]

 


 


 10月14日 Eテレ「ハートネットTV」で障害者の災害時の避難について障害当事者・団体から意見が出されていました。共通するのは、今の避難所の体制では避難先にならない人たちが少なくないことが分かりました。発達障害といっても行動障害がある人とない人、全盲かどうか。今の状況では「自宅」を避難先にするしかない人も少なからずいること、避難所は手書きのお知らせがあったりして視覚障害者にとっては使いにくいことなどが語られていました。


 


「福祉避難所設置に不安、自治体の6割 新型コロナ影響 ニーズと収容能力把握できず


10/14() 毎日新聞 ヤフーニュース」では、今の課題を取り上げています。


 


「災害時に高齢者や障害者らを受け入れる「福祉避難所」について、47都道府県・20政令市・23特別区の計90自治体のうち約6割に当たる50自治体が、新型コロナウイルスの感染拡大で受け入れが困難になっていると感じている。毎日新聞のアンケート調査で明らかになった。福祉避難所は、避難生活が長期に及び避難者数も多かった東日本大震災をきっかけに充実を求める声が上がったが、今年は高齢者施設で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が多発したこともあり、各自治体が不安を抱える実態が浮かんだ(以下略)」


 


 福祉避難所が困難であれば一般の避難所の中につくるしかないという識者の声がありますが、自宅を含めてのニーズがあるようなので、自宅避難を含めて検討すべきではないかと思いました。


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薬害の歴史も伝えて [医療]

 


 


コロナ禍のなかで治療薬の競争が政治家の好餌の様相を見せています。


 


「記者コラム2020/10/14 西日本新聞 ふくおか都市圏版 斉藤 幸奈 」では、エイズの治療薬の発見でエイズが慢性疾患になったことを紹介した後


 


取材で会った筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患った60代女性の言葉の重さを改めてかみしめる。ALSは詳しい原因が不明で根本的な治療法は確立されていない。女性は「新薬が必ずできると信じることが生きる希望。多くの人に関心を寄せてもらうことで開発が進んでほしい」と訴える」と締めくくっています。


 


コロナ禍のなかで多くの治験薬が発表されています。当然のことですが、治験でうまくいかない状況もあるようです。ALSを取り巻く環境も厳しいように思います。新薬への期待も大きいと思います。必ず実現させてくれると思いますが、慎重なプロセスが求められると思います。薬害もまた歴史を重ねていることを忘れたくないですね

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いい先輩とは [職場]

 


 


次のコラムの「面白い」という言葉に含まれた先輩の思いやりが見えてきます。職場では、縦の関係と横の関係とがありますが、どちらも大切なのですが、コラムでは縦の関係です。横の関係の仕事から漏れてしまい、苦悩したと時期がありました。病気というか、障害というか、そんなもので職場の人たちを驚かせてしまいました。絶えず何か横にクッションが挟まった気分でした。それは私がつくったバリアだったのでしょうか。 


 


「コラム デスク日記 2020/10/8西日本新聞 中原 興平 


「面白い、面白い」。口癖のようなその言葉にどれだけ救われただろうか。先月、先輩記者の野中彰久さんが急逝した。57歳だった。


 18年前、久留米総局の新人記者だった私は原稿を書くどころか、取材報告もまともにできず、先輩記者たちをあきれさせていた。きちんとしなければ、と思えば思うほどに緊張し支離滅裂になった。手帳に「話す前に深呼吸を」などと書いて改めようとしたが、うまくいかなかった。(以下略)」


 


 私の先輩では、10歳ほど離れていましたが、昼食に誘ってくれたり、コーヒーに連れて行ったりしてもらいました。私が職場で浮いているという配慮からでしょうが、事あるたびに声かけてもらいました。一人でも気にしてくれる先輩がいるということは大切なことでした。


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「病無く身強き人」 [寛容な社会]

 



 



「友とするに悪(わろ)き者、七つ、あり」とあり、早速該当しているかチェックしてみました。



 



「コラム   筆洗   2020104日 東京新聞



 「友とするに悪(わろ)き者、七つ、あり」。吉田兼好の『徒然草』第百十七段。友にすべきではない七種類の人間を挙げている。いわく、高貴な人、若い人、酒飲み、勇ましい人、うそつき、欲深い人▼不思議なのは「病無く身強き人」つまり健康な人もリストに入っていること。想像はできる。元気な方というのは病や不調を抱える人の気持ちが分かりにくい。痛みを愚痴りたいのに不摂生を非難し、自分の健康を自慢するような友人ではかなわない



(以下略)」



 



 困るのは何事にも楽観的なことです。自分の思いが正義だと押しつけられたように見えることです。また、「病無く身強き人」の場合、やがてくる不幸にも気づかないふりができることです。だが「病有り身弱き人」はどうだろうか。ここで、周辺に気づかいをさせてしまうことに身をよじりたくなるのではないか。友が多いのがいいことなのかとも思う。「病有り身弱き人」である私なども病を盾にしていることが多い。病の有無だけじゃないのかもしれません。



 友といっても、自分のことを受け入れてくれてばかりじゃないということか。「暗い」とか「重たい」などと別の友だちと話しているのかもしれません。



 病あるのですが、友だちの少ない男の話でもあります。



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白秋の生家 [社会]

 


 


10日と11日のホークスとロッテの首位攻防戦をテレビで試合終了まで観ました。ゲームオーバーまで観たのは今年初めてでした。野球選手は凄いと思う。わずかのミスで負けることがあります。それだけでも凄いことだと思いました。


 


北原白秋の生家には1回行きました。柳川のクリークがつくる風景に溶け込んでいると感じました。コラムで坂本繁二郎のことが取り上げられていますが、坂本の生家は武家屋敷ということで今も趣は白秋生家とは異なるように感じました。


 


「コラム 春秋 2020/10/10 西日本新聞 」では白秋の生家が窮地に陥っているという。


 


「▼それから半世紀。白秋生家が再び窮地に陥った。コロナ禍で入館者が9割減となり、管理・運営費が底を突く一歩手前という。白秋生家・記念館は異例の寄付呼び掛けに踏み切った


4年前の熊本地震。JR豊肥線が不通になって、阿蘇ルートを失った「ななつ星in九州」の窮地を救ったのが白秋生家だった。代替訪問先となり乗客をミニコンサートでもてなした


▼詩聖・白秋の生家は福岡、九州全体の財産であろう。支援に企業や自治体も一役買ってほしい。亡き友の生家保存に協力を申し出た繁二郎はこう語ったとか。『生家は残した方がいいですね。消えればそれっきり』」


 


自治体なども支援はできないものだろうか。柳川の風景を維持したいと思う。柳川観光のひとつだと思いますので

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「個性」を認めて [寛容な社会]

 


 


新聞の投稿欄に18歳の高校生が「個性を認めて尊重する世に」と題して次のように述べています。アメリカでの黒人のフロイドさんが死亡した事件から人種差別について深く考えるようになったという。投稿者は父が日本人で、母が韓国人の「日韓ハーフ」だそうです。人種差別を受けたことはないが、日韓ハーフの友人は学校の先生に日韓ハーフだとクラスの皆がいる前で言われて嫌な思いをしたという。なんということでしょうか。子どもたちの人権を守るべき教師がこんな態度では。テニスの大坂なおみ選手が黒人差別に抗議したマスクをつけていて話題になりました。若い人たちの声が世界に届けばいいと思います。


 


日曜日の朝、「中国残留孤児」の日本に戻ってからの苦悩について取り上げていました。忘れてはならない日本国民として記憶したい。


 


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節度を期待できるか [街で]

 



 



速度違反の自転車が増えたという投稿です。もともと天神地区は自転車のマナーが悪かったので監視員みたいな人たちがいましたが、今はどうなのでしょうか。



コロナ禍で増えた食事の宅配です。配達料が収入に影響する仕組みがある以上、放置したままでは少なくなるのは無理でしょ。事故が起きてからでは遅い。



 



「テレプラ 宅配の自転車は節度持って2020/10/8 西日本新聞 



 ☆新型コロナウイルスの影響で、福岡市でも大きなバッグを背に食事を宅配する自転車を目にすることが多くなりました。(中略)



 先日、そんな自転車を見掛けたので「こら」と言ったら、こちらを振り向いてにらまれました。おかげで天神に来ると、私のストレスがたまります。



 背負ったバッグに大きく識別番号を表示してくれませんかね。マナーの悪い配達員がすぐ特定できるように。(福岡市南区、男性、64)」



 



 道路行政が車中心になっているのではないかと思う。指摘されている識別番号を含めて、自転車を今の道路でどのように走らせるかという検討がされているのでしょうか。新しい環境にマッチした施策の展開はできないのでしょうか。



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ソロたちが表舞台に [寛容な社会]

 


 


NHKで「金曜日のソロたちへ ひとり暮らし拝見バラエティ総合 102日(金) 午後11:45 」が始まったという。ソロとは「一人暮らし」の人たちのこと。それを知ったのは


西日本新聞「コラム 時代ななめ読み ついに来た「ぼっち」の時代2020/8/30 」でした。


それによると、「『ぼっち』には「友達がいない寂しい人」のイメージがあるので「ソロ活動」と呼ぶこともある」という。例えば、「ソロキャンプ」がブームだという。「一人でするキャンプのことだ。お笑い芸人のヒロシさんがユーチューブで実践動画を披露したことで『『こんなキャンプもあったのか』と話題になり、愛好者が広がった」という。ヒロシさんは「徹子の部屋」に出演して一人キャンプの話をしていました。


コラムでとりあげられていた「超ソロ社会 『独身大国・日本』の衝撃」(PHP新書)も取り寄せた。帯には「2035年、日本の人口の半分は独身者」だという。読んだら感想を載せたい。


そういえば、私の住む近所も独り暮らしが増えています。未亡人、障害のある人などです。


一人住まいには、高齢者としての抱える問題などがありますので、そこの視点からどうしていくかという考えることも必要でしょう。「独身大国」はどこに向かうのでしょうか。


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国語辞典にないもの [読書]

 


 


コロナ禍のひとつでもあろう。ロックダウンなど生活に影響しそうなものが話題になります。コロナ禍で増えたのかもしれませんが、生活に身近ですから余計に深刻です。ロックダウンも今年流行りましたね。


 


「コラム デスク日記 2020/10/6 西日本新聞 社会面 吉川 文敬 


 「メディカルスタッフって何?」。福岡県田川市の支局に高齢女性が訪ねてこられた。本紙寄稿記事にあった言葉の意味が分からないという。


 女性が所属する団体は、田川で長年、視覚障害者向けに新聞や雑誌に載った健康、料理、旅などの記事を無償で点訳。希望者に郵送する活動を続けている。利用者には高齢者が多く、記事中の日常使わないカタカナ言葉に注釈をつけるらしい。ただ新型コロナの影響で、ソーシャルディスタンスなど聞き慣れないカタカナ言葉が急増。自宅にネット環境がなく、スマートフォンもない女性は「国語辞典で調べるけど載ってなくて。困っとるんよ」とこぼした。


(以下略)」


 


 印象ですが、まずは官僚が使い始める横文字。次に新聞が書き、庶民に伝わります。GO 


TO キャンペーンなども分かりにくい。その中のクーポンとか、制度自体の説明に戸惑うこともあります。官僚に使われると、官庁では使われる言葉なのでしょうが、国民に伝わらないことも多々あります。それを新聞が使うと多くの人たちに戸惑いが広がります。ソーシャルディスタンスといっても、「社会的距離」と日本語にしても意味が伝わらないものもあります。どこかで調整できないのだろうか。


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読書中 [読書]

 


 


同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書)

同調圧力 日本社会はなぜ息苦しいのか (講談社現代新書)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: Kindle版



コロナ禍のなかで繰り広げられる動きの中で、同調圧力と世間様のことを学びたいと思い鴻上尚史氏と佐藤直樹の対談本『同調圧力―日本社会はなぜ息苦しいのか』を取り寄せました。日本社会には世間様があります。有名人が不祥事を起こしたときに「世間をお騒がせしまして申しわけありません」とお詫びします。社会をお騒がせしてのお詫びではない、世間の実態を知りたくて読み始めました。休業補償なき自粛要請が始まっても不満が表立つことは少なかったように思います。その仕組みはどうなっていたのでしょうか。そんなことを知りたくなりました。


 


「『同調圧力』を生み出す根本のメカニズムが日本特有の『世間』なのです。『世間』の特徴は『所与性』と呼ばれる『今の状態を続ける』『変化を嫌う』です。


 2020年7月5日の東京都知事選では、366万票という歴代2位、前回より約75万票も多く獲得した小池百合子氏ですが、彼女のYouTubeチャンネルでは再生数が、どれもわずか数千でした。


 この『熱狂なき大勝利』は、人々がコロナ禍で生き延びるために『世間』をやむにやまれず選んだ結果ではないかと僕は考えます」と鴻上尚史氏は考えています。


 


私は、小池氏は毎日の記者発表で「奮闘中の姿」を見せることが選挙活動になっていたと思っていました。野党候補が一本化できなかったことにも独走を許したように見えました。


それを同調圧力という切り口から考えてみようという。理解できるだろうか。


 


 


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ひとつの論理なのか [平和]

 



 



「コラム 春秋 2020/10/1 西日本新聞 」からです。



 



「♪つぎの夜から 欠ける満月より/14番目の月が いちばん好き。荒井由実さんの「14番目の月」。きょうは中秋の名月。旧暦815日の「十五夜」に当たる。ただし、暦と月の動きとのずれで、いつも満月とは限らない。今夜は満月の1日前、14番目の月だ



▼<この世をばわが世とぞ思ふ…>と詠んだのは藤原道長。この世界は私のためにあるようなもので、満月のように欠けたところは一つもない-と権勢の絶頂で (以下略)」



 



 朝ドラ「エール」は戦時中の風潮が取りあげられています。音楽は人生を豊かにできるものであればいいという音に対して、戦意高揚のためにならなければ意味がないとする同調圧力がかってきます。裕一は召集されますが軍歌による功績で召集解除になります。音の妹は特高に尾行されるが、発表できない小説でもいいから書き続けるという。時代に翻弄されながら生きていく人たちに感銘を受けます。裕一を戦争に加担した人だという人もいるけど、そうした人たちも含めた人たちがいて今の私たちがいると思う。その人たちへの「エール」を感じながらドラマをみたいと思う。


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ヘルプマークのこと [支え合う社会]

 



 



私の所属する団体からはヘルプマークが送られてきました。老人なので助かります。



しかし、まだあまり知られていませんので、手助けが必要な場合に見やすい場所に示したらどうでしょうか。新聞の電話投稿欄に使ってみたらとの声が掲載されていましたので紹介します。



 



「ヘルプマーク利用を 2020/10/2 西日本新聞 



 ☆足の病気がある福岡市の女性が電車の優先席に座っていたら、高齢男性からいきなり席を譲るように怒鳴られた苦い経験をこの欄で話されていましたね。



 外見では分からなくても助けや配慮が必要な人は、ヘルプマークやヘルプカードを利用されてはどうでしょうか。障害者や認知症の人、妊娠している女性などが身に付けて、周囲の人に手伝ってほしいことを知らせるものだそうです。(以下略)」



 



参考までに配布先 福岡県庁障がい福祉課    福岡市博多区東公園7-7 092-643-3264



区役所・市町村は問い合わせてみてください。ネット環境がある方は配布場所が掲載されています。


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特別支援学校に設置基準   [障がい者問題]

 

 中秋の名月と言いながら、まだ時によっては扇風機が活躍しています。大リーグが終わりに近づいたというが、この暑さでは皮膚感覚が合わない。コロナ禍もあるのかもしれません。

プロ野球も終盤なのですね。ラストのつばぜり合いに拍車がかかる様子とこの暑さの感覚がずれています。昨年までとは違う空気の中で生活してる感覚です。

 

 朗報です。というより「差別的な処遇」の改善だと認識したがいいのでしょうか。

 

「特別支援学校に設置基準 深刻な教室不足、施設整備促す 中教審が中間まとめ

9/28() 毎日新聞 電子版

 中央教育審議会(中教審)の初等中等教育分科会は28日、将来の小中学校や高校の教育が目指すべき姿について、2019年春から続けてきた議論の中間まとめを公表した。深刻な教室不足に陥っている特別支援学校の設置基準(省令)を新たに定め、生徒数に応じた校舎の大きさや備えるべき施設などを明確化して教育環境の改善を進めることを盛り込んだ。特別支援学校には小中学校や高校で定められている設置基準がなく、過密化が進んでも法令違反にならなかった(以下略)」

 

 ローカルテレビで実態を伝えていました。職員室も不足していました。支援学校の不足もありますが、問題の根幹に「設置基準」がないという根本的な問題がありました。手続き的にはまだ正式に決まったものとはいえないと思いますが、必ず設置基準がつくられ実施されることを期待しています。経過措置がありそうですが最短距離で設定してもらいたい

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年金の話 [高齢者]

 



 



過日、新聞の投稿欄で年金生活でも節約すればなんとかやっていけるという投稿がありました。よく読んでみると厚生年金の話のようでした。国民年金の人と厚生年金の人との意見の違いがかみ合わないままの議論のようでした。



『棄民世代』(藤田孝典)の説明を借ります。



 年金の仕組みは3階建てと説明されます。国民全員が加入しなければならない国民年金(老齢基礎年金)であり、2階部分はサラリーマンなどの厚生年金。3階は企業や団体が独自に運営する企業年金などです。



 



 藤田氏の説明によれば



「したがって2階部分の厚生年金に加入できないフリーターや自営業者(業務委託も含む)の場合、加入できるのは原則として、自分で保険料を負担する国民年金だけである。自分の意思で国民年金基金などに加入し、多めに年金保険料を負担している人を除けば、現状は老後に支給される年金は、月額6万5000円程度しかいない」



 



 業務委託には、コロナ禍で注目されている宅配弁当、宅配料理などの配達をする人など契約で自営業者とされている人の場合を指します。厚生年金の場合、勤務年数と平均給与などで大まかに決まるそうです。


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