老いについて―3 永瀬清子短章集2より [読書]
「流れる髪 永瀬清子短章集2」からふたつ。
蝉のようにこの昆虫は長くかかるのだ。
そしてその時間はすぐすむのだ。」
寿命が伸びたとはいえ、意識の中では「すぐすむ」かもしれません。
獲得したものは「すぐ済む」時間だったのでしょうか。
老いはそんな時間で迎えてくれるのでしょうか。
「蝉のように」の次のページをめくると「あわれみが」というのがあります。
その2連目が読むたびに気になります。
「まっすぐに流れる河はない
抵抗なしに進む考えはない
悲しめるもの
骨を曲げて眠れよ。」
最近の平和について考えます。どこがターニングポイントだったのかと。「骨を曲げて眠れよ」とは、どういうことなのか。先人の知恵を教えてもらいたい。朝ドラ「エール」も戦後の場面に変わりました。「長崎の鐘」は鳴り響いているのでしょうか。
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