読書中 [読書]
コロナ禍のなかで繰り広げられる動きの中で、同調圧力と世間様のことを学びたいと思い鴻上尚史氏と佐藤直樹の対談本『同調圧力―日本社会はなぜ息苦しいのか』を取り寄せました。日本社会には世間様があります。有名人が不祥事を起こしたときに「世間をお騒がせしまして申しわけありません」とお詫びします。社会をお騒がせしてのお詫びではない、世間の実態を知りたくて読み始めました。休業補償なき自粛要請が始まっても不満が表立つことは少なかったように思います。その仕組みはどうなっていたのでしょうか。そんなことを知りたくなりました。
「『同調圧力』を生み出す根本のメカニズムが日本特有の『世間』なのです。『世間』の特徴は『所与性』と呼ばれる『今の状態を続ける』『変化を嫌う』です。
2020年7月5日の東京都知事選では、366万票という歴代2位、前回より約75万票も多く獲得した小池百合子氏ですが、彼女のYouTubeチャンネルでは再生数が、どれもわずか数千でした。
この『熱狂なき大勝利』は、人々がコロナ禍で生き延びるために『世間』をやむにやまれず選んだ結果ではないかと僕は考えます」と鴻上尚史氏は考えています。
私は、小池氏は毎日の記者発表で「奮闘中の姿」を見せることが選挙活動になっていたと思っていました。野党候補が一本化できなかったことにも独走を許したように見えました。
それを同調圧力という切り口から考えてみようという。理解できるだろうか。
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