「病無く身強き人」 [寛容な社会]
「友とするに悪(わろ)き者、七つ、あり」とあり、早速該当しているかチェックしてみました。
「コラム 筆洗 2020年10月4日 東京新聞
「友とするに悪(わろ)き者、七つ、あり」。吉田兼好の『徒然草』第百十七段。友にすべきではない七種類の人間を挙げている。いわく、高貴な人、若い人、酒飲み、勇ましい人、うそつき、欲深い人▼不思議なのは「病無く身強き人」つまり健康な人もリストに入っていること。想像はできる。元気な方というのは病や不調を抱える人の気持ちが分かりにくい。痛みを愚痴りたいのに不摂生を非難し、自分の健康を自慢するような友人ではかなわない
(以下略)」
困るのは何事にも楽観的なことです。自分の思いが正義だと押しつけられたように見えることです。また、「病無く身強き人」の場合、やがてくる不幸にも気づかないふりができることです。だが「病有り身弱き人」はどうだろうか。ここで、周辺に気づかいをさせてしまうことに身をよじりたくなるのではないか。友が多いのがいいことなのかとも思う。「病有り身弱き人」である私なども病を盾にしていることが多い。病の有無だけじゃないのかもしれません。
友といっても、自分のことを受け入れてくれてばかりじゃないということか。「暗い」とか「重たい」などと別の友だちと話しているのかもしれません。
病あるのですが、友だちの少ない男の話でもあります。
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