老いについて―4 永瀬清子短章集2より [読書]
「流れる髪 永瀬清子短章集2」より
「糸巻のはじめを
詩を書くのは今を破るため、
詩を離れられないのは新しい自分の意味を探すため。
いつも糸巻のはじめをみつけようとする
死と反対の仕事―――。」
糸巻にもいろんなタイプがあるようですが、詩は糸巻のはじめだという。死とは反対の仕事なのか。そうあるべきだということか。
「糸巻のはじめを」次のページにあるのが「なぜ」です。
「なぜ五十年も詩を書くのか、ときく。
一番主な理由は『自分に満足していないから。』
天使か悪魔なら多分詩を書かないだろう。」
詩との関わりからすれば、自分は才能のなさを知り、書くことは止めたが読むことの関係を続けさせてもらっているのは何かの縁というか、受け入れてくれる人たちがいたということではないかと思います。もちろん、詩の香りをかいでいたいという思いがあるのだと思います。
この歳になっても考えさせてくれる刺激剤です。
「老
自分にやさしくする事を自分に許す、
それが老(おい)だ。」
老人の仲間入りをさせてもらっています。
2020-10-28 06:00
nice!(1)
コメント(0)
コメント 0