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82歳の絵 [寛容な社会]

 



 



西日本新聞によれば福岡県自治体問題研究所(電話092-472-4675)の宮下和裕主任研究員が集大成としての『地域から創る民主主義 福岡からの発言』(2200円)を刊行したという。



 



「コラム 花時計2020/4/7 西日本新聞 ふくおか都市圏版 宮崎 拓朗 」からです。



 



「絵に興味を持ったことはほとんどないのだが、先日、ある新聞に掲載されていた1枚の絵画の写真に目を奪われ、実際に作品展に足を運んだ「遠足」と題された作品は、菜の花畑を子どもたちが一列に並んで歩く様子が描かれていた。作者の男性は、国立ハンセン病療養所「菊池恵楓園」(熊本県合志市)の入所者。説明文には「6歳でハンセン病を発病した作者が学校に行っていたのは1年足らず。遠足は、仲間と行動を共にした唯一の記憶」とあり、82歳の時の作品だという(以下略)」



 



 ハンセン病については国家賠償など司法の場での問題は決着しています。しかし、奪われた人生は戻ってきません。人権問題は忘却との闘いであると述べた方がいます。ハンセン病はその最たるものであるように思う。それでも、司法の壁を乗り越えました。困難な闘いだったでしょう。変哲のなさそうな「遠足」の何が訴えてくるのでしょうか。人権回復の歴史の重みか。


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