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抑うつの次は [高齢者]

 


 


志村けんさんが亡くなった。325日のテレビ「あいつ今なにしてる?」に出演して元恋人の今を知る話でした。元気そうに見えましたが、ウイルスは容赦ないことを改めて確認しました。志村さんより5歳年上で免疫力は低下していますので要注意。志村さんも注意していたのでしょうが。


最近、知り合いが亡くなり、死について考えることがありました。


 一人の死には様々な思いがありますが、共同体が維持されている頃には「家族葬」というのは流行らなかったでしょう。今は、隣り同士でも死を知らされることが少なくない。それだけに家族は死を受け止めるのも少数であり、負担が大きい。これを「先鋭化」という人もいます。先鋭化するのは家族機能の脆弱化もあるのではないか。一人暮らしの人は、自分が老いて死んでいく過程で入院したり、資産管理などを誰かにやってもらう必要があります。死に近づく病の中でこうしたことを処理していくのも負担が大きい。死に行く人にも負荷は大きい。次のように時代との関係を整理した人がいます。抑うつの次の時代は。


 


「敗戦という巨大な喪失体験に対する否認と躁的防衛が高度成長であったとすれば、経済成長の終焉と共に否認と組織防衛も収束に向かい、震災はこれに終止符を打ったといえる。転じて今は抑うつ的な時代である。」(『死生学入門』石丸 昌彦  放送大学教授)


もしかしてむ「妄想」の社会なのかもしれません。



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