秋の空 [街で]
「ある日ある時
秋の空が青く美しいという
ただそれだけで
何かしらいいことがありそうな気のする
そんなときはないか
空高く噴き上げては
むなしく地に落ちる噴水の水も
わびしく梢をはなれる一枚の落葉さえ
何かしら喜びに踊っているように見える
そんなときが」(『定本 黒田三郎詩集』
今年は青く美しい秋空を1日だけ見ました。なにもかも、吸い込んでいくような青さでした。あと何年見られるでしょうか。私の寿命もありますが、地球の寿命にも関わります。先日みたテレビで秋田と青森の県境の峠で、雪に埋もれるという冬場を木彫りで過ごすというお年寄りがいました。林業がまだ利益を産みだしていた頃の山で働いてきたという。たっぷりと時間がある私は何を作れるだろうか。