「定年考」 [職場]
「定年考
やめた人間は後ろをふりかえりたい気持ちと長い間いたところから離れた悲哀とが半々である。知らぬ顔をしてくれるのがいちばんありがたい」(『老いの練習帳』)
人によって知らぬ顔されるのが嫌な人も多いでしょう。知り合いなどは月1回程度昔の仲間とゴルフに行くのだという。そんな人たちは終身雇用の人たちです。
働く環境が変わり、終身雇用の定年による退職を迎える人も少なくなっているのではないか。非正規雇用の拡大は働きたいという希望を「人格」として認めない仕組みかもしれません。
しかし、定年とは強制的に退職を迫る理不尽なシステムだという意見があります。だが、毎年契約更新されるスポーツ選手の場合のような査定があるわけではない。希望すれば再雇用される仕組みも悪くはない。日本の高齢者の働く率は高い。内閣府「平成30年度版高齢社会白書」2017年度によれば 男で65~69歳の人で54.8%の人が働いています。外国の率は65歳以上の男性労働力率(2016年) アメリカ 24.0% カナダ 17.9% イタリア 6.7% フランス 3.9%となっています。社会保障の状況などを勘案しても高すぎるように思います。イタリア・フランスの人たちの老後の生活はどんなものでしょうか。