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気になっていること [震災]

 東日本大震災追悼行事の政府主催が10年で打ち切られるという。経費でいったら大した額ではないだろうから、10年間で区切られるというのに時期尚早という感じがします。追加の報道がなされないので反対の声は出てこないのだろうか。先日の阪神淡路大震災の追悼日には、まだ傷の癒えぬ人たちもいました。25年という時を経てもです。忘れがたい悲しみが伝えられていく意味でも続けてもらいたい。


 


 次に気になること。


「記者コラム2020/1/22西日本新聞 ふくおか都市圏版 豊福 幸子


  知人の子息が郵便局に勤めだした約10年前から、年賀状は彼を通じて購入してきた。営業目標があるのは聞いていた。注文した年賀状は毎年、お礼の日用品とともに届く。ちょっとした心遣いがうれしいかんぽ生命保険の不正問題に揺れる日本郵政グループ。高齢者を欺く手口や、顧客の不利益になる契約実態が明るみに出た。厳しいノルマが背景とされるが、彼も苦しんできたのだろうか。想像すると、切ない(以下略)」


ノルマに苦しんだ労働者がいたと思う。それにしても、退陣した社長が「報告が上がってこなかった」と責任を部下に転嫁していたのには、天下り官僚のひどさを感じました。働く人が誇りを持てるような職場づくりをしてもらいたい。


 


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「生物を産み出したもの」 [読書]

 


 


残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書)

残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書)

  • 作者: 更科 功
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2019/10/10
  • メディア: 単行本



 小学校・中学校・高校と一緒だった友だちから久しぶりに電話がありました。3週間ほど前に電話もらったけど、うたた寝していましたので、家族が起こさなかったのです。21時過ぎでした。寝るのは早いが目覚めるのも早い。朝、4時過ぎから今頃は「大相撲ダイジェスト」をやっています。特別のことなく早寝早起きになりましたが、友達は眠たくならないという。


 さて、本日も読んだ本の紹介です。『残酷な進化論』というものです。なんとなく今の人間が完成形で進化の途中だという意識はありませんでした。素人には刺激的な内容です。


本の最期は次のように締めくくられています。


 


「『死』が生物を生み出した


自然淘汰が働くためには、死ぬ個体が必要だ。自然淘汰には、環境に合った個体を増やす力がある。しかし、なぜそういうことが起きるかというと、環境に合わない個体が死ぬからだ。環境に合うとか合わないとかいうのは、相対的なものである。「より環境に合った個体 が生き残る」ということは、「より環境に合っていない個体が死ぬ」ということなのだ。 だから、自然淘汰が働き続けるためには、生物は死に続けなくてはならない。 ()


 死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。「死」が生物を生み出した以上、生物は「死」と縁を切ることはできないのだろう。そういう意味では、進化とは残酷なものかもしれない」


 


 何か、宗教的な示唆のように聞こえますが、進化論の行くつく先は「死」だという。腰痛・難産なども進化の結果だという。本のサブタイトルには「なぜ私たちは『不完全』なのか」とあります。読み返してみたいと思っています。


 


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合理的配慮を企業にも [障がい者問題]

 


 


公文書の改ざん・隠蔽・処分がこうまで続くと、こうした行為に対する罰則が必要だと単純に思いますが、専門家によると罰則を設けると文書を作らなくなるのではないかという。


次の話題は罰則なしに対話での解決を目指しています。


2020128日西日本新聞では「障害者配慮 企業も義務 社会参加促進へ検討促す」として内閣府の有識者委員会の意見書のまとめにはいるという。障害者差別解消法では企業などは努力義務担っています。


合理的配慮とは何か 先の記事では次のように説明しています。


 


「合理的配慮


障害のある人から、障壁となる事象を取り除くために何らかの対応を求められた際、過度な負担にならない範囲で配慮すること。例えば、車いすの人が段差を移動する際にスロ一プで補助したり、聴覚障害や言語障害がある人に筆談や手話でコミュニケーションを取ったりすることなどがある。障害のある人とない人間士で理解し合う「共生社会」の実現を目指し、20164月に施行された障害者差別解消法で国や自治体などに義務付けられた。企業やボランティア団体といった民間事業者は努力義務」


 


このように過度の負担にならない範囲内での負担としています。課題があれば相互の対話による着地点をさぐるというものです。


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国が求めた出産 [社会福祉]

 


 


 旧優生保護法による妊娠中絶の補償の問題が報道されましたが、謝罪と違憲性を求めた裁判が続けられています。現在でも、少子化対策として「女性に子どもを産んでもらいたい」という政治家がいます。子どもを産みたい環境をつくることが政治の使命なのに、産むことだけを求めています。これは政策ではありません。


「すべての人の社会」2020.1月号 日本障害者協議会で「堕胎罪一優生(母体)保護法という人口政策 大橋由香子」では、次のような事実を紹介しています。


 


「皆さんは、『産めよ、殖やせよ』という言葉を見聞きしたことがありますか?今の日本でも、少子化で大変だ!もっと女性に産んでもらわないと、という政治家の声が報道されていますが、「産めよ、 殖やせよ、国のため」は1945年まで戦争をしていた日本のスローガンでした。女性は「子宝部隊」と呼ばれ、健全な子をたくさん産んだ夫婦は「優良多子家庭」として表彰されました。 1868年以降、明治政府は欧米のような近代国家をめざして、産業化や戦争の役に立つ労働力・兵力の増強をはかりました。1869年には、産婆(助産師) に対する堕胎禁止令が出され、その後、1907年の刑法には堕胎罪が制定されました。堕胎とは人工妊娠中絶のことです」


 


 こうした社会的な空気の中で、強くて、逞しいこども作りが奨励されていくのです。40年前の国際障害者年の時代に、例えば、てんかんの人は法律的には旧優生保護法の対象でした。


現実的には、てんかんどなどでも結婚していく人も増えつつあった時代です。それでも1996年の法改正まで大きな問題になりませんでした。不思議な気がします。今回の動きは、国会としての怠慢も認めたものだと言えるかもしれません。


 


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高齢者の住宅事情 [高齢者]

 


 


「中村哲医師の思い「歌で共有」 加藤登紀子さんら3月熊本で音楽会2020/1/20 西日本新聞 社会面 綾部 庸介 」によると 、チャリティーコンサートが327日、熊本市中央区の熊本県立劇場で開かれるそうです。


 話題は変わりまして、高齢者の住宅事情です。


 


「『ホームレスになってしまう』高齢者、公営住宅が頼り菅原普、阪田隼人、神田誠司 2020119日 朝日新聞」などによれば、公営住宅の保証人廃止の動きが広まっているそうです。   


 


  記事によれば「低所得で身寄りの少ない高齢者ら「住宅弱者」をどのように救済するか。公営住宅の保証人確保の規定を廃止して誰もが入りやすい住まいをめざす自治体が増えつつある。家賃滞納の抑止効果を重く見て規定を存続する自治体でも、模索が続く。」という。家賃の負担も問題ですが、保証人探しも壁になっているという。


 背景を考えると公的な賃貸住宅が余りにも少ないことです。UR(旧公団住宅)は保証人は不要ですが、家賃が少し高い。公営住宅は比較的安いのですが、最近は建て替えが進んでいると聞くので、家賃はどうなのでしょうか。


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「熱源」に学ぶ [環境]

 


 


新聞の投稿にカチガラスの鳴き声を聞かなくなったという。私の住む地域にも以前は数か所の電柱に営巣中の表示があったが今は見当たらない。カラスにやられたみたいです。それにでも、公園に行けばいることもありますので全滅とは違うようです。


 


話は変わります。「コラム 春秋 2020/1/18 西日本新聞 オピニオン面 」では、麻生副総理の2000年の間、単一民族だと発言を取り上げていた。後で訂正したというが・・・。昨年成立した「アイヌ民族支援法」に先住民民族として記されていると指摘し小説「熱源」を得紹介しています。


 


「熱源」では実在したアイヌ人の姿を描いています。


「▼そうした歴史的事実を麻生副総理が失念していたというのなら、お薦めしたい小説がある。直木賞を受賞した川越宗一さんの作品「熱源」である


▼樺太や北海道を舞台に同化政策という名の迫害に耐えながら南極探検隊にも参画したアイヌらの生きざまを描く物語。「私たちは滅びゆく民と言われることがあります。けれど、決して滅びません」。主人公の言葉が胸を打つ


▼小説の最終章は1945年夏。日本の降伏後も樺太侵攻を続けたソ連軍の戦車にアイヌの女性が立ちはだかる。思えば太平洋戦争の国内最大の激戦地は琉球王朝があった沖縄だった。


(一部引用)


 


 先の大戦の犠牲者が国境を接する南北の地域だったことを思い起こさせる「熱源」です。私も知らなかったことが多く、「熱源」に教えられました。国境とはという問いかけもあるように思いましたが、どうでしょうか。


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坂本繁二郎という画家 [社会]

 



 


昨年、灯油ボイラーと都市ガスをやめて電気だけにしました。しかし、停電という場合の対応が心配です。それと、原発は料金がやすいというのが廃炉や燃料棒の保管などの費用が莫大なものになるという。それも心配ですが・・・。


 


 さて、坂本繁二郎という画家をご存知でしょうか。久留米市出身ですが後に八女市を拠点にします。生家が保存されていて見物できます。青木繁との交流もあり密だったという。文化勲章を受けています。最近では、高島野十郎が注目されているのではないでしょうか。久留米からは個性的な画家が誕生しています。そんなことを思いながら読んだコラムです。


 


「コラム 気流


夕焼けが冬枯れの林に差し込み、くすんだコンクリート造りの小さな建物を照らしていた。傍らには静かな小川。周囲に広がる田園と重なる風景は、なるほどフランスに通じる気がする。福岡県八女市に残る洋画家、坂本繁二郎(1882―1969)のアトリエ跡フランス留学後、坂本はこの地を見て、「バルビゾンがここにある」と感動。制作拠点として「放牧三馬」などの傑作を世に出した。バルビゾンとは、多くの風景画家が集まったフランス中北部フォンテンブロー近郊の村の名だ八女市は近くの道路を「パルビゾンの道」と名付けて一帯をPRしている。(以下略)」(2020115日西日本新聞)


 


福岡県の南部にある八女市(やめし)です。私は高島野十郎のろうそくの絵に親しみを感じています。


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震災時の障害者・高齢者は [支え合う社会]

朝日新聞の記事によれば、東日本大震災時の障害者と支援者の活動を描いた映画「星に語りて~Starry Sky~」の上映会が12日、福岡市の城南市民センターで開かれたという。知ってはいましたが参加できませんでした。


 東日本大震災時は死者が障害者の場合、障害者でない人の2倍だったという。さらに、安否確認のための名簿が開示されず、支援活動が遅れたという。西日本新聞が熊本地震後の障害者などの避難の連載をしたのを記憶しています。ボラティア元年と言われた阪神淡路震災の風化が言われています。毎年のように豪雨被害で甚大な被害がうまれています。ボラティア依存の復旧には限界があり、新たな仕組みの必要があるのでは。


 


次のようなコラムを目にしました。


「コラム デスク日記 2019/12/4 西日本新聞 社会面 重村 誠志 


  NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」で会津藩主役を演じた俳優の柏原収史さんは、年間60日ほどを福岡市で暮らす。同市を拠点に活動する女性エンターテインメントグループの芝居の演出などが目的だ。


 「福岡が大好き」と語る柏原さんは令和初日の51日、東京・浅草に7坪ほどの小さなスイーツ店「浅草苺(いちご)座」を開店した。東日本大震災の被災地支援を通じて知り合った宮城県山元町のイチゴ生産者たちと共同で、「特産復興ののろしを上げよう」と5年をかけて実現した。「店を、被災地へ思いを寄せてもらう道しるべにしたい」と話し、福岡出店も目標だという。(以下略)」


 やっている人はいるものですね。


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「窓」の作者が [読書]

 


 


 1月の直木賞受賞者の本を読んでいます。芥川賞の古川 真人氏のまだ読んでいませんが前の候補作『ラッコの家』の中には「ラッコの家」と「窓」が収められています。読もうと思ったのは、新聞の紹介記事でした。以前のブログに次のように書いています。


「新聞の見出しには『優生思想への嫌悪感 心のトゲと向き合う』とあります。青年稔は、同居する視覚障害者の兄の生活の家事全般と勤務先への通勤の介助をしながら、生活費を兄に依存しています。相模原障害者施設の事件が起きます。そして、夢の中に差別される病を抱える隔離施設の話が出てきます。施設のポスターには『差別病ゼロは国民の助け合いから。こんにちは公助から共助へ――長崎県多様性尊重人権委員会』とあり、


稔は思います。『公助から共助へというのは、良い響きだ。助け合い。そのとおり」と思う』


 現実に視覚障害者の兄の通勤介助などをしていると言う。公助から共助へ転換する「全世代型社会保障」への検討会議の中間報告が出されたばかりです。社会保障に世代間対立を持ち込んでいるのではないかと思う。受賞作「背高泡立草」は124日に発売されます。


 直木賞受賞作『熱源』は川越宗一著です。樺太アイヌの主人公が、ロシア革命、南極探検、アイヌ語研究者の金田一京助などを背景にし、実在したアイヌ人たちが登場します。400ページ超の終わりに「史実をもとにしたフィクション」だと書かれています。これも新聞に紹介されていました。


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子年は [寛容な社会]

 


 


 子年といえば、九州上陸する台風が多いという。台風も怖いが竜巻が増えています。台風のように進路情報があるわけではない。県単位に注意報が出るだけで、注意のしようがありません。これも温暖化と深い関係がありそうです。


 


「コラム 春秋  2020/1/1  西日本新聞 オピニオン面 」によれば、平成の30年間で赤ちゃんの数が3割減ったという。


 


「▼昨年末にもう一つ気になる数字が。各国の男女格差を数値化した「男女平等ランキング」で日本は121位。中国や韓国より低いレベルだ。今年は東京五輪で多くの来日客を迎えるのに、これでは恥ずかしい


▼政財界に指導的立場の女性がもっと増え、子どもを産み、育てやすい環境を整えることが、出生数減少に歯止めをかける近道では。精いっぱい知恵を絞り、「いい子(ネ)!」と言える年にしたい。」(同前)


 


 それにしても、環境大臣の育休取得について与党の中に否定的な反応があるという。政治家は少子化対策に力を入れるべきではないか。公務があるというが、何のための副大臣なのか。


 


 


 


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