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「生物を産み出したもの」 [読書]

 


 


残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書)

残酷な進化論: なぜ私たちは「不完全」なのか (NHK出版新書)

  • 作者: 更科 功
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2019/10/10
  • メディア: 単行本



 小学校・中学校・高校と一緒だった友だちから久しぶりに電話がありました。3週間ほど前に電話もらったけど、うたた寝していましたので、家族が起こさなかったのです。21時過ぎでした。寝るのは早いが目覚めるのも早い。朝、4時過ぎから今頃は「大相撲ダイジェスト」をやっています。特別のことなく早寝早起きになりましたが、友達は眠たくならないという。


 さて、本日も読んだ本の紹介です。『残酷な進化論』というものです。なんとなく今の人間が完成形で進化の途中だという意識はありませんでした。素人には刺激的な内容です。


本の最期は次のように締めくくられています。


 


「『死』が生物を生み出した


自然淘汰が働くためには、死ぬ個体が必要だ。自然淘汰には、環境に合った個体を増やす力がある。しかし、なぜそういうことが起きるかというと、環境に合わない個体が死ぬからだ。環境に合うとか合わないとかいうのは、相対的なものである。「より環境に合った個体 が生き残る」ということは、「より環境に合っていない個体が死ぬ」ということなのだ。 だから、自然淘汰が働き続けるためには、生物は死に続けなくてはならない。 ()


 死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。「死」が生物を生み出した以上、生物は「死」と縁を切ることはできないのだろう。そういう意味では、進化とは残酷なものかもしれない」


 


 何か、宗教的な示唆のように聞こえますが、進化論の行くつく先は「死」だという。腰痛・難産なども進化の結果だという。本のサブタイトルには「なぜ私たちは『不完全』なのか」とあります。読み返してみたいと思っています。


 


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