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大相撲他 [読書]

 


 


■正代


 四股名としてはどういう意味があるのだろうかと思いましたが、新聞の「人」欄で本名であると知りました。ネットで検索してみると熊本・福岡・東京に多いとか。大関になっても四股名は変えないという。熊本県出身の力士の優勝は初のことだという。災害が続く現地へのエールになればと思いました。


 優勝決定の翔猿との一番には明らかに緊張しているのが伝わってきました。


 


■琴奨菊


 関取最年長の36歳です。怪我もあり十分力を発揮できなかったと思いましたが、次の場所は十両に落ちるのは間違いない様子。報道によれば進退について明言はしなかったという。じっくり考えるのでしょう。9月29日の報道によれば現役続行という。応援したい。


 


■本の総額表示


「風向計 総額表示で本消える!? 塩田芳久2020/9/25 西日本新聞  塩田 芳久 」では


2021331日に消費税額を含めた総額表示の義務免除が終了となり、出版物も表示義務が課されることがほぼ決まった。分かりづらいので具体的に。本は現在、税込み価格(総額表示)ではなく「本体価格+税」と表示されている。レジで550円を支払う本は「定価(本体500円+税)」などとなっている。繰り返される消費税率アップに対応するため、業界団体が定めたガイドラインに沿うものだ。新年度からは、550円と総額表示しなければならない。新刊なら問題ない。だが既刊が死活問題となる。カバーを刷り直して回収した本に掛け替えるコストは相当な額に上るはずだ。シールの利用も考えられるが、誰が出版社や取次店の倉庫、全国津々浦々の書店を回って一冊一冊に貼り付けるのだろうか(一部引用)


 


小さな問題ではないのにテレビなどではこの動きは伝えてもらったのだろうか。知りませんでした。総額表示にこだわる理由は何なのでしょうか。本だけ特別扱いするのはどうかという声が強いという。本は寿命が長いという反論があるようですが。消費税というややこしいものはない


 


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病んでこそ [読書]


老いも死も、初めてだから面白い (祥伝社新書)

老いも死も、初めてだから面白い (祥伝社新書)

  • 作者: 下重 暁子
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2020/07/01
  • メディア: 新書




 



■住所



 新聞のコラムで「指宿」という地名を正しく読めるのは九州人ぐらいのものではないかと書かれていました。指宿に関わらず、テレビでネーミングバラエティ番組があるのを見ると土地が置かれた環境や拝領した土地などもあり、読みにくい土地名は少なくないように思う。姓にしても似たような背景があるように思う。日本一長い苗字は漢字で5文字だという。意外と少ないと思いましたが、当事者にしたらどうでしょうか。



 



■見える範囲が



「病んでこそ見えてくるものがあるのだ。私もかつて、疎開先の信貴山上の旅館の離れの



一間から外を見ていた。結核を病む少女にとっての全世界、そこで培われ、磨かれたものは大きい(一部引用)」(「老いも死も、初めてだから面白い」下重暁子著)



 



たしかにそうですが、先の本の帯には次のようにも書かれています。



「不運に溺れない。不運を面白がる。そして『今』を愉しむ」と。



 



私には「溺れる」傾向があり、それを見ていて自己嫌悪に陥ることも少なくなかった。見えてくるものが異なることは事実ですが、溺れないようにしたい。



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『考えるナメクジ-人間をしのぐ驚異の脳機能』を読む [読書]


考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能

考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能

  • 作者: 松尾 亮太
  • 出版社/メーカー: さくら舎
  • 発売日: 2020/05/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 


ナメクジ研究者という稀な研究をしている人は成果を求められる大学になってきて大変だという。こういう研究を続けることで新しい発想が生まれやすいのではないか。


 


ナメクジの構造はユニークです。


「ナメクジの前脳葉では、大人になっても新しいニューロンがつくられつづけています。


前脳葉の先端部にニューロンを新生しつづける部分があり、ここにある幹細胞(分裂能力を維持しながら分化した細胞をつくりつづけることができるおおもとの細胞)がゆっくり分裂を続けることで、生きているあいだに前脳葉はほんの少しずつ大きくなっていきます」


 


 私などのような脳卒中の場合ですと、ニューロンが死滅すると、再生することはないという。回復するケースでは不足する能力を生き残った他の部位が機能の肩代わりをしているのだそうだ。ナメクジに産まれていたら回復していたかもしれません。


 


 最終章では、特異な研究分野での大学でのお金がなく、外部資金に依存しなければならないが、援助される可能性が低いという。先に紹介したようにニューロンの新生が可能になる仕組みに到達できるのかもしれません。この研究が福岡女子大学松尾亮太教授の下で行われているのだという。


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後ろに迫れり [読書]

 


 


徒然草-無常観を超えた魅力 (中公新書)

徒然草-無常観を超えた魅力 (中公新書)

  • 作者: 川平 敏文
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2020/03/17
  • メディア: 新書



 あるテレビで食堂の主が「脳梗塞で 3回目はないよ」と言われて昼の営業だけにしたと語っていました。「魔の3回目」などと言われているそうですが、1回目.2回目と重なってきて症状が悪化するということのようです。深く理解しているわけではありませんが。


 私もまた今度あれば3回目ですので他人事ではありません。


 


 そんなことを思いつつ読んだ本が『徒然草/無常観を超えた魅力』です。そのなかの一節です。


 


「『死は前よりしも来たらず、かねて後ろに迫れり』と言う。これは死というものの予測不能性を、たいへんうまく比喩している。そうして死ということを本気で自覚するならば、たとえ親が老いていようが、子どもが幼かろうが、主君に恩があろうが、他人に情があろうが、そのようなものは顧みる暇はないはずだ」


 


この後に「庶縁」を断つべきだというそうです。ふと「楢山節考」を思いました。私のように病がある人だけでなく、みんなに共通することなのかもしれませんが、少し寂しい。


 


 


 


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進化の誤解? [読書]

 



 



テレビで子どもの物知り博士が登場する番組で大人の話と噛み合わないのが「進化」というのが、不都合な部分を改良してきて良くなってきたという思い込みがあるのを子どもが分かりやすく説明していました。『残酷な進化論―なぜ私たちは『不完全』なのか』によれば、心臓病・腰痛・難産になるように進化しているという。設計ミスと思える進化をしているのだという。



『残酷な進化論』と同じ著者の更科功『美しい生物学講義』では次のように説明されています。



 



「ヒトの四つの特徴の中で、どれが最初に進化したかは、化石から推測できる。それは『直立二足歩行』と『牙を失ったこと』である。この二つがほぼ同時に進化したことによって、ヒトの祖先は、他の類人猿から分かれたのである」


 


テレビの話に戻ると、ヒトの進化はどうなるのかという東大の先生にに問うのですが、進化の壁は核兵器がこんなにあったのでは予測しても意味がないのでという趣旨の話に感銘を受けました。進化の社会の壁・・・


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『棄民世代』を読む [読書]

 


 


棄民世代 政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす (SB新書)

棄民世代 政府に見捨てられた氷河期世代が日本を滅ぼす (SB新書)

  • 作者: 藤田 孝典
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2020/04/06
  • メディア: Kindle版



「棄民世代」とは、就職氷河期世代と政府が言うところの世代をさすそうです。そして「現在も困難を抱える層が多い」(『棄民世代』藤田孝典)という。そして政治がつくり出したものとも言えるでしょう。「非正規雇用の増加、少子化、貧困や格差の拡大、経済の低迷」(同前)に対し、有効な政策をとったのでしょうか。そしてコロナ禍の現在「就職氷河期世代」のことは意識的に無視され、大量失業時代になろうとしているのではないかと思いました。


 私の世代は高度成長期の入り口に近い時期ですので仕事はありました。しかし、棄民世代は仕事そのものがあっても非正規雇用だったりしました。その世代も既に40歳代になっています。そうしたなかで、例えば、相次ぐ消費税の増税とも重なりますが、増税が10年後、20年後どういう社会になるのかという視点での論議はあったのでしょうか。有力な情報源である新聞が取り上げたでしょうか。


藤田氏は次のように述べています。


「あえて言おう。どうしようもない政府が上から目線で『人生再設計第一世代』というなら、我々は『棄民世代』である、と。あなたたちがずっと大事にしてこなかったし、一貫して政府や社会から見捨てられた世代である、と」(同前)


 詳しくは本の中で。


  


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 隣りの国のことなのに [読書]

 




韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

  • 作者: 伊東 順子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 新書



 


韓国在住の伊東順子氏の『韓国現地からの報告』を読みました。


韓国では「再分配を支えていた親族共同体が崩壊しつつあること。これは重要だ。過去には金持ちの親戚が援助してくれたのだが、最近は何もしてくれない。よって再分配がされないばかりか、身近なところで格差への不満や怒りや嫉妬が蓄積される。ただ、日本のような『逃げ切り世代』はまだできていない。年金制度は歴史が浅く、韓国の高齢者自殺率は世界一、高齢者の約半数が貧困であり、それを支えるすぐ下の中高年もしんどい」とある。


 


 親族共同体が崩壊しつつあるというとは、儒教社会も経済の前には太刀打ちできなかったことか。高齢者の貧困率が高い国はでほぼ半数の(2015年OECD)1位韓国、日本は4位だという。日本の「逃げ切り世代」と言われる団塊の世代は厚生年金であればなんとか食べていけるかもしれないが、国民年金だと月5万円程度という人も少なくない。10万円の給付金に関連して年金生活者はコロナで支給額が下がっていないのだから寄付すべきだと意見が投稿欄に掲載された。すると下がってはいないが寄付する余裕がないとの意見も載りました。年金といっても国民年金、厚生年金、企業年金などがあります。行き違いにならないようにしたい。


隣りの韓国のこともよく知ってから意見を述べたいと思いました。


 



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『韓国現地からの報告』を読んで [読書]

 


 


韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

韓国 現地からの報告 (ちくま新書)

  • 作者: 伊東 順子
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/03/06
  • メディア: 新書



韓国に住む伊東順子氏の内側から見た韓国や日本の姿が取り上げています。韓国の文化というか、歴史の違いを学ぶことができました。日本で報道される韓国の姿は矮小化されたものであることが分かります。


 


本の最後近くになって伊東氏を含む撮影クルーの話がありました。柳川市の旧暦3月に行われる「さげもん」のエピソードです。


旧藩主立花邸の「御花」に到着した時、撮影クルーのレポーターが泣き出した。「日本では、こんなに女の子が大事にされてきたんですね」と。韓国では、レポーターが子どもの頃は、女の子が生れたら通夜みたいでお祝いしてくれなかったという。儒教社会の韓国と日本との差はそんなにあったとは思えません。日本では女性ゆえの不自由さが続かないための祈りみたいなものがあったのではないかと著者は述べています。通夜みたいなことはなかったと思いますが・・・。


 


私は「さげもん」を柳川で見たかどうか記憶が定かではないのですが、母が作っていたのを思い出します。柳川の隣りの旧瀬高町の生まれでしたので、旧柳川藩でもあり作った経験があったのだと思います。


「さげもん」とは


「柳川の雛祭りで飾る「さげもん」とは、江戸末期頃より、女の子が生まれると初節句のお祝いとしてお雛様の代わりに古着の端切れで小物を作り飾ってお祝いしたのが始まりだと言われています。小物には、鶴、亀、えび、三番叟といった縁起の良い小物がさげられ、一つ一つ袋ものになって物を入れることができます。竹の輪に、77連に49個の小物と、中央に大きな柳川まりを2個さげて全部で51個。人生50年と言われていた時代に一年でも長生きしてもらいたいという親の願いが込められています。縁起ものを吊るして、初節句の女の子の幸せと健康、無病息災、良縁を願って飾る「さげもん」。親から子へ子から孫へ受け継がれ、地域みんなで祝う風習が今なお続き、心温まる思いやりと地域の絆を大切にしています」(「柳川市観光協会HP」)


 


 本の最後になって韓国が身近に感じられたラストでした。抱える歴史の違いなど学ぶことが多かった。


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特例子会社のこと [読書]

 


 


発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること (講談社選書メチエ)

発達障害の内側から見た世界 名指すことと分かること (講談社選書メチエ)

  • 作者: 兼本 浩祐
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/01/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



愛知医科大教授の兼本功佑氏の著書からです。


 


ある会社に電話をしたところ「うちの会社ではありません」と言われ「いややっぱりこの会社だ」と再度電話をかけると「また同じと思しき受付の人が電話口で、「そんな会社のことは知らないとさっき申し上げたばかりですが」と苛立った口調で対応されたという。


「似ているが違う会社なのではないかとようやく思い至り、特例子会社とその親会社を混同していた。 それまで実は特例子会社のことに対する認識がなく、私の受け持ちの患者さんも、他の健常な方に混ざって同じ会社で働いていると思い込んでいたことも、この私の混乱の原因だったと思います。


しかしいちばん驚いたのは、親会社をその特例子会社に間違われたことに、まるでプライドを傷付けられたような反応をした受付の人の返答でした」(『発達障害の内側から見た世界』)


 


私には、特例子会社制度の出自の烙印が反映しているように感じられました。


Wikipediaによれば


「特例子会社とは、日本法上の概念で、障害者の雇用に特別な配慮をし、障害者の雇用の促進等に関する法律第44条の規定により、一定の要件を満たした上で厚生労働大臣の認可を受けて、障害者雇用率の算定において親会社の一事業所と見なされる子会社である。完全子会社の場合が多いが、地元自治体の出資を入れる第三セクターの形を採るものもある」


 


背景には、私の理解では大企業での障害者雇用がなかなか進まないので子会社を含めた雇用率の適用をするために作られた制度だと思います。30年余も前の話ですが、地場の大手企業に障害者雇用の改善を行政と一緒に回ったところ、障害者が働く場がないとあっさりとしたもんでした。当時は、知的障害者・精神障害者の雇用義務はありませんでしたし、精神障害者は障害者としても認められていませんでした。知的障害者の雇用義務の対象になったのは20世紀末だったと記憶しています。法制度が先行し、実態が追いかけていくのは仕方がないことでしたが、大企業が障害者をどう見ていたかが先のエピソードにはあると思います。もちろん、善意のところもありましたし、熱心なところもありますが、大方の企業にある雰囲気を伝えていると思います。


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「国会パブリックビューイング」知っていますか [読書]

 



 



かつて国会答弁で「ごはん論争」というのがありました。その名付け親の上西充子氏著の『国会を見よう』を読みました。



「ごはん論争」とは、



「朝ごはんは食べなかったか」



「ご飯は食べませんでした。(パンは食べましたがそのことは黙っときます)」



論点のすり替えをして質問時間を空費させ、国民をあざむくことを定着させたというものです。



この本では「国会パブリックビューイング」の活動の経過とそこから見えてきたこと、ノウハウなどを紹介しています。



私なども思い込んでいることに事実はどうかと問うています。



例えば「『野党は反対ばかり』『野党はだらしない』『野党はパフォーマンスばかり』などとよく言われるが、それは実際の国会審議に目を向けさせないためにあえて誤った印象を与えようとしているか、どちらかだと思う」という。私もまたテレビのコメンテーターなどの印象操作に侵されているようです。



それは偶然「ごはん論争」と言われた加藤大臣がコロナウイルスの検査基準のひとつ「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合」の改定をめぐっての質疑を聞きました。



そこでの 目安か、基準かという違いがあることに気づきませんでした。野党の質問で気づきました。今までならどうせ採決されてしまうのだからという目しかなかったように思います。そんなことを考えさせてくれた本でした


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