「国会パブリックビューイング」知っていますか [読書]
かつて国会答弁で「ごはん論争」というのがありました。その名付け親の上西充子氏著の『国会を見よう』を読みました。
「ごはん論争」とは、
「朝ごはんは食べなかったか」
「ご飯は食べませんでした。(パンは食べましたがそのことは黙っときます)」
論点のすり替えをして質問時間を空費させ、国民をあざむくことを定着させたというものです。
この本では「国会パブリックビューイング」の活動の経過とそこから見えてきたこと、ノウハウなどを紹介しています。
私なども思い込んでいることに事実はどうかと問うています。
例えば「『野党は反対ばかり』『野党はだらしない』『野党はパフォーマンスばかり』などとよく言われるが、それは実際の国会審議に目を向けさせないためにあえて誤った印象を与えようとしているか、どちらかだと思う」という。私もまたテレビのコメンテーターなどの印象操作に侵されているようです。
それは偶然「ごはん論争」と言われた加藤大臣がコロナウイルスの検査基準のひとつ「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続く場合」の改定をめぐっての質疑を聞きました。
そこでの 目安か、基準かという違いがあることに気づきませんでした。野党の質問で気づきました。今までならどうせ採決されてしまうのだからという目しかなかったように思います。そんなことを考えさせてくれた本でした。
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