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『考えるナメクジ-人間をしのぐ驚異の脳機能』を読む [読書]


考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能

考えるナメクジ ―人間をしのぐ驚異の脳機能

  • 作者: 松尾 亮太
  • 出版社/メーカー: さくら舎
  • 発売日: 2020/05/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 


ナメクジ研究者という稀な研究をしている人は成果を求められる大学になってきて大変だという。こういう研究を続けることで新しい発想が生まれやすいのではないか。


 


ナメクジの構造はユニークです。


「ナメクジの前脳葉では、大人になっても新しいニューロンがつくられつづけています。


前脳葉の先端部にニューロンを新生しつづける部分があり、ここにある幹細胞(分裂能力を維持しながら分化した細胞をつくりつづけることができるおおもとの細胞)がゆっくり分裂を続けることで、生きているあいだに前脳葉はほんの少しずつ大きくなっていきます」


 


 私などのような脳卒中の場合ですと、ニューロンが死滅すると、再生することはないという。回復するケースでは不足する能力を生き残った他の部位が機能の肩代わりをしているのだそうだ。ナメクジに産まれていたら回復していたかもしれません。


 


 最終章では、特異な研究分野での大学でのお金がなく、外部資金に依存しなければならないが、援助される可能性が低いという。先に紹介したようにニューロンの新生が可能になる仕組みに到達できるのかもしれません。この研究が福岡女子大学松尾亮太教授の下で行われているのだという。


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