後ろに迫れり [読書]
あるテレビで食堂の主が「脳梗塞で 3回目はないよ」と言われて昼の営業だけにしたと語っていました。「魔の3回目」などと言われているそうですが、1回目.2回目と重なってきて症状が悪化するということのようです。深く理解しているわけではありませんが。
私もまた今度あれば3回目ですので他人事ではありません。
そんなことを思いつつ読んだ本が『徒然草/無常観を超えた魅力』です。そのなかの一節です。
「『死は前よりしも来たらず、かねて後ろに迫れり』と言う。これは死というものの予測不能性を、たいへんうまく比喩している。そうして死ということを本気で自覚するならば、たとえ親が老いていようが、子どもが幼かろうが、主君に恩があろうが、他人に情があろうが、そのようなものは顧みる暇はないはずだ」
この後に「庶縁」を断つべきだというそうです。ふと「楢山節考」を思いました。私のように病がある人だけでなく、みんなに共通することなのかもしれませんが、少し寂しい。
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