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同調圧力 [寛容な社会]

 



 



■根拠なき処罰感情



 新聞などを見ていると次のような話が多い。



 



「ムギマキ通信 東直子 冷静さ失わないで 202091日西日本新聞



先月、久しぶりにレストランで昼食をとるために入ったら、会計を済ませた年配の女性が、親子二組で食事をしていたグループの前で立ち止まった。「こんなこと申し上げたくはないのですが」という前置きののち、会話の声が大きすぎたので、このご時世、もっと控えてほしいというようなことを伝えていた。そこに、40代くらいの女性客が「私もずっとそう思っていました」と加わった(以下略)」



 



 東氏はこれぞ「自粛警察」とよばれるものだろうと指摘し、そして、戦時中の国防婦人会のことを思い出したという。東氏の随筆の横の電話投稿欄に、スーパーマーケットでマスクを着け忘れた時に、「マスクをしていない人間に近寄るな」と言われたという話が載っていました。着け忘れたのが悪いのですが、バイキン扱いに聞こえたという。



 



「『自粛警察』 自分の中にある全体主義的心性に繊細になろう2020/9/1電子版 西日本新聞中島岳志」を興味深く読みました。



 



 「この現象は、戦中の「隣組」を想起させるため、世間という「同調圧力」の問題として論じられることが多い。九州工業大学名誉教授の佐藤直樹は「日本世間学会の研究者に聞く、日本に『自粛警察』が生まれる理由」(朝日新聞GLOBE+、711日)の中で、日本に存在する「世間のルールを守れ」という同調圧力に注目する。この力学に反すると、世間に反する逸脱行為とみなされ、相互監視が加速する。法的根拠がないにもかかわらず、権利や人権が無視されて、「世間が事実上の処罰をおこなっている(一部引用)」。



 



 同調圧力をかける人は世間の処罰感情によって支持されているという。支持されているという根拠はどういうことなのか。



例えば、自民党の総裁選において、党員の投票権を無視した。これについてどう思うのでしょうか。私は党員票を大事にしないのは、ひいては国民の声も軽く扱われるのではないかと思う。ここでは同調圧力は働かないのだろうか。働いているからこうなるのだろう。



相互監視は国会議員と庶民の間で成り立っているのでしょうか。選挙違反容疑で金銭の授受について世間は監視機能を果たしていたのだろうか。



ある人はこうした状況を「日本的全体主義までもう一歩」だと命名しています。



 



■甲子園の土



「小倉中で4748年夏の甲子園連覇 福嶋一雄さん死去、89…“甲子園の土持ち帰りのルーツ8/27() Yahoo!ニュース」という記事からです。3連覇を目指した49年の夏に敗れた時に土をポケットに入れたという。福岡県出身なのでよく知られていますし、野球殿堂入りを果たしています。晩年の頃でも、時々テレビ出演されていました。


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情報疲れ [寛容な社会]

 


 


■第2波だという


「日本感染症学会「今 日本は第2波のまっただ中」新型コロナ819日 NHKニュース」だという。だが、全体の評価の一致はなさそうです。専門機関で検証できないのでしょうか。


陽性結果数が高止まりしているからか、日を重ね過ぎた結果か、耳に入ってくるのを跳ね返しているように入ってこない。ナレというか、「そんなものだろう」という数字になっています。危機感が低くなっていくようです。


 


 


■社会保障のキキ


 こちらは「危機感」の狎れのせいではないか。


 


「社会保障「持続できる」は4% 民間調査、多くは現状に悲観的8/19() 共同通信


 現行の社会保障制度が30年以上持続可能』と考える人はわずか4にとどまることが、民間調査で分かった。政府は、制度の維持を目指して全世代型社会保障改革を進める考えだが、現状を悲観的にとらえている人が多いことが明らかになった。『持続できない』と答えた人は42%、「分からない」が54%だった。(以下略)」


 


 消費税でその値上げのために社会保障費が取り上げられ国民がまさか洗脳でもされているかのようです。政権のアベノマスク、桜を見る会など分かりやすいことだけでも莫大な費用が浪費されていること。お金がないのではなく、使い方が問われていないのだと思う。かつて、民主党政権下で進められた「事業仕分け」みたいなのが必要じゃないでしょうか。


社会保障ぐらいは心配なきようにして欲しい。


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世間様は手ごわい? [寛容な社会]

 


 


盆で里帰りした人の家に貼り紙みたいなものが書かれていたのをテレビで見ました。


 


「コラム 風車 軍神様と非国民2020814日西日本新聞


この頃の「コロナ自粛警察」の動きを見ていると、戦時中の在郷軍人会や国防婦人会を思い起こさせる。当時、軍神の家には「軍神の家」という表札が門に掲げられ、在郷軍人会等は「軍神様の家」ともっと大きな扁額を掲げた。家の前を行く人は門前で立ち止まり、踵を揃えて最敬礼をしなくてはならなかった。軍神の多くはみな歌となり、映画になり、銅像にもなった。新聞が大々的に取り上げ、国民を鼓舞発揚させた(以下略)」


 


非国民というのは軍部と異なる意見をもつ人をさし、スパイの家と張り紙などされ、村八分になっていったそうです。コロナ禍後の社会についての変化が論じられたりしていますが、にわかに信じられません。


障害児の母親の意見として次のようなものがありました。


「地域でも婚家でもまずは地域やお寺の用事など〇〇家のヨメの務めを果たすことが最優先で求められた」(『私たちはふつうに老いることができない』)という。得体の知れない世間様が時々顔を出してきます。


 


■理解されにくいもの―白衣高血圧 ⑤


白衣高血圧とはご存知の方も多いと思いますが、病院などで測定すると高くなる状態をさします。私の場合、170くらいになります。家では130前後です。以前の病院でも、今の病院でも、毎回測定されます。私のことを知らない看護師は驚き深呼吸を求めてきます。持参した測定記録で分かってもらうしかないのです。いつ頃からかは分かりませんが、働いていた頃の健康診断では問題なくすんでいましたので、病院を利用するようになってからだと思います。小さなころの記憶が影響していたのではと思いましたがどうでしょうか。


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命は [寛容な社会]

 


 


■命は


「相模原事件裁判傍聴記」(雨宮処凛著)では、この国にある命のダブルスタンダードについて触れています。


 


「これまで障害者の事故死などをめぐる裁判で、彼らの逸失利益(将来得られるはずの収入など)はゼロと算定されるケースがままあった。重度障害者の場合、『働けない』とされてしまうからだ」と述べています。命は尊いというが「働くことだけが人間の命(同上)」とされている現実もあるのだという。さらに、健常者も過労死をするまで働かせられているという現実があることも指摘しています。


 


■敬老の日関連


 昨年、今頃に民生委員の方だと思いますが、敬老祝い金を持参されました。今年は、先の10万円の給付金に似た仕組みでの郵送での申請方式を今年に限って採用したという。感染予防対策だという。病弱な子どもだったのに76歳をまもなく迎えます。感慨深いものがあります。


 


サファテ引退か


 ソフトバンクホークスなどで活躍したサファテが引退を決めたようです。引退では大相撲でもいろいろありました。私なども老害。自分で気づくのは難しいですね。


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近所の目 [寛容な社会]

 


 


■「コラム デスク日記 2020/7/22 西日本新聞  塩塚 未」は考えさせられた。 


 


 「『新潟の実家が帰って来るなって…』。浮かない表情の妻に理由を尋ねると、そんな答えが返ってきた。今夏、妻の妹が持病の治療のため入院予定で、妻はおいやめいの世話を兼ねて久々の帰省を計画していたが、やんわり断られたようだった。


 理由は新型コロナウイルスの感染拡大。ただ、県境をまたぐ移動の自粛は解除されているし、『人手が必要』という状況。個人的には『帰省しても構わないのでは』と思ったが、妻は『田舎だしね。近所の目もあるのよ』とため息をついていた(以下略)」


 


田舎で育っていますので田舎の情報伝達の早さは身に沁みています。かつての「隣組」や「共同風呂」での伝達網は衰えたとはいえ、健在ではないでしょうか。


 


■自主避難先は


熊本豪雨では死者のうち高齢者が85%を占めているという。新聞の電話投稿欄に高齢者の方が、市から自主避難先の案内があったが、車はなく、歩いて1時間はかかる。避難はあきらめたという。一歩踏み込んだ支援はできないものか。


 


■ボラティア 尾畠さん 


 スーパーボラティアという肩書はマスコミがつけたものでしょうか。今回の豪雨被害にも元気な姿を見せたという。熊本では、地震の折にボラティアさんに助けてもらったお礼としてボラティアとして参加したという高校生がいました。こうした善意だけじゃなく公的責任も問いたい。


 


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国民感情が許さないとは [寛容な社会]

 


 


「すべての人の社会 2020年7月号日本障害者協議会」では、「名古屋地裁棄却の判決一生活保護引き下げ違憲訴訟一“いのちのとりで"を守るために  雨宮処凛」として生活保護の重なる削減で生きていくのが困難だとして違憲訴訟を起こした。6月25日に全国に先駆けての判決は「棄却」。経過はこうだ。


 


201212月、第二次安倍政権が発足し、真っ先に手をつけたのが「生活保護基準引き下げ」だっ た。それ以前から、集団リンチのような「生活保護バッシング」が日本中に吹き荒れていた。煽動したのは自民党の政治家たち。きっかけは12年春、ある芸人の母親が生活保護を利用していると 報じられたこと。「芸能人のちょっとしたスキャンダル」で済むはずだったこの話を、当時野党 だった自民党・片山さつき氏は問題視し、厚労省に調査を依頼。「一芸人の家族のこと」が一気に 政治問題のトップに踊り出した」(雨宮氏)


そして削減がされた。


 


それに対しての判決は「『国の財政事情』や『国民感情』をふまえたものであり、原告の主張は採用できないと退けたのだ。 これが通るなら、一政党が政治的な目的をもって国民感情を煽ったら、最後のセーフテイネットを切り崩せてしまうということになる」


 


「国民感情」を持ち出したら司法の問題ではなくなるのではないか。憲法判断を「国民感情」に委ねるとしたら、戦争でさえ、「国民感情」があれば許されることにならないか。「国民感情」をどのようにして判断したのか。こんなことで決められる政治とは何か。マスコミは大々的に取り上げるべきではなかったか。今から暑くなっていく。熱中症のおそれが高くなります。コロナ禍で仕事を失った人たちが大量にいます。生活保護が「国民感情」で決まるのならどういう結末になるのでしょうか。


 


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コロナの影響は [寛容な社会]

 



 



 コロナ禍の専門家会議の意見が政府の対策本部の決定に関与しているかのように誤解されるおそれがあり、組織の在り方を見直すという。背景にはオリンピックの開催が色濃く反映しているのではないかと気になります。



 



「コロナ禍と私たち 作家 高村 薫さん2020614日西日本新聞」では次のような



指摘もあります。



 



「日本ではアメリカのような暴動は起きていないが、コロナ以前から非正規雇用者などの社会的弱者を雇用の調整弁にして回ってきた社会は、すでに十分に不穏であり、それが市井の暮らしのなかに『自粛警察』のような攻撃性を生んでいる。とまれ、いまのところ早期の感染終息は望めず、景気回復の過程では産業の淘汰も進むことから、世界各国は今後、しばらくは大量の失業者を抱えて急速に不安定になってゆくだろう(一部引用)



 



 攻撃性が「自粛警察」のようないびつなもので終わる可能性もあるのではないかと思われます。それは、かつての労働組合など組織されたものが日本では弱いことがあります。韓国では、反日以上に反米の集会に参加する市民が多いそうです。そういうことは日本では考えにくい。それだけ今の生活を守るために力を注がなければならないからだと思われます。例えば、藤田孝典が「棄民世代」と呼ぶ氷河期の雇用の見直しはどこかに吹き飛ばされたような気がします。失業者層の拡大が進んでいくのではないでしょうか。


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駅でピアノを弾く人たち [寛容な社会]

 



 



6月20日のTBS「報道特集」の、長崎県で48年前に計画された石木ダム反対運動を報告を観ました。半世紀にわたり持ち越された計画が有効な施策とは思えません。そして、似たような計画が難航しています。それは長崎新幹線です。次のコラムに共感します。



 



「コラム  風向計 あえて「普通」選びたい 中原 岳 2020/6/20西日本新聞 」では次のように述べられています。「かもめ」は長崎本線を走る在来線の特急の名前です。



 



「沿線の風土を満喫できる「かもめ」の旅は、あと23年で終わる。九州新幹線西九州(長崎)ルートが2022年度に暫定開業するからだ。



 同ルートは博多-武雄温泉(819キロ)で在来線特急、武雄温泉-長崎(66キロ)で新幹線を乗り継ぐリレー方式となる。博多-長崎の所要時間は最速1時間20分で「かもめ」より約30分短縮される。有明海沿岸の長崎線は暫定開業後も23年間、JR九州が運行を続けるが、肥前鹿島駅以南は普通列車だけになる。



 新幹線が所要時間の短縮だけでなく、沿線の発展に貢献してきたのは確かだ。だが、利点ばかりなのか。鉄道・運輸機構によると、武雄温泉-長崎はトンネルが6割を占め、真っ暗な車窓が断続的に続く(一部引用)



 



 コラムでは、約30分の短縮のために「特急料金を支払い、乗り換えを強いられ、車窓の旅情も楽しめない」ので特急「かもめ」を残したらという。先日、NHKで駅のピアノを弾く人たちを紹介していました。神戸駅だったと思いましたが?様々な人生をのせてピアノに向かいます。弾いている時に旧友と会い、生きる希望をもった方もおられました。「不要・不急」のものでない「文化・芸術」の力を感じました。  


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見えないから [寛容な社会]

 



 



言われなくても、目で催促しているような気もします。



 



「記者コラム 花時計 2020/6/6  西日本新聞 ふくおか都市圏版 山下 真 



 「おい、マスクはどうした」。マスクの品切れが続いていたころ、商店街を歩いていると突然、がなり声が聞こえた。振り向くと、初老の男性が道端で、幼い女の子をとがめている。その口元にマスクはない。のどかな昼下がりに、不穏な空気が流れた▼正体不明の新型コロナは、社会の不安と不信を増幅させた。感染への恐怖心がとげとげしい言葉となって飛び交い、休業しない店や外出する人を過剰に非難する動きがある。見えないウイルスが人の心までむしばんでいるようだ(以下略)」



 



 最後は子どもの笑顔が場の空気を変えたという話です。早朝に散歩することがあります。まだ、人通りもほとんどないので、マスクはバッグに入れたまま歩きますが、私が右側を歩いている時に、向こう側から左側通行で来るマスクをした人がきます。私は左側に移り2メートルの離隔距離をとります。それよりも恐いのはマスクをしないでいることを咎められるのではないかということです。あわててマスクを取り出しました。そこではトラブルにならずにすみました。まもなく、近所の顔見知りの人が犬の散歩をさせていました。マスクはされていませんでした。苦笑いみたいなことですれ違いました。



 見えないことの不確かささが警戒心を増しているのでしょうか。


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人生相談か [寛容な社会]

 



 



「鴻上尚史のもっとほがらか人生相談  息苦しい『世間』を楽に生きる処方箋」を読みました。タイトルも長いが新聞の人生相談ぐらいしか見ない私にとっては、回答欄の文字数が長いのに気づきました。帯にはイギリス在住のコラムニスト・保育士でもあるブレイディみかこ氏の推薦文「人は分かり合えない。その認識に立った回答がどうしてこんなにもポジィティブなのか」とあります。同じ帯には鴻上氏の「自分の頭でちゃんと考えて欲しい」とあります。それができるなら相談しないのではと思ったりして・・・。鴻上氏の本を読んだ翌朝のコラムもまた「人生相談」でした。どなたが相談者なのでしょうか。



 



「コラム 時代ななめ読み 例えばこんな人生相談2020/6/7 西日本新聞特別論説委員 永田 健」からです。 



 



「新聞や雑誌の人生相談を読むのが好きだ。まず興味深いのは相談の内容。「あるよなあ、こういう悩み」と共感することがしばしばである()



 それに倣って、ありそうな相談を私が創作し、それに回答をこしらえる自作自演をやってみた。ちょっとした頭の体操である。



 【相談】先日、夫の実家の義母が突然倒れ入院しました。幸い現在は小康状態にあります。私は夫の実家に駆け付けて義父の世話をしたり、義母の退院後の生活環境を整えたりと、大変な毎日です。



 そのこと自体は問題ないのですが、私が納得いかないのは夫の態度なのです。



 やることが遅いのです。当面必要なお金を銀行から下ろしてきてと頼んでも私の手元に一向に届かない。入退院や検査のための手続きも、どんな事情があるのかさっぱり分かりませんが、なかなか進めてくれませんでした。ツケは全部現場の私に回ってきます。(以下略)」



 



香港への国家安全法適用で一国2制度が絶望的になりつつあり、抗議活動が盛んになっています。欧米の中国批判声明に日本政府は参加しないのだという。米中2大国は国内で抗議活動にさらされています。日本は、経済が一丁目一番地の政権ですから当然なのかもしれません。  



アメリカの人種差別問題でも何も言わないのだろうか。



さて、先の相談ですが、どなたの相談でしょうか?。


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