つれづれと、とぜんなか
西日本新聞の「ニュース川柳」に「人弱し自然の力思い知る」とありました。温暖化のツケだと思いますが、自然の力は大きい。
方言の話です。
「とぜんなか」という言葉が残っているのは、両親が老いて田舎から福岡市近郊に引っ越すときに、田舎の知り合いと別れるとき「とぜんなか」と発した言葉が印象に残っているからです。後日、福岡県南部の八女の方言集に「徒然」に由来するというに書かれていた記憶が阿ありますた。ですが、それは私の記憶ですので事実は異なるのかもしれません。そんなことを思い出したのは『徒然草―無常観を超えた魅力』(川平敏文著)を読んだからです。徒然は宛て字なのだという。そして「つれづれの意味範囲」は「(A)行為の欠如感を表す『退屈』系と、(B)存在の欠如感を示す『寂寥』系に大別され、さらにそれらの状態をベースとした、(C)思考の停滞・逡巡を表す副詞的な用法『煩悶』などが存在する」という。
母の場合はBだと思うがどうだろうか。