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公共インフラ・病名登録ではない [てんかん]

 

 

「コラム 花時計

 

「これからは市民の利便性と、自治体の財政力のバランスを考える必要が出てくる」。老朽化する公共インフラの取材で 自治体職員から、こんな
苦悩の言葉を何度も聞いた。九州でも公営住宅や上下水道管など、多くのインフラを高度経済成長期に集中的に整備した。

当然、更新期も一気に訪れ、朽ちたインフラの維持管理費や更新費用が自治体財政を圧迫する。少子高齢化による将来の税収減も加わり、その対応は喫緊の課題だ。自治体は、維持管理手法の見直しやノウハウのある大都市への「官官委託」など
財政負担の軽減策に腐心する。ただ、人口減少が進めば、今後は利用者の少ないインフラの廃止や集約化も迫られる。市民生活を支えるものだけに、慎重な判断と、市民への丁寧な説明が不可欠になる。(一ノ宮史成)」(2014527日西日本新聞)

 

インフラになるのかどうか分かりませんが、過去のハコモノ行政で、体育館とかホールと化なども建てられ、その時の首長の実績として評価されたりしています。建てれば維持管理する必要があります。そのことに首長は関心がありません。

 

「その交通事故、急病原因? 運転中に発症、意識失う2014522日朝日新聞

 

 車を運転中に急死したり、急病を発症したりして交通事故に至る例が相次いでいる。意識が遠のきながらもブレーキをかけたり、ハンドルを切ったりして事故を回避するのは難しい。専門家は「体調の異変に気づいたら、すぐに運転をやめて」と呼びかけている。

 立っているだけで汗が噴き出るような暑い日だった。

 2012年7月。名古屋市の化学品メーカーの社員だった小合(おごう)徹也さん(67)は、トラックで取引先に商品を納めた帰り道で突然、体に変調をきたした。意識がスーッと遠のいていく。とっさに車を路肩に止め、エンジンを切った。記憶はそこで途切れた。

 目が覚めたのは2週間後。病院のベッドの上で、「心筋梗塞(こうそく)で生死をさまよった」と妻から教えられた。

 それまで大病の経験はなく、会社の健康診断でも特に異常はなかった。ただ、1カ月前から少し歩いただけで息切れすることがたびたびあった。「今思うと、あれが前兆だったかも」。半年間のリハビリを経て、趣味のゴルフを再開するまでに回復した。

 小合さんは路肩に止まり、まもなく病院に運ばれたため、事故には至らなかった。だが、運転中の体調急変が引き金になったとみられる事故は各地で起きている。

 最近では、今年3月に富山県の高速道路のサービスエリア駐車場で、夜行バスがトラックと衝突、運転手と乗客が死亡した。運転手は衝突前に意識を失っていたといい、富山県警は何らかの病気を発症した疑いがあるとみて調べている。(以下略)」

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自動車運転死傷処罰法で、さかんに病名が報道されていますが、免許取得か、更新時に求められる「質問票」に病名は記載されていませんし、病名を書く欄もありません。その後の聞き方としては、病気により意識を失ったことがあるかというものになるようです。質問票には記載しなくても、具体的には聞かれると思いますので、実質的には変わらないというという人もあると思いますが、抵抗感は少し減るのではないかと思います。


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障害のない市民との平等性 [てんかん]

 

 

先日、脳卒中の講演会に参加しました。そのなかで、てんかんとの関連についての講演もありました。

①高齢者のてんかんも増えている。3から4割が脳卒中。3分の1は原因不明。

②てんかんの有病率は高齢者も増えてきている。一生の間にかかる率は3%ある。

③高齢者の場合は、1回のみの発作が多い。この場合はてんかんとは定義されない。

 

てんかんに限らず、障害者の社会参加は進んでおり、国連が提唱した障害者権利条約が世界基準になってきています。それを基準に考えたの課題をどうみるか、日本障害者フォーラム幹事会議長 藤井克徳氏は次のように述べています。

 

障害のない市民との平等性、公平性である。「他の者との平等を基礎として」こそが、権利条約の神髄と言っていいのかもしれない。

このことを念頭におきながら、日本 の実態を概観したい。紙幅の関係で2 に絞ることにする。1点めは、福祉的 就労事業所に在籍する者で、比較的障害の重い人の暮らしぶりについてである。

1万人余りから寄せられた実態はあまりに貧寒と言わざるを得ない(調査は、全国社会就労センター協議会ならびにきょうされんの加盟事業所を主対象とし、2
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11月~20122月に実施) 障害基礎年金と事業所での工賃、家族からの仕送りなどすべての収入を合算し て、この国の相対的貧困線である年収112万円を割っている者が約75%に上る国民全体にみる貧困線以下の層が16%であるのと比べて、その差は瞭然である。こうした低所得状態と関連しながら、家族との同居形態が多いのも特徴点としてあげられよう。家族との同居は、20代で89%30代で77%40代での63%となっている。ここでの家族とは大半が親である。要するに、低い収入状態での地域での暮らしは、家族(特に親)の負担によって保たれていると言っても過言でない。

2点めは、精神障害者に関わる社会的入院問題についてである。社会的入 院とは、医療上の理由ではない事情で長期に入院している状態である。長きにわたって日本の障害分野の暗部とされ、今なお好転の兆しがみえないままである。
厚生労働省の病院報告(平成2511月分 概数)によると、一般病床での平均在院 日数が170日であるのに対し、精神病 床でのそれは2904日に上り、その 開きは17倍に及ぶまた、精神科病床の34万床余りというのも異常な多きである。この数値は、世界中の精神科病床の約20%を占め、日本国内の全病床数の同じく約20%に相当する。権利条約の第四条には、「特定の生活施設で生活する義務を負わない」とあり、これとの折り合いが問われることになろう。」(月刊福祉2014.5月号「権利条約をいかに奏でるか」) 

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所得が年収112万円を割っている者が約75%に上ること、家族が介護していること、精神障害者が入院が長いことなどが述べられています。今回、運転免許等に対する新たな法規制がされました。危険運転の基準ができたという面を評価する人もいますが、てんかんなどの障害名が独り歩きしています。それは、報道によるものもありますが、てんかんに対する誤解や偏見がベースにあるように思います。そのことにどの程度配慮した立法だったのか。権利条約の理念との整合性はどうなのか。運賃割引などが同時に論議されなかったのはなぜか。政治の責任も大きいと思う。


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運転厳罰化は進み運賃割引は進まず [てんかん]

 

 

ベトナムの話です。

 

「バイクの「洪水」にまみれながら 走っていると、前の男性がかわいらしいキャラクター物のリュックサッ クを背負っていました。帯状の腰ひもを巻いている人もいます。
不思議に思って追い越しざまに見ると、前に子どもが乗っていました。
特に幼い子を乗せるときには安全対策で抱っこひもを使うのが、ここ数年のトレンドのようです。託児所や学校ヘ送り迎えする男性の姿を見ると、心強く感じます。
ベトナムでは男性が子どもの世話や家事をするのが一般的で、女性がフルタイムで働くのも 珍しくありません。市場で食材を買う男性たちもよく見掛けます。子ども好きな男性が多く、日本人の友人が幼い娘と2人で旅行した時には、ホテルの警備係やフロント係の男性にたくさんあやしてもらったと喜んでいました。(一部引用)」(2014526日西日本新聞)

 

ベトナムと比べて日本はどうなのでしょうか。男性の働く環境の厳しさもありますから単純比較の問題ではないかとも思いますが。

 

20日から「自動車運転死傷処罰法」が施行されました。対象に、てんかん・統合失調症などで一定の症状を示す場合での処罰がなされます。危険運転だと認識している場合などと歯止めはありますが、報道のほとんどが病名列挙されていて、独り歩きしているようです。反面、運賃割引は進みません。それをどうするのかも政治には問われているのだと思いますが。

 

「鉄道・バスの障害者割引 「精神障害」置き去り

 

 「身体障害や知的障害なら半額になるのに、なぜ精神障害はならないの?」。障害者手帳による鉄道・バス運賃の割引には、障害の種類による扱いの差が残っている。JR・大手私鉄をはじめ、精神障害者には適用しない事業者がまだかなりある。精神障害の当事者や家族からは、切実な声が出ている。

 大阪府河内長野市の社会福祉法人「つばさの会」と同市の精神障害者家族会は昨年秋から、南海バスに精神障害者の運賃割引を求める署名活動を展開している。

 医療機関や日中の活動場所へ通うのに、バスを利用する精神障害者が多い。障害年金とわずかな工賃で暮らしている人が大半なので、交通費の負担は重い。

 つばさの会の施設で部品の組み立てなどの作業をする女性(45)は「工賃は月8000円ほど。でも、ここへ通うバス代が往復で340円かかり、大半が消えてしまう。てんかんで、自転車も乗れないので、バス代を浮かすために歩いたりします」と話す。

 一緒に働くそううつ病の女性(45)は、バス2路線を乗り継ぎ、片道530円かけて通っている。「たまには大阪市内や観光地にも行きたい。電車が割引になったら、出かけるんやけど……」

 身体・知的障害は、鉄道・バスのどの社も基本的に5割引き。しかし関西の鉄道で、精神障害者を割引対象にしている社はない。大阪市、神戸市、京都市は福祉予算で市内在住の障害者に地下鉄・バスの無料パスを発行するが、市外からの利用客への割引は身体・知的障害だけ。大阪・兵庫の大手私鉄系バスも精神障害者には割引していない。

 なぜ精神障害だけ、割引適用が遅れているのか。

 身体障害者手帳は1950年にでき、国鉄(当時)などの運賃割引が始まった。知的障害者の手帳は73年に設けられ、関係団体の運動で91年になってJRなどの運賃割引が適用された。

 精神障害者の手帳は、それより遅れて95年にスタート。広島県では98年度から、県などの働きかけで、県内のバス全社と広島電鉄が精神障害者への割引適用を始めた。

 だが、他の地域はなかなか進まなかった。当初は精神障害者の手帳に写真がなく、不正を防ぎにくいというのが理由の一つ。06年秋に写真貼り付けが始まってから、適用するバス事業者が増えてきた。(以下略)」(2014526

読売新聞)

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てんかんの正しい理解を [てんかん]

21日のRKBの放送からです

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てんかんの理解を妨げる厳罰化 [てんかん]

 

「「てんかんの偏見助長」医師や患者団体反発 運転厳罰化の新法施行

 

 酒や薬物、病気などの影響で起こした事故を厳罰化した新設の「自動車運転死傷行為処罰法」が、20日施行された。てんかんなど特定の疾患の影響も対象となったことで、九州の患者団体や医療関係者からは「偏見を助長する」と反発の声が上がっている。

 てんかん患者が起こした事故では、栃木県鹿沼市で2011年4月、クレーン車の運転手が発作を起こし小学生の列に突っ込み6人が死亡した。ただ、てんかんの発作は適切に薬を服用すればコントロールできるという。この運転手は持病を申告せずに運転免許を更新し、事故前も発作を抑える薬を飲んでいなかった。

 日本てんかん協会の岡本朗(あきら)理事(56)=福岡市早良区=は「てんかん患者に運転させるのは危ないという風潮がより強まるのでは」と懸念する。実際にてんかんを申告して免許を得ているのに、運転が必要な業務から外され退職を余儀なくされた人もいるという。

 「特定の疾患を処罰の対象にする法律は世界でもまれ。患者の尊厳を深く傷つけるものだ」。久留米大学客員准教授でてんかん専門医の石田重信氏(55)=大分市=は新法を強く批判する。患者が交通事故を起こす確率は一般の人と変わらないとした上で、「偏見が助長され、てんかんの患者が受診をためらう恐れもある」と治療への悪影響も指摘した。

2014/05/21 西日本新聞朝刊=」

 

元々、てんかんなどの障害がある場合、どんなに発作がとまっていても免許を与えないという制度があるのは世界でも数か国だったのが変えられたのが2002年。その時に、徹底した広報と、てんかんなどの人の社会参加を広げる鉄道などの運賃割引などをしておれば防げた可能性がある事件ではないか。その広報はてんかん協会がすべきだという人もいます。100万人いるといわれるてんかんの人たちの中でてんかん協会の会員は1%以下です。それは、法律を作った側の責任ではないか。

NHKニュースで取り上げていましたが、分かりにくい説明でした。

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てんかんの子どもに対する学校での配慮 [てんかん]

 

午前は晴れていましたが、また、曇ってきました。

就労支援についての意見などがあって、今から少し整理してみようと思っています。先ほど、銀行とコンビニに行って、インターネットで購入した本代の支払いに行きまして、知り合いにあい、挨拶しましたが、すぐには誰か分からない感じでした。ここ5年ほど帽子を常用するのでないかと思いましたが、老化したからではという声もあります。

 
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てんかん協会の月刊誌に子どもに対する配慮についての意見が載っていました。

水泳時のことが問題になるが、それだけではないだろうというもので

 

「第一に家庭科における調理実習や被服実習が挙げられます。前者では、包丁と火を扱うし、後者では針を扱います。やけどやけが、失明の危険性を含む活動なのですが、水泳と異なり発作をもつ生徒に目印をつけることもできないし、先生もその生徒につききりになることもできません。対策として、発作をもつ生徒へのサポーター的人材を確保することが考えられます。」福祉の専門職やボランティアでも良いのではというものです。

「第二に挙げられるのは理科の実験です。薬品やアルコールランプを使う実験では、薬品を飲み込まないか、やけどをしないかを見ている人が必要と思われます。理科は実際に実験の操作をしてこそ身につく科目ですから、「見ているだけでつまらない」と理科嫌いの生徒が増えてしまうのは残念なことです。実験助手にうまく支援してもらえたら良いと思います。」

 
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サポーターは、てんかんの子どもに限らず、あったが良いと思いますが、壁もありそうですね。事故があったときにどうするのか。どちらの責任になるのかということなど。すべて学校の責任とすると、こうしたいい案も実現が難しそうに思いました。事故防止というだけでなく、体の不自由な人を人など、様々な支援のひとつとしてしたが良いかもしれないと思いましたが。それと、本人の納得も必要ですね。

  
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てんかんの人の願い [てんかん]

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てんかん協会は毎年全国大会を開いています。昨年の富山大会のアピールとスローガンです。言い尽くされているように思いました。


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喫茶店通い [てんかん]

今朝は半袖だと寒いくらいでした。秋も深まってきそうですね。

 
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本日の西日本新聞の投稿欄の特集テーマは「喫茶店」です。ある方は、公園の中の喫茶店で働く障害者の姿に励まされたと書いています。

1963年、私は高校を卒業してやっとみつけた仕事で福岡市に来ました。周りの先輩が酒飲みでなかったので、昼休み、帰りと喫茶店で過ごす時間が多くなりました。私は酒が飲めなくもなかったのですが、飲まないように言われていました。それは、てんかん発作を誘発するということでしたが、それを強く意識いたかどうかは分かりません。身内で酒を飲む人がいなかったので、自然と近づかなかったのかもしれません。また、就職の際に、てんかんであることを告げていませんでしたから、なんとなく意識いたのか、今でははっきりと思い出せません。

その頃は、土曜日は半日勤務、いわゆる「半ドン」でした。民間企業の多くは土曜日も1日勤務がほとんどだったと思います。「半ドン」も死語になっているのでしょうか。土曜日から日曜日、多くの人たちがマージャンか、パチンコという時代でした。土曜日の午後、川端町だったと思いますが、クラッシック音楽を聞かせてくれる「シャコンヌ」という喫茶店で過ごしました。

やがて、職場で発作をおこして、解雇はされませんでしたが、内にこもる日々となり、喫茶店での時間が増えていき、天神近辺の店をほとんどまわっていきました。今みたいなファーストフードの店みたいなものにはゆっくりとした時間がありませんので、やはりなじめません。喫茶店で過ごした時間には、楽しい思い出は少ないですが、必要な時間だったと今は思います。

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てんかんの国会請願署名にご協力ください [てんかん]

国会請願署名にご協力ください 2009年09月01日

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署名2

署名3

署名4

用紙はB5形式


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てんかん、こうしてなおそう [てんかん]

てんかん、こうしてなおそう

著者/久保田英幹
定価 1680円(本体価格 1600円)
ISBN978-4-86342-026-7 C0036

●病を知るためには、まず治療を正しく知ることから。

●発作に目を奪われがちな「てんかん」
 薬物療法や外科療法、リハビリテーションまでの充実した内容で、治療の原則がわかりやすい!

http://www.creates-k.co.jp/
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