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みじめにさせているものは [貧困]

  空港近くの畑の草取りを短時間手伝い、図書館に寄って帰ってきました。やはり暑いですね。 
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 西日本新聞連載のこのシリーズを期待をもって読んでいます。本日は、生活保護老齢加算打ち切りにあった人の話です。 
 【こぼれゆく暮らし 生活保護の現場から】<4>高齢者 「惨めな気持ちになる」20090820 11:01  アパートの部屋には日が差さず、昼間も暗い。だが、節約のために電灯はつけない。夜もテレビの明かりを頼りに過ごしている。
 「毎晩寝るときには、このまま目が覚めなければいいのに、と思う」。今村サエ子さん(80)=北九州市=は、力なくつぶやく。6年ほど前から生活保護を受給しながら、一人で暮らしている。「一人ということが一番つらい。寂しくて息が詰まりそう」
 生活保護の老齢加算廃止の違憲性を争う訴訟が全国各地で続いている。今村さんは北九州原告団(39人)の一人。同市では月約1万8千円が加算されていたが、06年4月に全廃された。今年6月、訴えは一審で棄却され、原告団は福岡高裁に控訴した。
 今村さんが現在受け取る保護費は月約10万円。3万2千円の家賃を払えば、残りの大半は食費と光熱費で消える。「あるお金でなんとか暮らす方法は知っている。終戦直後の貧しさを経験したからね」と語りながらも、一言、搾り出すように付け加えた。
 「ただ、今はとても惨めな気持ちになるんよ」2009/08/20付西日本新聞朝刊=

http://nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/topics/20090820/20090820_0001.shtml

 
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このまま目が覚めなければいいのにという言葉を何人からも聞きました。生きていく希望が少ない中で、さらに、生活苦が追い詰め、人間としての尊厳を奪っています。母子加算の打ち切りについて、ある政治家は、まだ生活できているからいいのではないかと述べました。老齢加算についても同じなのでしょうか。どこにお金を使うのかが問題では。
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ネパールという国 [貧困]

 

黒柳徹子さんがネパールを訪問したものをみました。4割前後の子どもが働いていること、HIV患者が多いこと、厳然と残るカースト制度、失業率が42%にものぼること、点訳機械が少ないことなど、初めて知るようなことばかりでした。乳幼児の死亡率も高く、生きていくのが大変だという気がしました。子どもたちの表情が印象的でしたが・・・。

 
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川から砂を運ぶ子ども 20キロ以上だとか 貴重な収入に
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テレビから
新聞休刊日。多くの年寄りには寂しい日です。店頭売りの発行など考えてみても良いかと思うのですが。例えば 100円などで

作られる学力格差の世襲 [貧困]

 

選挙特集の西日本新聞記事からです。

「福岡市の市営住宅に暮らすパートの女性(40 ) は、市立中学に通う長女( 14 )ー3 年ーの担任教諭の言葉が忘れられない。受験対策について相談すると担任はさらりと言った。学校の授業だけでは限界があります。お子さんの成績を考えると、

塾に行った方がいいですよ」。学校の先生から塾を勧められるなんて思ってもみなかった

「中2 の次女と小5 の長男も含め3 人の子どもは習い事や塾に通ったことがない。共働きでやりくりする家計に月謝を工面する余裕はなかった」

「子どもは3 人とも給食費や学用品費など年約9 6 万円の就学援助を受けている。長女が小学校のころ本人に話すと「うちってそんなに厳しいの」とショックを受け、それを聞いた夫まで落ち込んだ。だから下の2 人には話していない。」

こうして、親の所得格差が子の学力格差につながる傾向がいろんな形で証明されています。

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でも、教師に余裕がないのも事実です。私などは50年ほど前ですが、塾も少なく、学校での補習がありました。今は、余計な負担が教師にかかっていると指摘されていますそれを防げなかった教師と父母の連携の浅さもあるのではないかと思います。日教組批判を繰り返す政治家。日教組に会場を貸さない企業。教育に無関心だったツケかもしれません。

 
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夢の中から・韓国は [貧困]

 

夢は忘れることがほとんどですが今日のは覚えています。昔、夢を記録したお坊さんの記録がありましたが。

私のは、東京をうろついているところからスタートしました。でも、東京のどこかよく思い出せません。歩き回っていると17時近くになり、このままだと博多に今日中に新幹線では帰れないと思います。すぐに東京駅に行きますが、所持金が1万円しかなく、帰れないことに気づいたところで目が覚めました。発病以後、外出は少なくなりましたし、東京も行っていません。夢の中での外出だったのかもしれません。それとも、プリンスホテルが日教組集会の開催を拒否した判決に対して控訴するという話が頭にあったのかもしれません。東京に行くときに、飛行機とのパック料金だとホテル代が安くなるので、便利なプリンスホテル品川に泊まることが多かったです。月2回程度でしたが、羽田から京急で便利でしたので利用していました。そして、新橋から厚生労働省に行ったりしましたし、東西線を使うときは飯田橋に泊まることが多かったです。そんなことを思っていました。

高校野球の県予選も終わり、日々暑い日が続いているはずですが、そんなに暑くありません。豪雨の後も雲の多い日ですからでしょう。梅雨も明けていません。セミは鳴いています。

 
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昨日は会議ででかけましたので、電車の中で新聞を読みました。韓国のワーキングプアについてのインタビュー記事が目にとまりました。「月収7万円弱の使い捨て電池」と比喩されるそうです。前政権も新自由主義を推進したそうです。経済危機でIMF管理になったときから、終身雇用制度が破壊され、有期雇用中心に変わったという。IMF自体がアメリカの影響下にあり、強く市場原理主義を通して経済の「回復」を図ってきたわけです。学歴社会の韓国では、賃金の低い中小企業には就職したがらないという。男女とも8割が大卒だという社会の矛盾も大きいようです。

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自殺、過去最悪のペース [貧困]

  予測されたことですが、不況の影響もあって加速しています。死者の10倍が企図しているそうなので17万人が試みていると予測されます。        

      自殺、半年で1万7千人超  過去最悪のペース    

   今年1~6月の自殺者が計1万7076人に上っていることが27日、警察庁が毎月公表している暫定値で分かった。統計を取り始めた78年以降、最悪だった03年の年間3万4427人に近づくペース。【共同通信】
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不況だから仕方がないというものではないと言う人ももいます。そうでしょうか。あしなが育英会が発表した調査によると   

  (2)心の状態(問7 

また、昨年秋からの今年の7月までに経験した「心の状態」について複数回答で聞いたところ、有効回答者263人の内訳は、上位から「いつも何かに駆り立てられて不安」53.6%、「気分が沈んで気が晴れない」49.8%、「神経過敏だと感じた」39.2%、「何をするにも骨折りだ」26.2%、「そわそわして気が落ち着かない」22.1%、「自分は価値のない人間だと感じた」15.2%、「絶望的だと感じた」10.6%、「自殺や心中を考えた」9.1だった。 心の状態については089月調査でも聞いたが、今回調査との大きな差はなかった。ただし、08年調査の回答項目には「自殺や心中を考えた」がなかったため比較はできないが、1割の母親が自殺を考えるまで追い詰められているという現状は非常に衝撃的である 2.配偶者の死因(問4アンケートに回答した327人の母親の夫の死因は、病気70.0%、災害0.6%、自死23.9、その他5.2%、無回答0.3%だった。                                     09年度から生活保護の母子加算が全廃されたことについての主な意見は次のとおり。    

①あまりにも現実を無視したひどい政策だと思う。    

②いろいろな面で加算がカットされています。子どもたちが大きくなるに連れてお金はかかってくるので、考えてほしいです。   

 ③同じひとり親家庭でも母の働きは収入が少ないのに、どのように生活しろというのでしょうか?   

 ④好んで母子家庭になったわけではないのに、十分各自治体で調査をしてほしい。そして、廃止制度を見直してほしい。  

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  救える命が救えていません。ある与党が生活保護以外の母子世帯より収入が多いから削るとテレビでも公言していました。カットしていなかったら救える命があるかもしれないのに。 最悪だった 2003年は、りそな銀行に公的資金が注入され、労働者派遣法改悪、医療観察法が成立した年です。このときの竹中大臣は「格差があることが活気ある社会」みたいな発言をしました。


路上生活者支援 [貧困]

■7月3日慈善演奏会 久留米

 久留米、久留米荒木、鳥栖の3つのキリスト教会は、7月3日午後6時半から、久留米市六ツ門町の久留米六角堂広場でチャリティーコンサートを開く。会場に募金箱を設置し、路上生活者を支援する。入場無料。

 米テキサス州のゴスペルチームが賛美歌を歌う。久留米キリスト教会の踊真一郎牧師(31)は「社会全体が下を向いている時代。明るい音楽で楽しみましょう」と一般の来場を呼び掛けている。

 問い合わせは久留米キリスト教会=0942(35)1960。

=2009/06/27付 西日本新聞朝刊=

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/105022

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老齢加算・母子加算などの削減は妥当なのか [貧困]

北九州市の高齢者が原告となった老齢加算減額・廃止について、福岡地裁は「合憲」として何が「健康で文化的な最低限の生活」かは大臣の裁量とした最高裁判決を踏襲したものと言われています。これは、司法の憲法判断はしないとする「司法の自殺行為」だともいえます。昨日、母子加算については参議院で復活法案が可決されましたが、衆議院での採決はいつあるのかも分かりません。

先日からのテレビで公明党の高木氏は「他の生活保護以外の母子世帯よりも生保世帯が所得が多い」と繰り返し述べています。その論拠はいろいろあるのでしょうが、厚生労働省はその根拠があるわけではないとしています。もしあったとしても、生活保護以外の世帯の所得をどうするかが問われる必要があると思います。

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例えば、昨日のトヨタの株主総会の報道で「年間配当を上場以来初めて減額、史上最高益を記録した前期の140円から100円とした。」としていますが、トヨタの新社長は税金を納めるのが目標だと述べています。これだけの配当が出せる会社が税金がないというのはその仕組みが問題ではないでしょうか。今の政治がどこを大事にしているかを示しているように思いますが。 
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子供へのセーフティネットも働かず [貧困]

福岡は雨です。雨になるとウォーキングもできずに時間配分に困ります。雨用のプログラムが確立していません。電話があっての近況報告などは助かりました。

東京新聞の社説です。

 欧米各国は、税控除や社会保障給付などの政策で貧困率を下げているが、日本は逆だ。所得から税金などを引き、児童手当などの社会保障給付を足すと、子供の貧困率はOECDが〇八年に調査した二十四カ国中、唯一日本だけが12・4%から13・7%へ増えている。子供たちにセーフティーネットが働いていないといえる。 これまで「総中流意識」から子供の貧困には無関心ではなかったか。少子化対策や雇用対策もこの問題に取り組んできたとはいいがたい。むしろ母子世帯への児童扶養手当は減らされ、生活保護の母子加算も廃止されるなど支援は薄くなっている。就労支援策も「就労に結び付かない」と現場から不満が上がっている。

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福岡でも昨日、教育機会が受けられるようにすべきだという集まりが開かれたそうです。母子加算の廃止もあって母子家庭の負担はさらに増えるばかりです。小泉政権で決められて今年の3月で完全になくなりました。就労支援をしていると言いますが、支援策を受ける間の生活ができないので進みません。ソネットでもあしなが育英会の募金をしています。国も支援を進めるべきはないでしょうか。とりあえず政党助成金をまわすという意見が出てこないと国民のことを考えているとは思えませんが。 読売新聞は次のような調査結果を示しています

大阪市が04年3月にまとめた「大阪市ひとり親家庭等実態調査報告書」によると、希望する子供の最終学歴を「大学」とした割合は、年収600万円以上の世帯では半数以上だったが、同200万円未満の場合は25%を切った。

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なんのための景気対策か [貧困]

 今審議されている予算の中でA4・ 1枚の説明で多分1000億を超える予算が独立行政法人に委託されるという。障害者自立支援法での予算不足は350億円程度。これだけあれば障害者自立支援法は廃止できるし、裁判までして争う必要もない。今日の西日本新聞の投書です。
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夫婦で食堂をしています。今年で16年目、仕事柄お客さんと話す機会が多い。特にタクシーの運転手さんは、ここ一年客が乗ってくれんばい。夜は街で飲み客を待っているが終電やバスで帰る人が増え仕事にならん。早朝から翌朝まで走って残るのは金ではなく疲れだけばい」と嘆いています。私たちの商売でも以前はラーメン、焼きめしと注文していた人が、ラーメンだけの注文となり、また、出前先でも、おかずだけ注文して自宅からおにぎりを持参して食事される人も増えました。一方、公園のべンチでカップめんとおにぎりを食べている労働者もいます。そんな姿を見ると何のために生きているのだろうかと思います。 
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それでも、投票に行かなかったりすれば現状を認めたことになります。今の施策も私たちが選んだ議員が承認しているのですから、文句が言えないのでしょうが。中洲のネオンがだいぶん少なくなり、「夜景サギ」になりそうだともいう。


生活保護ケースワーカーは大変 [貧困]

 

福岡の天神ビルのビアガーデンがオープンしたそうです。飲めなくなりましたが以前はたまに行きました。気持ちがいいですね。最初の一杯を思い出すだけで飲みたくなります

 
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朝日新聞の調査によると生活保護のケースワーカーの法定世帯数は一人80世帯まで。しかし、県庁所在地などの限定的な調査ですが、「9割の自治体で人手不足 73市区調査」

「CW1人あたりの保護世帯数は、3月の平均が96.8世帯。」申請数が6割も増えていることもありますが、これでは、自立支援という名の施策の展開は難しいでしょう。西部版によると九州・山口で80人以下は山口市のみ。福岡市・長崎市・大分市・宮崎市・那覇市が100人を超えています。申請数は変動するので職員確保を迫るのも酷かもしれませんが、自治体への支援策がないと景気対策にもなりません。ケースワーカーも臨時職員になるかもしれませんね。

 
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