障害のある子どもの親になってとしても [寛容な社会]
重い障害のある子どもの親になった途端、周囲からの扱いが変わったという。今コロナ禍で話題になっている世間様です。
「出産直後には『あなたがタバコを吸ったからだね』『私なら、仮にあんなヤブの産院前で産気づいた、あんなところではゼッタイに産まないわ』(略)施設に入れた時には『自分が好きなように働きたいから子どもを施設に入れたのね』(略)
他人のプライバシーに無遠慮に踏み込んでくる世間サマは、私たち障害のある子どもの親にとって厄介な存在だった」(『私たちはふつうに老いることができない』)
自民党総裁にもっとも近い人が記者会見で「国の基本は、『自助、共助、公助』だ。自分でできることは自分でやり、地域や自治体が助け合い、政府が責任を持って対応するという国の在り方を目指すには、国民から信頼され続ける政府でなければならない」(NHKホームページ)と述べています。これが論議中の「全世代型社会保障」の真髄だと思われます。公助を増やすというのであれば異論はないと思いますが、自助・共助でやってくださいというものです。共助とは地域の公益団体と住民とが連携してやりなさいということです。プライバシーはありえません。お金の問題もありますが、世間サマの高い壁があます。すると「福祉」に頼らなくなります。共助で国の負担が減り、利用控えでさらに安上がりにならないでしょうか。世間様は修羅場になるのではないか。
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