筒描き [歴史]
明治時代と江戸時代を比較して下重暁子氏は次のように述べています。
「むしろ江戸時代の方が人々は貧しくとものびのびと暮らし、独特の文化を生んだ。私がパリで展示した筒描きをはじめとし、浮世絵、落語、歌舞伎、今、私たちの身のまわりにある文化の礎は江戸期に生れた」(『老いも死も、初めてだから面白い』)
筒描きとは「デジタル大辞泉の解説」によれば
「染色の糊置(のりお)き法の一。紙または布製の円錐形の筒に防染糊を入れ、糊を絞り出して模様を描くもの。筒引き」とあります。
私の年代では、江戸時代は士農工商という身分制度で縛られている社会だと教わりました。最近の研究では身分制度はあっても庶民の知恵と逞しさで暮らしてきたようです。このように歴史も見直しが進んでいます。有名な鎌倉幕府の1192年(イイクニ)と覚えさせられましたが、実際はもっと早かったようです。
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