孤独の差は [高齢者]
3月23日 22時からNHK総合「1人暮らし 高齢の親が迎える人生の決断!」をいつもは寝ている時間ですが観ました。娘からの同居の申し出に試しに3日間の同居をして、同居の方向で話が進むかと思われましたが、一人暮らしの自由さを理由に、話は頓挫します。
元気なうちはいいが、介護が必要な時にどうするつもりだろうか。余裕があるから大丈夫ということか。お年寄りの心理が見えにくいドキュメンタリーでした。
例えば、介護が必要になった場合なんていわれても元気なまま終わるという思いがあるのか、わずかな残り時間ぐらい自由に使わせてよということか、それとも・・・。
年寄り特有の心理を見たかった。ドキュメンタリーだからストーリーがあらかじめあるわけじゃないが・・・。
「老年期心性を取り巻く課題として喪失体験、孤独、孤立、死の現前化、適応を取り上げて以前に論じたことがある。(略)いずれもどの年代にも遭遇することだが、それぞれに老年期特有の問題がある。
喪失体験では喪った対象に代わるものを手に入れることは難しい。孤独に耐える力を身につけているかが問われる。死は高齢者にとっておびえの対象ではなく、限られた時間の生という精神的拘束感をもたらす。これらは別個の問題なのではなく、どの角度から老いを捌くかの切り口である」(『精神科医がみた老いの不安・抑うつと成熟』竹中星郎著)
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