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フレイル [介護保険]

 


 


「『フレイル』という言葉は厄介だと思う。知人の80歳前後の人は、夫が認知症の疑いがあるという。奥さんは足を引きずりながら歩いています。フレイルといえばそれに近いし、私もそこに近づいています。最近聞くようになったというのは、介護保険の見直しの文脈の中で強調され、自治体は「介護予防」に力を入れざるを得なくなっています。そうした背景があると思います。介護状態に陥るのは努力が足りないぞと声が聞こえてきそうです。


 


「コラム デスク日記 2020/1/4 10:02  西日本新聞 社会面 田中 良治 


 福祉の現場で「フレイル」という言葉を耳にするようになった。「虚弱」を意味する英語のfrailty(フレイルティ)をもとにした言葉で、要介護の一歩手前、筋力や認知機能などが低下した状態を指す。福岡県飯塚市は2年前から、フレイル予防事業として市民サポーターの養成に取り組む。地域の互助機能を高めるのが狙いという。


 私が担当する筑豊地区は高齢化が顕著。福岡県内60市町村で高齢化率が高い10自治体(昨年10月現在)をみると、筑豊は2位の添田町(417%)を含め六つが入る。「民生委員らの高齢化も進み、地域の互助機能が脆弱(ぜいじゃく)になりつつある」。医療関係者からそんな懸念も聞いた。(以下略)」


 


「出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について」によれば


「高齢になることで筋力や精神面が衰える状態をさすことば。()


『介護予防が進み、要介護高齢者の減少が期待できる』としている。[編集部](一部引用)


 


ここでのポイントは「介護予防」ができるという言葉の操作だと思います。政府は、介護予防に力を入れた自治体に優遇制度を導入しようとしています。加齢に伴う認知症などでも予防可能だということになりかねないと思われます。それは、介護状態に陥った人に、それは自己責任だという論理でくくられる「危険性」があります。「諸刃の剣」となりうる可能性が高いと思います。今の医学で防ぎえないものでも「自己責任」とされる可能性が高まりそうに思います。


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