月光仮面のいた時代は [寛容な社会]
平野啓一郎氏の「『カッコいい』とは何か」によれば、子どもたちの正義の見方は1958年放送の『月光仮面』を嚆矢とするヒーローたちだろうという。
続けて
「ヒーローたちは、悪なる敵と闘う。それも、一般市民を守るために。子供たち――取り分け男児――は、夢中になって、「ごっこ遊び」で彼らの姿を模倣し、遊びの中に敵と味方、善と悪といった役割分担を導入し、いつもヒーロー役を務める子供は羨ましがられ、悪役は嫌がられた。勧善懲悪は、ヒーローが体現する揺るぎない思想である」
今では勧善懲悪はどこに行ったのだろう。忖度が流行し、組織の多くが上を見るだけでのようになっています。例えば、小柄の力士・炎鵬が人気を集めています。弱き者に対する強者との反抗を示しているのだろうか。どうも少し違うように感じています。勧善懲悪の他に何かが絡んでいるように思う。なにかが見えていない私ですが。
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