「お忙しそうで・・・」 [職場]
小説『わたし定時で帰ります。』は、テレビドラマ化されたそうですが、私は見ていません。小説では、残業で心身の不調に陥る社会がはびこっている源流を先の戦争時のインパール作戦に求めているように思いました。食糧の補給は届かず、小隊で手のひら1日一杯の米しかなかったという。遂に現地の佐藤師団長は独断で撤退命令を出したという。陸軍始まって以来の大事件になったのだという。折に触れてインパール作戦の無謀さが取り上げられていますが、テレビではどうだったのでしょうか。
先日、新聞の随筆を読んでいたら先の東京オリンピック女子バレー「東洋の魔女」を育てた大松監督は佐藤師団長の配下にいて帰還した一人だという。
高度成長期からバブル時代そして長期の不況と消費税導入の時代に。サラリーマンの挨拶は「お忙しそうで・・・」でした。長時間労働を美化する雰囲気の中で定時に帰るのは少しの勇気が・・・・。健康法への関心が高いのに長時間労働への無関心・私生活での自己犠牲というのはどこかおかしいような気がしますが。
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