規制する側は [原発]
テロ対策施設では規制する側がどちらなのかと思える対応でした。規制委は電力会社の都合の良いように判断すると思っているように感じます。
「デスク日記 2019/5/31 西日本新聞 社会面
「元号も変わったことだし」と机を整理したら、2015年夏、川内原発の再稼働時に周辺住民を取材したメモが出てきた。「テロ対策の立派な施設もできるらしいし、事故の心配はないじゃろ…」
4年後の今春。九州電力は「テロ対策施設が来年の設置期限に間に合わない」と言い出した。工事に想定外の時間がかかっているという。原子力規制委員会は、間に合わなければ原発を止めさせると決めた。当然の判断だが、経済界からは「例外的な運転継続」を期待する声が漏れる。
九電には「前科」がある。川内原発の事故対応拠点について「免震構造」で審査に合格したのに、再稼働後に撤回した。規制委も認めた変更だが、地元には「だまされた」との思いが残る。
3月、福島第1原発事故で避難を続ける母親を取材した。「もう元号が変わるのに、私はまだ帰れない」。原発関係者に、この言葉はどう響くのだろう。 (湯之前八州)」
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