若くありたいが [高齢者]
テレビのインタビューで頭は毛がないし、歯もないのだからと答えた音寄りがいました。「謙遜」というか、なんというか分からないほど羞恥心が沸いてきました。近くの化粧品屋さんはこの30年ほどで大きな会社になりました。多くは女性客が支えてくれているのだと思います。化粧品もアンチエイジングなのでしょうか。
年齢に沿う生き方など歯が立たないように見えますが樹木さん。
「アンチエイジングというのもどうかと思います
人間は50代くらいから、踏み迷う時期になるでしょ。若いままでいるのは難しい。だからといって、アンチエイジングというのもどうかと思います。年齢に沿って生きその生き方を、自分で見つけていくしかないでしょう。 100歳まで長生きしたいという風潮も、どうなのかしらねえ。自分が楽しむためなのだろうか、と考えちゃいますね。 以前、年配者が近くの公園に保育園が建設されると騒がしいから反対している、と いうテレビ番組を見たことがあって、子どもの声がして楽しいのではなく、うるさいと思うなんてと驚きました。そういう高齢者はきっとまだまだエネルギーも十分あって、自分たちの側から世の中を見ているのでしょうね。それはそれですばらしいけれど、大人として成熟していないとも言えます。子どもの声を楽しいと思わないなんて、いつから日本はこんな国になったのかなあ、寂しいなあ。」(「一切なりゆき」樹木希林)
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