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生産性の意味は深い [障がい者問題]

 

 

歌人の東直子氏が月に一度朝8時から都心部で歌会を開いているという(201925日西日本新聞)。朝8時に用事が入ることはないので集まりやすいのではないかという。

 

もう忘れかけているようにも思えますが、LGBTへの差別的発言のことです。新聞のコラムからです。

 

「永田健の時代ななめ読み 遅ればせながら、クイーン

 遅ればせながらで恐縮だが、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の話をしたい。

 英国の伝説的なロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いたこの映画が、予想を大きく上回るヒットを続けている。(略)

   ◇    ◇

 ここから先は、何を見ても政治と関連付けて考える無粋な政治記者の職業病だと思って読んでほしい。

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が昨年、雑誌「新潮45」に「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題する文章を寄稿した。その中で杉田氏は「(LGBTの人々は)子供をつくらない、つまり『生産性』がないのです」などと主張。「差別的だ」と批判を浴びた。

 杉田論文を読み返すと、誤解や思い込み、偏見に満ちており、マイノリティー(少数派)への共感のかけらも感じられない。そもそもLGBTの人々は「度が過ぎる」と言われるほど、公金を使う支援を受けていないはずである。杉田論文にはさまざまな観点からの批判が寄せられており、ここでは改めて論じない。

 ただ、この映画を見た私があえて付け加えるとすれば-「生産性」などという言葉で他人の人生(なかでも「愛」)を評価する、その何とも言えない「傲慢(ごうまん)さ」と「ケチくささ」だ。ならばフレディの人生は「生産性がなかった」のか?

 政治家が共感する力を失ったご時世。だからこそ「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットがうれしい。 (特別論説委員) (一部引用)2019/02/03付 西日本新聞朝刊=」

 

戦時中、障害者は穀つぶしと言われ、生産性がないとされました。昨年の障害者施設の報酬改定では、工賃をいくら払ったかで報酬額が決められています。例えは、就労継続B型事業所では「(一)平均工賃月額が4万5千円以上の場合 ( 645単位 )から(七) 平均工賃月額が5千円未満の場合( 562単位)」と7段階に区切られています。単位数に10円を乗じたものが報酬の大まかな目安です。単位数は施設の定員数でも変わります。

就労継続B型事業所は重度の障害者も多いです。事業所の収入を増やすには、作業がよくできる人を増やさなければなりません。結果として重度の障害者が敬遠してされることになるのではないかと心配されています。このように「生産性」が福祉の現場に持ち込まれています。これは「生産性」を価値基準にした施策に転換していると思われますが、どうでしょうか。

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