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「生まれてきてよかったと思うか」と問う社会 [障がい者問題]

 

 

高校野球は予選大会が始まっています。よく熱中症にならないものだと思います。今年は100回大会で甲子園出場校も増え、56校になるという。だが、100周年にならない高校もあります。漫画『遥かなる甲子園』は実際のモデルがありました。http://deafcomic.jp/Kosien/Kosien2.html

「マンガ「遥かなる甲子園」

ろう学校の高校野球の話で、実際にあった話を元にしている。

一九八一年(昭和五十六年)に沖縄の北城ろう学校で野球部を創立。

 沖縄では風疹の流行によって障害を持って生まれた風疹障害児が多発した。北城ろう学校はこの風疹障害児のために建てられた学校で、単一学年しかない。風疹障害児が高校を卒業すると同時に廃校となった。この高校の三年間しか存在しなかった高校野球部。

 野球をやりたいというろう学校の生徒たちの望みは、しかし、高校野球連盟によってはばまれる。高校野球連盟に加盟できるのは普通校のみで、ろう学校は認めない、とされたのだ。 」

 

結論から言えば実際の試合をやってみて問題はないことになり参加が認められています。

漫画の作者山本おさむ氏の「『どんぐりの家』のデッサン」によれば次のような思いがあったという。

 

「沖縄の聴こえない子供たちや家族もまた、高野連加盟拒否という『ろうあ者問題』とつきつけられ、苦悩していたのである。『風疹聴覚障害教育終了記念誌』のなかに収録された手記に、母親が聞こえない自分の子供に対して『生まれてきてよかったと思うか』と問う場面が描かれている。何ということなのだろう。母親が我が子にそのような問いを発する・・・そうさせるものは一体何なのであろう。

私は地の底にたたき客とされるような感じがした。私の描こうとする物語は、もはや野球のことだけでは済まされない。その物語の背後で、障害者であるが故に差別を受けるこうした人々が「俺たちがいるのや。俺たちのことを書け」と声をあげているような気がした。」

 

多くの親が抱えてきた問いだと思います。ですが、それをバネにして施設づくりなどに励んでいるのだと思います。それは、本来は国が率先してやるべきことだと思います。そんな社会であって欲しい。それなのに不良な遺伝子だとして不妊手術を国が法で定めていて社会も容認してきた。そのことが差別の根底にあるのだと思う。

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