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恐ろしいことが―遺伝すると言われて [てんかん]

 

 

40年ほど前のてんかん講座では必ず遺伝子しますかという質問が出ました。てんかんといっても分類すると多岐にわたります。最近の研究では、遺伝子が確認できるのはごく一部のてんかんに限ります。てんかんだから悪い遺伝子とされるのも問題ですが、多くの障害者もまた遺伝という問題が高いハードルになりました。特に、出産・結婚では・・。

 

「優生思想呼ぶ差別意識

出産反対に苦しんだ障害者 藤原久美子さん

10代で1型糖尿病を発症し、 合併症のため34歳で視覚障害者 になった。ずっと欲しかった子 どもができたのは40歳の時。でも医師にも母にも「病気の影響で障害のある子が生まれる可能性がある」「視覚障害があるのに育てられるのか」と中絶を勧められた。 「おめでとう」と言ってもらえるはずなのに、私のおなかにいることで喜んでもらえない子どもかかわいそうで、ただ悲しかった。それでも絶対に産みたかったし、夫に背中を押されて出産した。元気に生まれた娘の手足は、この世のものとは思えないような柔らかさだった。娘はこの春、中学生になった。私が出産に反対されたのは障害者だからだ。女性であり障害者である仲間と、自分たちが直面する生きづらさについて語り 合うようになり、私がこんな経 験をしたのは世の中に優生保護 法の考え方、優生思想が残って いるからだ、と気付いた。 「障害や病気はあってはいけ ないもの」「障害のある人はかわいそう」。こんな意識は誰の 中にもあると思う。相模原の障害者施設殺傷事件が起きた時、 被告の考えに共感する意見をイ ンターネット上で見た。優生保護法の問題は終わっていない、 時代が逆戻りしていると感じた。 「子を産む、産まない」を国が決め、自己決定権を奪ったのが優生保護法だ。子宮摘出や放射線照射など法で禁止されていたことも行われた。法律を背景に、勝手に決めつけた「不幸な子」を生まない運動が各地で起こった。恐ろしいことだ。そこに障害者や女性に対するさまざまな差別があることを学ばなければならない。そして自分の中にある差別意識と向き合い、どうすれば克服できるのかを考え続けていく必要がある。」(201854日西日本新聞)

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