持家は終の棲家にならない [住宅問題]
持家社会はどうなるか③
持家を取得しても年寄りになれば病気もします。若いときには想像もできないので玄関を階段にしていることが多いですが、近所を見ても手すりをつけたり、改造しているところが増えてきました。訪問看護を受けている人も車いすの出入りに難渋しているようです。
体が弱っても、多くの人たちが自宅で住みたいと思っています。下記の調査でも62.8%が自宅なんとか住み続けたいと願っています。
「7 虚弱化したときの居住形態(Q16)
自分の身体が虚弱化したときに住まいをどのようにしたいと思うかについてみると、
「現在の住居に、とくに改造などはせずそのまま住み続けたい」が37.9%と最も高く、次い
で、「現在の住宅を改造し住みやすくする」が24.9%、「介護を受けられる公的な特別養
護老人ホームなどの施設に入居する」が17.9%の順となっている」
「高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査」内閣府果たして自宅でという願いがかなえらせるでしょうか。難しい場合は介護施設に頼らざるを得ません。そこにも問題があります。
① 民間有料老人ホームの多くは、月約20 万円の利用料のほか、数百万ー数千万円の入居一時金がいる。
② 年金がどの程度あるかによっても異なります。選択の幅が狭くなります。
③ お金があっても、施設が不足しています。特別養護老人ホームでは38万人もの待機者がいます。
④ そうすると最近火災になった施設のような無届施設というものが必要になってきます。なぜなら、国は認可施設を開設するのを規制できるようにしているからでもあります。今回の火災でも国は自らの責任についてはだんまりを決め込んでいます。
⑤ 介護保険の負担増もあります。
どのような老後を過ごすのか、リアルな目が必要ですが、なかなか考えたくない問題でもあります。
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