『少年と犬』を読む [読書]
第163回直木賞受賞作『少年と犬』を読んだ感想は記憶に残る仕掛けがあると思いました。年寄りは昨日の夕食はパエリア風のものだったなど記憶にとどめるのも大変なのに、小説の背景が記憶に残っているのです。開いた本の四隅がはっきりと指定されているかのようです。葉室麟氏の作品を読んだときの思いです。自分が考えた中心から放射線状に勝手に放たれた言葉ではないのです。図として浮かんできたのだと思います。
東日本大震災と熊本地震を背景にした「多聞」と名づけられた犬と人のからみです。
■追加 散歩
朝、まだうす暗い時間でした。久しぶりに散歩をしたので、日の出時刻を読み間違えたようです。前方にお年寄りが歩いていますが、5.6歩、歩くと立ち止まります。最初はよく見えなかったのですが、足が不自由な様子。リハビリの延長なのでしょうか。私は、脳梗塞になり、16年になります。血圧測定・テレビ体操・散歩を続けていたのですが、散歩は1年ほど前からルーティンから外れることが多くなりました。意欲の低下です。先ほどのお年寄りはリハビリに託しているのでしょうか。お年寄りの背中から「がんばってごらん」と声を掛けられているようでした。
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