手助けがあれば [支え合う社会]
「ちょっとした
手助けがあれば
いろいろなことが楽しめる。」(『認知症の私からあなたへ』
認知症の当事者である佐藤雅彦氏のメッセージです。手助けがあれば参加できる障害のある人や、難病の人たちも含まれていると思います。さらには妊婦のように一定期間手助けが必要な人たちもいます。手助けを求める人たちがサインを出しやすいようにヘルプマークと呼ばれるタグがあります。私たちは見ず知らずでも関係しているのだと思われます。それを否応なく感じられるので「自粛警察」なるものが発生しているのではないでしょうか。パオロ・ジョルダーノ氏は次のように述べています。
「感染症の流行は、集団のメンバーとしての自覚を持てと僕たちに促す。平時の僕らが不慣れなタイプの想像力を働かせろと命じ、自分と人々のあいだにはほどくにほどけぬ結びつきが理解し、個人的な選択をする際にもみんなの存在を計算に入れろと命じる」(『コロナの時代の僕ら』)
社会構成員の一員であることの確認を迫るコロナ禍です。無意識の中で日々を送り、とまどいがあるのだと思う。
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