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「相模原事件裁判傍聴記」(雨宮処凛著)を読んで

 


 


相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

相模原事件・裁判傍聴記 「役に立ちたい」と「障害者ヘイト」のあいだ

  • 作者: 雨宮 処凛
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2020/07/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



まず、雨宮氏の読者と共に未曽有の殺傷事件について読者とともに考えていこうとする雰囲気があります。いろんな立場の人の声を集めています。


巻末に『こんな夜更けにバナナかよ』で知られる渡辺一史氏との対談をしています。


渡辺氏は被告が「安楽死」という言葉を使っていますが、安楽死とは明確な本人の意思表示があってこその論争であり、意思疎通がとれない障害のある人を殺すのは「虐殺」だとして、「安楽死」論争の危うさを指摘しています。


続けて渡辺氏は


「被告の考えに同調して、『日本でも安楽死を合法化すべきだ』などという人がいますが、安楽死という言葉の正確な意味」を知っているかどうかを確認しなければならないと述べています。


つづけて「障害者を安楽死させるべき理由として、障害者にかかるお金がムダだから」という人や被告なども「財政難の元凶」という。日本の障害者関係予算は全体の1%くらいだとし、OECD諸国の中でも低い水準であると指摘しています。


生活保護の裁判で保護費の削減について判決が「国民感情」からしても妥当とするという。この国では、「生産性」が大手を振って歩いているのだろうか。「国民感情」が1%を認めないと言われたら削減されるのでしょうか。

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