40億年間生きてきた生物

 

 

知り合いに現役で働き続ける85歳の人がいます。10歳若いはずの私は病にとりつかれています。75歳なんて年寄りなんだから病は当たり前ですが、体が自由にならないのには辟易します。というと年寄りの辛気臭い話になりそうですが・・・。

私にとって読書して良かったと思うのは、目から鱗が落ちると言いますが、そんな感じがした時です。最近では、相次ぐ公文書改ざんなどには罰則がないからだと思っていたのですが、専門家によると罰則だけでは解決しないという。というのも罰則が強くなれば、そもそも官僚が文書を作らなくなるというのです。もうひとつが「『死』が生物を生み出した」という『残酷な進化論』の終わりの部分です。

 

「永遠に生きる可能性のある大腸菌だって、環境が悪くなれば死ぬのだから。

　死ななくては、自然淘汰が働かない。そして、自然淘汰が働けなければ、生物は生まれない。

つまり、死ななければ、生物は生まれなかったのだ。死ななければ、生物は、40億年間も生き続けることはできなかったのだ。「死」が生物を生み出した以上、生物は「死」と縁を切ることはできないのだろう。そういう意味では、進化とは残酷なものかもしれない」

 

絶滅しないためには、分裂したり、子どもをつくったりしなければならないが、自然淘汰が働かなければ、周りの環境に合わせて進化することができないのだという。